【粉瘤手術300名調査】くり抜き法選択者の87.3%が傷跡に満足、切開法との治療時間差は平均18分
皮膚外科医が30,000件超の手術実績をもとに、粉瘤の最適な術式選択と傷跡を最小限にする方法を解説
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、粉瘤が3cm以下で炎症がない場合は傷跡が小さく済む「くり抜き法」、3cmを超える大きな粉瘤や炎症を繰り返している場合は確実に摘出できる「切開法」が向いています。当院監修医師の30,000件超の手術実績では、適切な術式選択により再発率を2%以下に抑えることが可能です。
・くり抜き法を選択した患者の87.3%が傷跡の仕上がりに満足と回答
・切開法は再発への不安が少なく、安心感を重視する層の68.5%が選択
・術式選択で最も重視する点は「傷跡の目立ちにくさ」が52.7%で最多
用語解説
■ 粉瘤(アテローム)とは
粉瘤とは、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂が溜まって徐々に大きくなる良性の皮膚腫瘍である。放置すると感染・炎症を起こすことがあり、根治には手術による袋(嚢腫壁)の完全摘出が必要である。
■ くり抜き法(へそ抜き法)とは
くり抜き法とは、粉瘤の開口部を中心に小さな穴を開け、内容物を排出した後に袋を引き出して摘出する術式である。傷跡が小さく済む利点があり、4mm程度の切開で摘出可能な場合が多い。
■ 切開法(紡錘形切除法)とは
切開法とは、粉瘤の直上を紡錘形(木の葉型)に切開し、袋ごと一塊に摘出する従来からの術式である。大きな粉瘤や炎症後の癒着がある症例でも確実な摘出が可能であり、再発率が低い特徴を持つ。
くり抜き法と切開法の比較

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比較項目 |
くり抜き法 |
切開法 |
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適応サイズ |
3cm以下が理想的 |
サイズ制限なし |
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手術時間 |
約10〜15分 |
約20〜40分 |
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傷跡の大きさ |
4〜6mm程度 |
粉瘤径の1〜1.5倍 |
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抜糸 |
不要〜1週間後 |
1〜2週間後 |
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再発率 |
3〜5% |
1〜2% |
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保険適用 |
可能(3割負担で4,000〜12,000円) |
可能(3割負担で8,000〜15,000円) |
※当院監修医師の30,000件以上の手術実績に基づく数値です。粉瘤の状態により個人差があります。
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、粉瘤手術を受けた経験のある全国の20〜60代の男女300名を対象に「粉瘤の手術方法に関する意識調査」を実施しました。本調査では、くり抜き法と切開法それぞれの患者満足度、傷跡への評価、術式選択の決め手を明らかにし、これから手術を検討される方への情報提供を目的としています。
調査背景
粉瘤は日本人の約5〜10%が一生のうちに経験するとされる、最も一般的な皮膚腫瘍の一つです。近年、傷跡を最小限に抑える「くり抜き法」の普及が進む一方で、「どちらの術式が自分に適しているのか分からない」という声も多く寄せられています。当院監修医師の30,000件超の手術実績においても、術式選択に関する相談は増加傾向にあり、患者さんの実体験に基づいたデータを提供することで、より適切な治療選択を支援したいと考え本調査を実施しました。
調査概要
調査対象:過去5年以内に粉瘤の手術を受けた経験のある全国の20〜60代の男女
調査期間:2026年2月16日〜2月25日
調査方法:インターネット調査
調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】半数以上が「傷跡の目立ちにくさ」を最重視
設問:粉瘤の手術方法を選ぶ際、最も重視した点は何ですか?

粉瘤は顔や首、背中など露出部にできることも多いため、傷跡の仕上がりを重視する患者さんが半数を超える結果となりました。特に20〜30代の若年層では傷跡重視の傾向が顕著で、63.2%が最重視項目として選択しています。
【調査結果】くり抜き法が58.3%と過半数を占める
設問:どちらの術式で粉瘤の手術を受けましたか?

くり抜き法の普及が進み、過半数の患者がこの術式を選択しています。ただし、5cm以上の大きな粉瘤や炎症を繰り返した症例では、医師から切開法を勧められるケースが多く、適切な術式選択が行われている実態がうかがえます。
【調査結果】くり抜き法経験者の87.3%が傷跡に満足
設問:手術後の傷跡について、どの程度満足していますか?

くり抜き法は傷跡への満足度が87.3%と非常に高い結果となりました。一方、切開法でも71.4%が満足と回答しており、適切な縫合技術により傷跡を目立ちにくくできることが示唆されています。
【調査結果】76.0%が1週間以内に通常生活へ復帰
設問:手術後のダウンタイム(日常生活への影響)はどの程度でしたか?

約8割の患者が1週間以内に通常生活へ復帰できており、粉瘤手術のダウンタイムは比較的短いことが分かりました。ただし、粉瘤の部位や大きさによって回復期間には個人差があり、特に関節部や摩擦を受けやすい部位では慎重な経過観察が必要です。
【調査結果】82.7%が同じ術式を再選択すると回答
設問:もう一度粉瘤ができた場合、同じ術式を選びますか?

8割以上の患者が同じ術式を再選択すると回答しており、両術式ともに高い満足度を維持していることが分かります。「別の術式を検討する」と回答した方の多くは、傷跡や再発に関する懸念を理由として挙げています。
調査まとめ
本調査により、粉瘤手術において患者が最も重視するのは「傷跡の目立ちにくさ」であり、くり抜き法を選択した患者の87.3%が傷跡に満足していることが明らかになりました。一方で、切開法も71.4%の満足度を維持しており、大きな粉瘤や炎症を伴う症例では依然として重要な選択肢です。術後のダウンタイムは76.0%が1週間以内に通常生活へ復帰可能であり、仕事や学業への影響を心配される方にとっても比較的受けやすい手術であることが示されました。重要なのは、粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無を踏まえた適切な術式選択であり、皮膚外科を専門とする医師への相談が推奨されます。
医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師
当院監修医師の30,000件以上の手術実績から申し上げると、くり抜き法と切開法はどちらが優れているというものではなく、粉瘤の状態に応じて使い分けることが傷跡の最小化と再発予防の両立につながります。
粉瘤の治療において最も重要なのは、嚢腫壁(袋)を完全に摘出することです。袋が残ると高い確率で再発するため、術式の選択以上に確実な摘出が優先されます。
くり抜き法は、粉瘤が3cm以下で炎症がなく、嚢腫壁がしっかりしている症例に適しています。4〜6mm程度の小さな傷で摘出できるため、顔や首など目立つ部位の粉瘤には特に有効です。私の経験では、適応を適切に判断すれば再発率を3%程度に抑えることが可能です。
一方、切開法は粉瘤の大きさに制限なく対応でき、炎症後の癒着がある症例でも確実に摘出できる利点があります。傷跡は粉瘤径の1〜1.5倍程度になりますが、皮膚のしわに沿った切開と丁寧な縫合により、目立ちにくく仕上げることが可能です。
日本皮膚科学会の指針でも、粉瘤は自然消退せず根治には手術が必要とされています。炎症を繰り返すと周囲組織との癒着が進み、手術の難易度が上がるため、可能であれば炎症が起きる前の摘出をお勧めします。
【エビデンス】当院監修医師の30,000件の手術実績に基づくと、術前の画像検査(エコー検査)で粉瘤の深さや周囲組織との関係を正確に把握し、最適な術式を選択することで、合併症率を1%未満、再発率を2%以下に抑えることが可能です。日本形成外科学会でも、皮膚腫瘍の手術においては術前の十分な評価と適切な術式選択が推奨されています。
くり抜き法が向いている方
・粉瘤が3cm以下で炎症がない
・顔・首・デコルテなど傷跡を目立たせたくない部位にある
・初回の粉瘤で癒着がない
切開法が向いている方
・粉瘤が3cmを超えて大きい
・過去に炎症を起こしたことがある
・確実な摘出で再発を極力避けたい
傷跡を最小限にするためのポイント
・炎症を起こす前の早期摘出を検討する
・皮膚外科の経験豊富な医師を選ぶ
・術後は紫外線対策と指示された軟膏処置を継続する
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 粉瘤のくり抜き法と切開法、どちらを選ぶべき?
A. 粉瘤の大きさ・部位・炎症の有無によって最適な術式は異なります。
本調査では52.7%の患者が傷跡の目立ちにくさを最重視しており、3cm以下の炎症のない粉瘤ではくり抜き法が選ばれる傾向にあります。一方、3cmを超える粉瘤や炎症歴のある粉瘤では、確実な摘出ができる切開法が推奨されます。どちらの術式でも経験豊富な医師の手術であれば、高い満足度が得られることが調査結果からも示されています。
Q2. 粉瘤の手術時間はどのくらいかかる?
A. くり抜き法で10〜15分、切開法で20〜40分程度が目安です。
当院監修医師の実績では、くり抜き法は約10〜15分、切開法は約20〜40分で完了します。本調査でもダウンタイムについて、28.7%が当日〜翌日から通常生活可能、31.3%が2〜3日で復帰と回答しており、日帰り手術として受けられる負担の少ない治療です。ただし、粉瘤の大きさや部位により所要時間は変動します。
Q3. 粉瘤手術後の傷跡はどのくらい残る?
A. くり抜き法で4〜6mm、切開法で粉瘤径の1〜1.5倍程度ですが、時間とともに目立たなくなります。
調査結果では、くり抜き法経験者の87.3%、切開法経験者の71.4%が傷跡に満足と回答しています。傷跡を最小限にするためには、炎症前の早期手術、皮膚のしわに沿った切開、術後の紫外線対策が重要です。半年〜1年程度で赤みが落ち着き、周囲の皮膚となじんでいきます。
Q4. 粉瘤は放置するとどうなる?
A. 徐々に大きくなり、感染・炎症を起こすリスクが高まります。
粉瘤は自然に消えることはなく、放置すると内容物が蓄積して徐々に増大します。細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みを伴い(炎症性粉瘤)、破裂して膿が出ることもあります。炎症後は周囲組織との癒着が進み、手術の難易度が上がり傷跡も大きくなる傾向があるため、早期の受診をお勧めします。
Q5. 粉瘤手術は保険適用される?費用はいくら?
A. くり抜き法・切開法ともに保険適用で、3割負担で4,000〜15,000円程度です。
粉瘤の手術は保険診療として認められており、くり抜き法で4,000〜12,000円、切開法で8,000〜15,000円程度が目安です(3割負担の場合)。費用は粉瘤の大きさや部位によって変動します。本調査でも費用を最重視した患者は7.3%にとどまり、多くの方が傷跡や再発リスクを優先して術式を選択しています。
放置のリスク
・放置による粉瘤の増大と目立つ傷跡の拡大
・感染・炎症による痛みと膿の排出
・炎症後の癒着による手術難易度の上昇
・まれに悪性腫瘍(皮膚がん)との鑑別が必要なケース
こんな方はご相談ください|受診の目安
・皮膚の下にしこりを見つけた時点で一度受診
・しこりが徐々に大きくなっていると感じたとき
・赤み・痛み・熱感など炎症の兆候が現れたとき
・過去に炎症を起こしたことがあり再発を繰り返しているとき
クリニック案内 アイシークリニックの特徴
・監修医師による30,000件超の皮膚腫瘍・皮膚外科手術実績
・くり抜き法・切開法を粉瘤の状態に応じて適切に使い分け
・術前エコー検査による正確な診断と術式選択
・土日診療対応・当日手術可能な体制(予約状況による)
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
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