新卒採用をためらう理由の1位は「すぐ辞めるのでは」。実際に採用している企業の51%は、直近3年の離職率0%
株式会社シンミドウ(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:笹田知弘)は、埼玉県内102社に聞いた新卒採用実態調査を公開。「事業が成長している」と答えた割合は、新卒採用ありで76.2%、なしで27.3%。

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調査の背景|「新卒採用は、うちにはまだ早い」という言葉を、数字で確かめる
当社が日々の採用相談の中で「うちにはまだ早い」「余裕ができてから」「人を育てられる体制が整ってから」という順番で考える企業は少なくありません。
ただ、その判断のもとになっている「新卒はすぐ辞める」「育てる余裕がない」という前提が、
実際に採用している企業様で本当に起きているのかを、これまで数字で確かめたことがありません
でした。そこで、新卒採用をしていない企業の「不安」と、実際に採用している企業の「実績」を
同じ調査の中で突き合わせる設計で、本調査を実施しました。
回答企業102社のうち55.9%は従業員49名以下。業界は建設・不動産23.5%、製造21.6%、
卸売・小売14.7%、サービス14.7%と続き、埼玉県の産業構成に近い地域の中小企業が回答の
中心です。
結果1|採用をためらう最大の理由は「お金」ではなく「人が続くか、育つか」
新卒採用をしていない53社に、採用をためらう理由をたずねました(複数回答)。
新卒者が続けてくれるか 45.3%(24社)
新卒者を育てられるか 43.4%(23社)
新卒者を獲得できるか 24.5%(13社)
自社に新卒者が興味を持つか 22.6%(12社)
採用資金を回収できるか 11.3%(6社)
最も少なかったのが「採用資金を回収できるか」でした。採用を見送る理由としてまず費用が
思い浮かびますが、実際に挙がった不安の中心は、お金ではなく「人が続くか、育つか」でした。
結果2|不安と実態のずれが最も大きかったのは「離職率」
新卒採用をしている49社の実績と、していない53社の予想を比較しました。
【新卒入社者の入社3年間の離職率】

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離職率 |
実績:採用あり49社 |
予想:採用なし53社 |
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20%以下 |
79.6%(39社) |
30.2%(16社) |
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21〜40% |
16.3%(8社) |
22.6%(12社) |
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41%以上 |
4.1%(2社) |
47.2%(25社) |
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うち「0%」 |
51.0%(25社) |
― |
「入社3年で41%以上辞める」と予想した企業は採用なしの47.2%。
しかし実績でそう回答した企業は4.1%(2社)にとどまりました。
一般に語られる「新卒の3年離職率は3割」という数字が、業界も企業規模も問わない全国平均として
一人歩きし、そのまま自社に当てはめられている可能性が考えられます。少なくとも今回、回答を
いただいた埼玉県内の49社では、半数以上がこの3年間で新卒が1名も辞めていませんでした。
※実績の選択肢は0/20/40/60/80%以上の代表値、予想は範囲での回答のため、区分の切り方は完全には一致しません。
結果3|恩恵を感じるまでは3年以内が81.6%、差がつくのは4年目から
新卒採用を実施している49社に、恩恵を感じるまでの期間を尋ねたところ、「3年」が51%(25社)で
最多、「1年」の30.6%(15社)と合わせ、3年以内に恩恵を実感した企業が81.6%(40社)でした。
採用の継続年数別に「事業が成長している」と答えた割合を見ると、時間の効き方がはっきりします。

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新卒採用の継続年数 |
「成長している」と答えた割合 |
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1〜3年 |
50.0%(4/8社) |
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4〜10年 |
90.9%(10/11社) |
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10年以上 |
78.3%(18/23社) |
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(参考)4年以上を合算 |
82.4%(28/34社) |
始めた直後に成果が出ないのは、失敗ではなく想定内と考えられます。なお49社のうち26社は、新卒採用を10年以上続けていました。
※ 「大幅な成長」+「着実な成長」の割合です。各区分の母数が小さいため、傾向としてお読みください。
結果4|「成長している」割合は76.2%対27.3%。規模をそろえても差は残った
「事業利益の成長性についての評価」をたずねたところ、「大幅な成長」「着実な成長」を合わせた
割合は、新卒採用をしている企業で76.2%(32/42社)、していない企業で27.3%(12/44社)。
差は48.9ポイント、比にしておよそ2.8倍で、「縮小した」の回答は、採用ありでは0社でした。
新卒採用をしている企業は規模が大きい傾向があるため(100〜299名では88.2%が実施、
名未満では20.7%)、従業員規模を7段階に分けて同じ比較も行いました。

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従業員規模 |
新卒採用あり |
新卒採用なし |
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49名以下 |
66.7%(8/12社) |
21.6%(8/37社) |
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50〜299名 |
79.2%(19/24社) |
50.0%(3/6社) |
10名未満だけでは、50%(2/4社)対15%(3/20社)、10〜29名では80%(4/5社)対18.2%
(2/11社)となり、規模の差だけでは説明がつきませんでした。業界内で比べた場合も、多くの業界で採用ありのほうが成長実感が高い結果でした(ただし医療・福祉では採用なしのほうが高いという逆の結果も出ています)。
※ 成長性は決算値ではなく、回答者ご自身による5段階の自己評価です。
「僅かな成長」まで含めて集計すると88.1%対56.8%となり、差は31.3ポイントに縮まります。
結果5|採用経験企業の98%が「今後も継続したい」
新卒採用を通じて得た恩恵(複数回答)の1位は「組織の活性化」73.5%(36社)で、「人手不足の解消」49%(24社)を上回りました。従業員の平均年齢が20〜30代の企業は、採用ありで38.8%(19社)、なしで11.3%(6社)と、年齢構成にも差が出ています。
そして本調査で最も一貫していたのが継続意思です。新卒採用をしている49社のうち、「今後も継続したい」と答えたのは48社(98%)でした。募集人数の8割以上を採用できた企業は40.8%(20社)にとどまり、募集どおりに採れている企業ばかりではありません。それでもほぼすべての企業が「続ける」と回答しています。
本調査からいえること/いえないこと
いえること:回答をいただいた102社では、新卒採用をしている企業のほうが新卒の離職率が低く、
事業の成長を実感している割合が高かった
いえること:その差は、従業員規模を7段階にそろえても、業界内で比べても、おおむね残った
いえないこと:新卒採用が成長の原因である、という因果の向き
(同一時点の横断調査のため特定できません)
いえないこと:埼玉県内の企業全体に当てはまる数値であること(母集団推計ではありません)
本調査は当社からの依頼に任意で回答いただいたものであり、採用や組織づくりに関心の高い企業が
多く含まれます。次回調査では「採用の前後で成長性がどう変わったか」を直接うかがう設問を加え、
時間の前後関係を確かめる予定です。
■ 調査概要

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調査名 |
埼玉県内企業100社 新卒採用実態 独自調査2026 |
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調査対象 |
埼玉県内に事業所を持つ企業の経営者・採用担当者 |
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有効回答 |
102社(新卒採用あり49社/新卒採用なし53社) |
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調査期間 |
2026年3月24日〜2026年7月31日 |
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調査方法 |
Webアンケートフォームによる回答収集 |
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調査主体 |
株式会社シンミドウ |
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発行 |
2026年9月 |
※ 本調査結果を引用される際は「株式会社シンミドウ『埼玉県内企業100社 新卒採用実態 独自調査 2026』」と
出典を明記してください。
▼調査結果の全文(グラフ・全設問の集計を掲載)
■お問合せ
会社名:株式会社シンミドウ(https://sinmido.com)
電話番号:048-657-4343
所在地:埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-244-1 都築ビル
■会社概要
会社名:株式会社シンミドウ
代表者:代表取締役社長 笹田知弘
所在地:埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-244-1 都築ビル
設立日:2008年1月
資本金:1,000万円
業務内容:工務店特化型ブランディング、採用コンサルティング、地方創生支援、人事コンサルティング、経営コンサルティング
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