ABB、新しい直流 (DC) ポートフォリオを発表、AIデータセンタの電力インフラ変革を目指す
スイス、チューリッヒ 2026年9月21日付
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ABBは、柔軟な設計を可能にする、AIデータセンタ向け業界初、電源供給からラックまでを網羅する直流 (DC) ポートフォリオ「Infinitus」を発表
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画期的なInfinitusソリッドステートトランスフォーマー (SST: 半導体変圧器) は、エネルギー効率の最大化と設置面積の削減を実現するとともに、直流 (DC) 配電・保護技術との組み合わせにより、システム全体の性能向上に貢献
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Infinitus直流 (DC) ポートフォリオは、産業用ビル、製造業、再生可能エネルギー、海洋分野など、他の産業においても同様のメリットをもたらすことが期待

ABBは本日、AIデータセンタにおける急増する電力需要への対応を目的とした、直流 (DC) ソリューションの新ポートフォリオ「Infinitus」を発表しました。本ポートフォリオは、データセンタにおける直流 (DC) アーキテクチャの導入を加速し、エネルギー効率の向上と、電力インフラの設置面積削減を実現するとともに、利用可能なコンピューティング容量の拡大に貢献します。ABBは、今後、他のエネルギー集約型産業においても同様の移行が進むと見込んでいます。
国際エネルギー機関 (IEA) は、世界のデータセンタの電力需要が2030年までに2倍以上に増加すると予測しています。また、ABBは2030年に新設されるデータセンタ容量の約25~40%で直流 (DC) 配電が導入される可能性があると推定しています。次世代AIチップの消費電力は、現在の約200kWから1ラックあたり1MW以上へと増加すると予想されており、高性能化とエネルギー効率向上を両立できる直流 (DC) アーキテクチャへの移行が不可欠になります。DC800V配電を導入することで、よりコンパクトな設備構成が可能となるほか、従来の交流 (AC) システムにおける冗長な電力変換工程を排除し、熱損失を削減できます。BCGとABBによる最新レポートでは、直流 (DC) 配電により5%以上のエネルギー効率向上と、コンピューティングラック設置のための有効スペース拡大が実現できると試算されています。500MW規模のデータセンタでは、5%の効率向上によってIT負荷向けに追加で25MWの電力供給が可能となり、年間で3億米ドルを超える追加収益が見込まれます。また、500MW規模のデータセンタキャンパスで5%の効率向上を実現した場合、その年間省エネルギー量は米国ワシントンD.C.の電力需要を約1週間賄える規模に相当します。
ABBエレクトリフィケーションのプレジデントであるジャンピエロ・フリジオは、次のように述べています。「ABBは、25年以上にわたり、さまざまな分野で直流 (DC) 技術を先導してきました。私たちは、半導体メーカ、ハイパースケールデータセンタ事業者、パートナーであるサプライヤー企業、業界団体と緊密に連携し、高効率な直流 (DC) アーキテクチャの普及に向けて標準化と展開を推進しています。Infinitusは、直流 (DC) ネイティブ型または交流 (AC)/直流 (DC) ハイブリッド型を問わず、あらゆるデータセンタアーキテクチャに対応する構成要素を提供する初のポートフォリオであり、次世代AIチップへの効率的な電力供給を可能にします。この技術は、大規模製造業、再生可能エネルギー、海洋分野など、その他のエネルギー集約型産業にも大きな省エネルギー効果をもたらすでしょう」
Infinitusは、電源供給からラックまでを網羅する業界初の統合型エンドツーエンドの直流 (DC) ポートフォリオです。その中核を担うのが、ABBの革新的なInfinitusソリッドステートトランスフォーマー (SST:半導体変圧器) 技術であり、設置面積の削減と高いエネルギー効率を実現します。ABBは、世界初のIEC認証取得済み超高速半導体遮断器と、業界初の静止型高圧 (MV) UPS (無停電電源装置) の両方を製品化している唯一の主要なテクノロジーリーダーであり、市場でも比類のない技術ポートフォリオを提供しています。
ABBのInfinitus 直流 (DC) ポートフォリオは、以下の5つの主要な要素で構成されています。
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高圧 (MV) パワートレイン:系統電力または自家発電設備から、安定性とレジリエンスを備えた電力を供給します。
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直流 (DC) 電源とその電力品質:交流 (AC) を直流 (DC) へ変換することで、IT機器エリアであるホワイトスペースでの電力変換プロセスを不要にします。
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直流 (DC) 配電:設置面積を抑えながら高密度で安全かつ信頼性の高い電力供給を可能にします。
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直流 (DC) 保護:直流 (DC) 過電流からオペレータ、AIサーバー、関連ハードウェアを保護します。
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冷却最適化:直流 (DC) 接続の可変速ドライブおよびモータを活用し、電源設備エリアであるグレースペースおよびホワイトスペース全体のエネルギー消費を削減します。
ABBは、お客さまごとの電力要件、施設レイアウト、電源構成に応じた最適なソリューションを設計します。このパートナーシップ型アプローチにより、各導入案件で最大限の効率性と信頼性を実現します。Infinitusポートフォリオは、従来の交流 (AC) システムを補完しながら直流 (DC) の柔軟性を提供し、あらゆる電力アーキテクチャに対応するとともに、AI時代のデータセンタに求められるこれまでになく高い効率性、高信頼性、高拡張性を実現します。
次世代データセンタにおいて、この統合アーキテクチャは、将来のAIチップが求める高密度かつ高効率な電力供給を可能にします。主要機器の一部は今後12か月以内に製造開始予定であり、Infinitusポートフォリオ全体を導入した最初の直流 (DC) ネイティブ型施設は、2〜3年以内に設置され、稼働開始する見込みです。
今回のポートフォリオ発表は、ABBが2025年10月に発表した、NVIDIAとの協業をさらに推進するものです。両社はギガワット規模のAI施設向けDC800V電力アーキテクチャの開発を進めています。ABBは、25年以上にわたる直流 (DC) 技術の経験と、再生可能エネルギー、発電、エネルギー貯蔵、モータ、ドライブ分野において700件以上の特許を保有しています。
ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を持ち、世界中に110,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。www.abb.com
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