キンドリルジャパンとPKSHA、AIエージェントを利用したナレッジマネジメントの実現に向けてAI-BPaaSを活用
PKSHAのAI ヘルプデスクとキンドリルのデジタルワークプレース領域の包括的なサービスを組み合わせ、従業員エクスペリエンスや従業員エンゲージメントの向上を支援
キンドリルジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ジョナサン・イングラム、以下キンドリルジャパン)と株式会社PKSHA Technology(読み:パークシャ・テクノロジー、本社:東京都文京区、代表取締役:上野山 勝也、以下PKSHA)は、PKSHAのグループ会社である株式会社PKSHA Workplace(読み:パークシャ・ワークプレイス、本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 哲也)とキンドリルジャパンが、2025年6月17日から、企業の従業員エクスペリエンスの向上と従業員エンゲージメントの向上を目的として協業することを発表しました。
今回の協業により、PKSHAの「PKSHA AI ヘルプデスク」とキンドリルのデジタルワークプレース領域のサービスを組み合わせ、AI-BPaaSという新たなサービス形態として、ヘルプデスクのコンサルティングから環境構築、運用支援までの包括的なサービスを提供します。
◆「AI-BPaaS」提供開始の背景:標準的なSaaSでは最適化が難しいヘルプデスク業務を進化させる
キンドリルの「People Readiness Report 2025」によると、ビジネスリーダーの71%は従業員がAIを効果的に活用する準備が整っていないと回答し、特に日本のビジネスリーダーに限ると、その割合が85%です。このような状況を踏まえると、ヘルプデスク業務においても、AI活用の重要性が一層高まっていることが明らかです。
これまで、シンプルな業務はSaaS(※1)で自動化が進んでいましたが、近年は専門性が高い業務であってもAIを活用することで効率化やアウトソーシングが可能になりました。しかし、企業固有のナレッジやノウハウ、オペレーション理解が不可欠なヘルプデスク領域では、個社別の最適化に限界があります。
そこで、ヘルプデスク領域のAIの社会実装に強みを持つPKSHA Workplaceとデジタルワークプレース領域における豊富な実績に基づく優れたスキルや知見を持つキンドリルジャパンは、AIの高度な自動化と人の判断を組み合わせるHITL(Human in the loop)の手法を採用したAI-BPaaSを活用したサービスを提供します。
従来のBPaaS(※2)の「業務の標準化・効率化・コスト削減」に加えてAIエージェントを活用することで、企業独自のノウハウを取り込み、業務プロセスの最適化を支援できるようになります。さらに、単なる工数削減にとどまらず、従業員エクスペリエンス(EX)の向上をより一層推進します。
※1 Software as a Service:ソフトウェアをネットワーク経由で利用するサービス
※2 Business Process as a Service:ビジネスプロセスそのものをアウトソーシングするクラウドサービス
◆「AI-BPaaS」の概要:従業員体験の向上や業務変革など従来のBPaaSを超える価値を提供
PKSHA Workplaceとキンドリルジャパンの協業によって提供されるAI-BPaaSは、従業員向けヘルプデスクに生成AIを活用するAIエージェントを導入することで、ナレッジマネジメントの実現および、ヘルプデスクのコンサルティングから構築・運用支援までの包括的なサービスを提供する新たなサービス形態です。
PKSHA Workplaceは、AIによる自動応答と有人による回答をシームレスに繋ぐことで社内問い合わせの自動化やナレッジの蓄積・循環を実現するAI-SaaS「PKSHA AI ヘルプデスク」を提供します。多数のエンタープライズ企業にAIエージェントを派遣し、全社ヘルプデスクと未来のナレッジマネジメントの実現を支援しています。
キンドリルジャパンは、デジタルワークプレース領域における豊富な実績に基づく優れたスキルや知見を持ち、デジタルワークプレース領域のコンサルティングから環境構築、運用支援までの包括的なサービスを提供します。
両社のサービスを組み合わせることにより、最適な回答を迅速に得たり、問い合わせに対する待機時間や対応時間の短縮を図ったりすることができるようになり、従業員エクスペリエンスの向上や従業員エンゲージメントの向上など、従来のBPaaSを超える価値を提供することを目指します。
◆キンドリルジャパン株式会社 執行役員 デジタルワークプレース事業本部長 秋吉 香織のコメント
キンドリルのデジタルワークプレースサービス事業は、リアルなお客様の課題解決に寄り添うために、コンサルティング、システム構築、ヘルプデスクサービスの提供など、最新のAI技術や長年培ってきた豊富な実績に基づくスキルや知見を活用しながらお客様をご支援しています。PKSHA AI ヘルプデスクを活用したナレッジマネジメントの実現と私たちのサービスを組み合わせることにより、両社の強みを生かした新たな価値を創出し、お客様従業員の満足度向上に貢献してまいります。
◆株式会社PKSHA Technology Workplaceカンパニー 執行役員 カンパニー統括 大西 正人のコメント
PKSHAグループにて、ドキュメント検索・RAG・AI エージェント等のソリューションを幅広く提供を続けておりますが、今回の協業により、キンドリル様の持つ知見やノウハウがAIを前提としたナレッジマネジメントシステムをより加速させてくれると期待しています。今回提供を開始するAI エージェントを前提としたAI-BPaaSとなる共同ソリューションが、未来のナレッジマネジメントを実現し、皆様の社内に1人目のデジタルワーカーを走らせる契機になると考えております。
以上
キンドリル(Kyndryl Holdings, Inc.)について
キンドリル(NYSE: KD)は、ミッションクリティカルなエンタープライズ・テクノロジー・サービスのリーディングプロバイダーで、60カ国以上で数千にのぼる企業のお客様にアドバイザリー、インプリメンテーション、マネージドサービスを提供しています。世界最大のITインフラストラクチャーサービスプロバイダーとして、世界中で日々利用されている複雑な情報システムの設計、構築、管理、モダナイズを行っています。 詳細については、www.kyndryl.com (英語)またはwww.kyndryl.com/jp/jaをご覧ください。
PKSHA Workplaceについて
技術的パラダイムシフトが起きているナレッジマネジメントに大きなポテンシャルが生まれています。「働く人の知恵と繋がりを企業の力に」を事業ビジョンに、「PKSHA AIヘルプデスク」を中心としたAI SaaS製品の開発・提供を通じて、未来のナレッジマネジメントを実現するAI ナレッジプラットフォームを社会実装することで、企業の飛躍的な成長を支え続けます。
PKSHA Technologyグループについて
「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに、企業と人の未来の関係性を創るべく自社開発した機械学習/深層学習領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発・AI SaaSの提供を行っています。自然言語処理技術を用いた自動応答や、画像/動画認識、予測モデルなど、幅広い技術基盤に基づいた解決策を提供するとともに、共通課題を解決するAI SaaSの展開により、ソフトウエアの社会実装を多面的に支援し、人とソフトウエアが共に進化する豊かな社会を目指します。
会社名:株式会社PKSHA Technology
所在地:東京都文京区本郷 2-35-10 本郷瀬川ビル 4F
代表者:代表取締役 上野山 勝也
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