クラウドネイティブ技術の全体像を把握できる入門教材「クラウドネイティブ教科書」を無償公開
2,000名超のLinuC Open Networkコミュニティで共創、Kubernetes認定学習の土台に

Linux技術者認定「LinuC(リナック)」などを実施する特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(以下:LPI-Japan、東京都千代田区、理事長 鈴木 敦夫)は、学習用教材「クラウドネイティブ教科書」(以下:本教科書)Ver.1.0.0を2026年7月28日(火)に無償公開しました。
本教科書は、Kubernetes認定試験に進む前の前提知識の習得としても活用できます。日本語版と英語版をPDF/EPUB形式で提供し、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY-NC-ND 4.0)(注1)のもと、学校教育・企業研修・個人学習を問わず、国内外の誰もが自由に活用できます。
なお、7月29日(水)・30日(木)にパシフィコ横浜で開催される「KubeCon + CloudNativeCon Japan 2026」では、LPI-Japanブースにて本教科書を展示します。あわせて、Kubernetes認定試験とe-Learning教材の割引キャンペーン(最大40%オフ)も実施します。
■本教科書リリースの背景
近年、Kubernetesを中心とするクラウドネイティブ技術は、エンタープライズシステムの標準的な基盤として、金融・製造・流通・公共など幅広い業界で採用が進んでいます。CNCF(Cloud Native Computing Foundation) が 2026 年 1 月に発表した年次調査 (注 2)では、コンテナを利用する組織の 82%が本番環境で Kubernetes を運用していると報告されています。また、Kubernetesを土台として、GitOpsやサービスメッシュ、FinOps、AI連携といった関連技術の活用も広がっています。こうした普及にともない、Kubernetes認定は技術者のスキル証明や採用要件として注目が高まっています。
一方、クラウドネイティブ技術を日本語で学べる書籍や記事は増えているものの、無償で利用でき、全体像の体系的な理解と実習による体感の双方を兼ね備えた初心者向けの教材は限られていました。
LPI-Japanは、こうした市場動向と教育現場からの要望に応えるため、「クラウドネイティブ教科書」を公開しました。本教科書は、LinuC Open Networkコミュニティ(注3)のプロジェクトの成果物として、コミュニティに参加する技術者のレビューや改善提案を重ねながら作成されたものです。
本教科書は、コマンド操作の暗記ではなく、Kubernetesのアーキテクチャや設計思想といった「構造と仕組みの理解」を重視した内容になっています。今後も同コミュニティを通じてフィードバックを収集し、最新技術への対応とコンテンツの拡充を継続していきます。
■本教科書の主な特長
1. 構造理解を重視した体系的なカリキュラム
単なるコマンド操作の習得ではなく、Kubernetesの設計思想やアーキテクチャの仕組みを深く理解することを目的としています。序章から基礎・実践・応用・運用・展開・総括へと進む構成により、初学者でもクラウドネイティブの全体像を体系的に学べます。
2. Killercodaによるブラウザベースのハンズオン実習
第2部(実践編)では、ブラウザ上でKubernetes環境を操作できる「Killercoda」を活用したインタラクティブな実習コンテンツを提供します。環境構築の手間なく、すぐに手を動かして学べます。
3. 現場で求められる最新トピックを幅広くカバー
マイクロサービス、GitOps、サービスメッシュ、モニタリング、セキュリティ、SRE(サイトリライアビリティエンジニアリング)、FinOps、AIとKubernetesの活用まで、クラウドネイティブの現場で求められるトピックを網羅しています。
4. クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによる無償公開
CC BY-NC-ND 4.0ライセンスのもとで無償公開しており、学校教育・企業研修・個人学習など、誰でも自由に利用できます。
5. Kubernetes認定試験への準備にも最適
本教材でクラウドネイティブの全体像を身につけておけば、Kubernetes認定試験に向けた学習を効率的に進められます。
■概要
<基本情報>
・タイトル 『クラウドネイティブ教科書(Ver.1.0.0)』
・提供開始日 2026年7月28日(火)
・提供形式 PDF版、EPUB版
・ページ数 88ページ(日本語版)、90ページ(英語版)
・提供価格 無料
・ライセンス CC BY-NC-ND 4.0
・言語 日本語、英語
・URL https://linuc.org/textbooks/cloudnative/ (日本語版)
https://linuc.org/en/textbooks/cloudnative/ (英語版)
<テキストの構成>
序章:クラウドネイティブとは何か
第1部:基礎ステップ〜実行単位が変わったという話〜
第2部:実践ステップ〜前提を体感する〜
第3部:応用ステップ〜アプリケーションを届け、つなぐ〜
第4部:運用ステップ〜見える化して、守る〜
第5部:展開ステップ〜技術を価値に変える〜
第6部:総括
付録:実践への扉(資格と学習ロードマップ)
■執筆者・開発協力者からのコメント
田染 寿之 氏(執筆者、株式会社シャインソフト)
本教科書は、クラウドネイティブ技術をこれから学ぶ皆さんと、その学習を支援する方々の一助となることを願い作成いたしました。クラウドネイティブは、多くの技術やOSSによって構成されているため、個々のツールや 手順の理解だけでは全体像を捉えにくい領域でもあります。本書では、特定の製品や実装方法だけではなく、「なぜその仕組みが必要になったのか」「どのような課題を解決するために設計されたのか」という構造理解を重視しました。本書が、クラウドネイティブを学ぶための入口として役立てば幸いです。
勝村 友博 氏(開発協力者、株式会社野村総合研究所)
クラウドネイティブ技術はその領域の広さやプロダクトの多さから学習を始めるまでの心理的ハードルが高いように感じます。しかしながら昨今のビジネス環境において競争力を得るには避けては通れない領域でもあります。本書がクラウドネイティブ技術を学ぶ皆様の一助となることを願っています。
古藤 寛大 氏(開発協力者、株式会社野村総合研究所)
私自身、日頃の業務でKubernetesをはじめとしたクラウドネイティブ技術に触れる機会はありましたが、「クラウドネイティブとは何か」を体系的に説明することには難しさを感じていました。本書の執筆を通じて、その概念や技術のつながりを改めて整理する貴重な機会となりました。本書が、読者の皆さまの理解や学習の一助となれば幸いです。
高棹 大樹 氏(開発協力者、株式会社野村総合研究所)
自分自身がKubernetesをはじめとしたクラウドネイティブ技術を学んだ際は、全体を見渡す様な教材が無く手探りで学習しました。今回、技術全体を俯瞰した教科書を作成する本プロジェクトにお声掛け頂き、その苦労の軽減にお役に立てればと思い参加させて頂きました。本書を通して、クラウドネイティブ技術に触れる良いきっかけとなれば幸いです。
■「クラウドネイティブ教科書」公開記念キャンペーン
本教科書の公開および「KubeCon + CloudNativeCon Japan 2026」への出展にあわせ、以下のキャンペーンを実施します。
・期間:2026年7月28日(火)〜7月30日(木)
・対象:Kubernetes関連認定試験(KCNA、CKA、CKAD、CKS)と各e-Learning教材
・割引率:単体製品 35%オフ / セット製品(バンドル製品) 40%オフ
詳細は以下をご参照ください。
注釈
注1)本教科書は、クリエイティブ・コモンズ・パブリック・ライセンス「表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際(CC BY-NC-ND 4.0)」の下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/legalcode.ja
注2)出典:CNCFの「2025 Annual Cloud Native Survey」(2026年1月発表)
https://www.cncf.io/reports/the-cncf-annual-cloud-native-survey/
注3)LinuC Open Networkコミュニティ(LiON:リオン)は、LPI-Japanが主催し、現在2,000名を超えるIT技術者が参加・貢献しているアウトプット共創型オープンコミュニティです。IT技術者や学習者が業種・立場を超えてオープンに参加でき、認定試験開発、教材開発、勉強会、新技術の社会実装、技術情報の共有や議論、最新技術トレンドの情報交換などを行っています。
参考URL
Linux標準教科書:https://linuc.org/textbooks/linux/
Linuxサーバー構築標準教科書:https://linuc.org/textbooks/server/
Linuxシステム管理標準教科書:https://linuc.org/textbooks/admin/
オープンソースデータベース標準教科書:https://oss-db.jp/ossdbtext
登録商標
記載されている団体名・試験名の固有名詞およびロゴ等の知的所有権は各所有団体に帰属、もしくはLPI-Japanが利用許諾を受けた商標または登録商標です。
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d1271-149-87a6d38401a914171ca9346b8ddf5eee.pdfLPI-Japanについて
LPI-Japanは、オープンテクノロジー技術者認定を通してIT技術者の成長と活躍を支援するNPO法人です。IT技術者に必須の基礎技術力を証明する、ベンダ独立の中立・公正・高品質な実践的認定試験を提供するとともに、学びの構造と学び方の啓蒙、学習環境・成長環境の整備と場の提供など、認定試験にとどまらない幅広い活動を、技術者コミュニティと企業・団体とのエコシステムで運営しています。
●LPI-Japanの概要 ( https://lpi.or.jp )
法人名: 特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
所在地: 〒100-0006 東京都千代田区有楽町 1-2-2 東宝日比谷ビル 9F
連絡先: TEL:03-6205-7025、e-mail:info@lpi.or.jp
設 立: 2000年(平成12年)7月28日
ミッション: オープンテクノロジーの技術者認定試験の実施を通して、ITプロフェッショナルの成長と活躍を支援し、社会に貢献すること
業務内容: オープンテクノロジーの技術者認定を通した技術者の成長支援、教育環境の整備と学習の推進、各種技術者のコミュニティ運営など
理事長: 鈴木 敦夫
理事: 中島 龍史 日本電気株式会社
杉本 裕紀 株式会社日立製作所
太田 勝久 富士通株式会社
松下 文男 富士通株式会社
青山 雄一 サイバートラスト株式会社
監事: 寺本 振透 九州大学 大学院法学研究院教授
LPI-Japanプラチナスポンサー:
下記URLの「LPI-Japanプラチナスポンサー」は、LPI-Japanの活動に賛同・支援しオープンテクノロジー人材の育成や市場の活性化に深く貢献している企業/団体です。
https://lpi.or.jp/partner/list/index.shtml#platinum
LPI-Japanアカデミック認定校:
下記URLの「LPI-Japanアカデミック認定校」は、LPI-Japanが独自に定めた学習環境基準をクリアし、認定試験の合格を目指す受験者に質の高い教育を提供できる研修機関/学校です。
LinuC:https://lpi.or.jp/school/list/
OSS-DB:https://oss-db.jp/learning#academic
HTML5:https://html5exam.jp/measures/learning.html
OPCEL: https://opcel.org/training
LPI-Japanビジネスパートナー:
下記URLの「LPI-Japanビジネスパートナー」は、Linux/OSSなどの技術者認定を通じて本質的技術者を育成し活躍の場を広げることでオープンテクノロジーを活用したビジネスの拡大に積極的に貢献する取り組みをしている企業です。
https://lpi.or.jp/partner/list/#bp
LPI-Japanアカデミックパートナー:
下記URLの「LPI-Japanアカデミックパートナー」は、オープンな技術を通してIT技術の仕組みを理解し、確かな基礎技術力を持ち社会で活躍できるエンジニアになるように、学生に向けて様々な教育を実施している教育機関です。
https://lpi.or.jp/partner/list/#academic-p
LPI-Japan認定教材(LATM):
下記URLの「LPI-Japan認定教材(LATM)」は、出題範囲に添って作成された教材として、LPI-Japanが認定した教材です。
LinuC: https://linuc.org/measures/textbook/
OSS-DB: https://oss-db.jp/learning
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