2021年4月のスタートアップ雇用指数「WANTEX」は昨年同様4ヶ月ぶりの上昇に転じ、対昨年比117%の2.76という高水準に(前月比+0.28ポイント)

地域別では広島県が、職種別ではメディカル系が初のTOP3入り 全業種で対昨月比100%超と増加を記録。デジタル人材ニーズも追いかける形で回復

ウォンテッドリー

ビジネスSNS「Wantedly」を運営するウォンテッドリー株式会社は、2021年4月版のスタートアップ雇用指数「WANTEX」(Wantedly Job Market Index、読み:ウォンテックス)を公開しました。

  • 年初から続いた下落は一旦ストップ。昨年と似た傾向で増加
WANTEXは東京都が緊急事態宣言を発出した2020年4月~5月から上昇を続け、2020年12月には過去最高値を更新しました。しかし緊急事態宣言が再度発出された2021年1月からは下落が続き、今回4ヶ月ぶりの上昇に転じました。3月度から4月度にかけての変動に着目すると2020年4月の0.23ポイント増に対して2021年4月は0.28ポイント増加となり、昨年を超える増加幅で推移しています。

  • 業種別WANTEXでは全業種で対昨月比100%超えという結果に
業種別のWANTEX推移を見ると、昨月から減少した業種はなく全業種で変動なしあるいは増加という結果になりました。

2021年4月時点のWANTEXの業種別ランキングは以下の通りで教育・研究業界が対昨月比122%と最も大きな伸び見せました。WANTEXが1倍を割り込んでいる業種においては募集数に対して応募人数が超過しているため、該当業種のスタートアップ企業は採用しやすい状況にあると思われます。

  • デジタル人材ニーズも増加傾向。まだ完全に回復していない業界も
表1よりIT・情報通信業を除き、募集の対象職種をデジタル人材に絞った業界別WANTEXを算出したところ、デジタル人材のWANTEXはエンターテイメント、メディア・出版、広告・マーケティングの3業界を除き対昨月比で増加を記録。対昨月比で141%と大きな伸びを見せた「教育・研究」系の業種では、記憶のプラットフォームの開発と運営を行うモノグサ株式会社が直近約1年間でフルスタックエンジニア7名、UIデザイナー1名の計8名のデジタル人材の採用に成功するといった事例も生まれています。表1と同様にデジタル人材WANTEXも昨月に比べて増加傾向にありますが、特定の業界では回復が遅れる結果となりました。

※デジタル人材定義:「エンジニアリング」「PM・Webディレクション」「デザイン・アート」の3職種でWantedlyに登録している人を指します
  • 広島県がTOP3に躍進。埼玉県の健闘も続く
東京都を除いた46道府県におけるWANTEXに着目すると、広島県が対昨月比114%と伸びを見せ10位圏外から初のTOP3入りとなりました。最も大きく伸長したのは対昨月比150%の福島県で、昨月初のTOP3入りを果たした埼玉県は今月も2位と好調でした。

※非首都圏地域のWANTEX:該当する道府県を所在地として登録しているスタートアップ企業の掲載募集数を、それに対する応募者数で割り込んだ数を指します。
  • 順位変動が激しかった4月。メディカル系が初のTOP3入り
2021年4月時点の職種別WANTEXに着目すると、これまで常にTOP3入りを果たしていたPM・Webディレクションが4位に落ち、一方でメディカル系が初のTOP3入りとなりました。メディカル系の募集の中でも歯科医師、歯科衛生士の募集数が対昨月比で1.8倍に増加するなど、需要の伸びが見られました。その他の職種でも先月の順位から変動が見られました。

  • スタートアップ雇用指数「WANTEX」について
スタートアップ雇用指数「WANTEX」の定義
【算出式】「WANTEX」 = (スタートアップ企業が掲載している公開状態にある)募集数 ÷ (スタートアップ企業への)応募者数

※スタートアップ雇用指数は上記式の各項を月次で合算して算出しています。
※ 募集数、応募者数ともに、Wantedlyで公開された募集、応募した登録者を算出対象としています。
※ スタートアップ企業は算出月から創業10年以内の企業を指します。

WANTEX公開の背景 
Wantedlyはスタートアップ企業とともに成長し、2020年の情報・通信業に分類されるマザーズ上場企業のうち、約7割にご利用いただくに至りました。世界的には米国、中国を中心にスタートアップ経済が活況を示す中、未来の日本の産業を創る新興企業のトレンドを可視化することで、私達は日本のスタートアップ経済をより一層盛り上げていきたいと考えています。そのため、2020年11月よりスタートアップ経済の成長性を示唆する新たな先行指標として、スタートアップ雇用指数「WANTEX」の公開を開始いたしました。

ウォンテッドリーは、企業の潜在転職者への認知形成、共感を軸とした人と企業の出会いの創出を提供しながら、入社後の従業員の定着、活躍を支援するエンゲージメント事業を推進しております。スタートアップ雇用指数「WANTEX」の公開を通じて、未来の日本の産業を創るスタートアップシーンの盛り上がりを加速させることで、Wantedlyが「はたらくすべての人のインフラ」となる世界の実現を加速させてまいります。
  • ウォンテッドリーについて
ウォンテッドリーは、『シゴトでココロオドルひとをふやす』ために、はたらくすべての人が共感を通じて「であい」「つながり」「つながりを深める」ためのビジネスSNS「Wantedly」を提供しています。2012年2月のサービス公式リリースから現在まで、登録会社数40,000社、個人ユーザー数300万人を突破し、国境を越えて『はたらくすべての人のインフラ』を創っていきます。

<会社概要>
会社名                : ウォンテッドリー株式会社
URL                : https://www.wantedly.com
本社所在地           : 東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル4F
代表取締役           : 仲 暁子                                    
設立              : 2010年9月
事業概要             :
300万人以上が利用するビジネスSNS「Wantedly」
- 気軽に会社訪問ができる Wantedly Visit
- 活躍を共有するSNS Wantedly People
ビジネス向け
- 採用マーケティング
- エンゲージメントSuite

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会社概要

ウォンテッドリー株式会社

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URL
https://www.wantedly.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区白金台5-12-7 MG白金台ビル 4F
電話番号
-
代表者名
仲暁子
上場
東証グロース
資本金
3424万円
設立
2010年09月