ソーシャルセクターと企業向けに「寄付DXシステム」を提供するコングラントのシリーズAラウンドにおいて追加出資

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

2024年11月22日 10時10分

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ（代表取締役：田島聡一、本社：東京都渋谷区）は、同社が運用するGenesia Venture Fund 3号（以下、GV-3）より、ソーシャルセクターと企業向けに「寄付DXシステム」を提供するコングラント株式会社（代表取締役：佐藤正隆、本社：大阪市西区、以下：「コングラント」）のシリーズAラウンドにおいて、Sony Innovation Fundとともに共同リード投資家として追加出資したことをお知らせいたします。

同ラウンドの他の出資者は、株式会社グッドパッチ、株式会社ペイフォワードです。加えて、日本政策金融公庫からの融資による調達を実施しています。

コングラントについて

コングラントは、ソーシャルセクターと企業向けに寄付決済を中心とする「寄付DXシステム」を提供しているスタートアップです。導入団体は2,800団体以上、寄付流通総額は80億円を突破しています。企業・従業員の寄付DXを推進する事業も展開し、大企業の人的資本に関連する開示項目の改善・発展に貢献しています。

サービスサイト：https://congrant.com/jp/

サービスの特徴

寄付募集・決済・CRMなどファンドレイジングに必要なすべてをワンストップで提供しています。

【手軽な寄付募集】

単発の寄付はもちろん、会費やマンスリーサポーター、さらにはクラウドファンディングまで、すべてを手軽に募集できます

【豊富な決済手段】

コングラントでは、カード決済が最短翌日から利用可能。カード決済以外にも、銀行振り込みやApple Pay・Google Pay・PayPayなど、様々な決済手段をご用意しています

【データの一元管理（CRM）】

寄付履歴、連絡先情報、継続契約など、サポーターに関するすべての情報を簡単に一覧で確認できます。コングラント以外のデータも含め、一括管理が可能です

今後について

日本の寄付文化の大きな課題は「寄付を善意に頼りすぎている」点にあります。

米国に比べて、日本では寄付に対する税優遇や寄付金控除の対象となる団体の数が少なく、この差が寄付のしやすさに影響しています。つまり、善意による寄付に頼るのではなく、日本の寄付システムを変え、寄付者が支援しやすい環境の整備が不可欠です。

この「日本の寄付システムの課題」に対し、コングラントでは、寄付におけるあらゆる機能と体験価値を拡大していくこと、また、大企業との共創を積極的に展開していきます。

これまで30社以上の企業と共創してきたノウハウを元に、よりインパクトのある構造を設計し、大企業との共創による寄付DXを実現します。

【具体的な取り組み】

大企業の従業員を含む一般生活者の寄付体験を変えるスマート寄付アプリの提供
大企業の社会貢献活動方針に基づいた社内向け啓発イベントの実施サポート
大企業との共創による認定NPO法人に特化したカンファレンス、アクセラプログラムの実施

これらの共創を軸に、日本の寄付文化の醸成、寄付市場の拡大に貢献していきます。

出資について

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ　代表取締役 / General Partner　田島聡一

急成長を目指すスタートアップが現在注目されていますが、急成長こそ目指さないものの社会にとって必要な挑戦・大きな価値のある取組みは世の中に数多く存在します。前者にはベンチャーキャピタルや銀行など様々な資金の担い手が存在するものの、後者に対しては極めて限定的なのが現状です。コングラントは、非営利団体などの挑戦者と資金提供を通じてより良い世の中を実現したい人々との資金循環の促進を通じて、すべての寄付を支え、あるべき社会の実現を目指すスタートアップです。日本はもちろん、アジアでもほとんど類を見ないドネーションエコシステムの実現という価値ある挑戦の一端を担いたいという気持ちから、前回ラウンドに引き続き追加投資させていただきました。佐藤さん率いるチームコングラントの一員として、ビジョンの実現に全力で伴走していきます。