【世界初の事例】Green Carbon株式会社は、奈良県の老舗紙屋である株式会社ペーパルと連携し、米を活かした紙「kome-kami」製造時の排出量を水田由来のJ-クレジットでオフセット
奈良県主催のオープンイノベーションプラグラムの新たな連携を発表
ネイチャーベースのカーボンクレジット創出販売事業を展開するGreen Carbon株式会社(代表取締役:大北潤、以下Green Carbon(読み;グリーンカーボン))は、奈良県に拠点を置く老舗紙屋である株式会社ペーパル(代表取締役:矢田武博、以下ペーパル)と連携し、米を活かした紙「kome-kami」製造時の排出量を計測し、Green Carbonが提供する水田由来のJ-クレジット*¹でカーボンオフセットを実施しました。カーボンオフセットした「kome-kami」は、排出量を実質ゼロとした環境に配慮した紙で、さらに親和性が高い水田由来*²のJ-クレジットを活用した事例としては、世界初の製品となります。

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◆Green Carbonとペーパルが連携した背景
Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、国内では、全国の生産農家と連携し、地球環境の保全や脱炭素化に取り組む環境系スタートアップです。中でも、水田メタン削減および削減効果のJ-クレジット化に取り組んでおり、国内においては、水田由来のJ-クレジット創出を目的とした「稲作コンソーシアム」を発足させ、日本初・最大規模*³で水田のJ-クレジットの認証を取得しています。
ペーパルは、1890年(明治23年)に奈良県で創業して以来、133年に渡り紙の販売を通じて日本の紙文化を支えている製紙会社です。2008年にFSC®/COCを取得して以来、「紙」という循環可能な素材を社会に提供し、脱プラスチックを視野に入れた素材の啓発活動を行うことで、SDGsへの取り組みを推進しています。2020年4月より、フードロス問題の解決を目指すための素材「フードロスペーパー」の開発や、「kome-kami」や「クラフトビールペーパー」、「momi-kami コートボール紙」、「vegi-kami にんじん」を開発しており、脱炭素に貢献する紙ゼロCO2ペーパーも開発し販売しています。
今回、奈良県が公募した「奈良県オープンイノベーションプログラム(以下、本プログラム)」にて、ペーパルが県内企業、Green Carbonが県外企業のスタートアップとして採択されたのを皮切りに、2社間で奈良県内におけるオープンイノベーションの実証を9月より開始しました。ペーパルの製紙事業との取り組みと、Green Carbonのカーボンクレジットのノウハウを融合する形で下記実証を進めています。

①:水田由来のJ-クレジットを活用したカーボンオフセット「kome-kami」の創出 |
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米を活かした紙「kome-kami」製造時の排出量を計測し、Green Carbonが提供する水田由来のJ-クレジットでカーボンオフセットを実施しました。カーボンオフセット「kome-kami」として脱炭素に取り組む企業に販売してまいります。 |


②:製紙汚泥(ペーパースラッジ)のバイオ炭化及びJ-クレジット化 |
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製紙工場で廃棄されている製紙汚泥(ペーパースラッジ)を活用し、炭化させバイオ炭として農地に散布する実証を開始しました。バイオ炭はJ-クレジット内の方法論「バイオ炭の農地施用 AG-004」として承認されており、バイオ炭の原料として木材、籾殻の他に製紙汚泥も認められています。製紙汚泥のバイオ炭化に向け、奈良県及びバイオ炭製造プラントメーカーと議論を進め、実証可能性・展開性を検討しています。 |

③:お米の籾殻を活用したバイオ炭化及びJ-クレジット化 |
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奈良県内及び近畿地方周辺の水田農家様と連携し、廃棄されている籾殻を回収し、バイオ炭プラントでバイオ炭を生成します。生成後、連携農家の農地でバイオ炭を散布し、モニタリング、J-クレジット登録・認証を実施し、創出したJ-クレジットをペーパルと活用する未来を目指しています。 |
本プログラムは、2025年3月18日(火)に奈良県内で成果報告会の実施を予定しており、連携事例の第一弾として、①:水田由来のJ-クレジットを活用したカーボンオフセット「kome-kami」の創出を今回発表しました。
〇県内企業×スタートアップによるオープンイノベーションの成果報告会
◆今後の展開
本プログラムを通じて、2社間や様々な関係者と連携することで、脱炭素を掛け合わせたオープンイノベーションを推進していき、事例を拡充していければと考えています。今回のカーボンオフセット「kome-kami」の創出は、第一弾の取り組みとして発信していき、今後は奈良県を中心として全国で脱炭素施策、及び農家への還元を進めていければと思います。4月以降で、②:製紙汚泥(ペーパースラッジ)のバイオ炭化及びJ-クレジット化の実証や、③:お米の籾殻を活用したバイオ炭化及びJ-クレジット化を進め、先進事例の発信を目指してまいります。
◆kome-kami(コメカミ)とは?
kome-kami(コメカミ)は、加工・流通段階や家庭で出る食用に適さないお米、備蓄用アルファ米で廃棄されてしまうものと、FSC認証パルプでアップサイクルした紙素材です。ただ混ぜるのではなく、お米の力を引き出し、機能性を持たせることで、化学薬品の代替原料として活用でき、環境負荷低減とCO2削減を実現しています。さらに、アップサイクルで生まれた価値をフードバンクに還元し、必要とされる方に食品を届ける活動を応援もしています。「CO2とフードロスを削減し、困りごとを抱える方をサポート」する新たな循環を広げる商品です。

※1:J-クレジット
省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「J-クレジット」として国が認証する制度。
※2:水田由来のJ-クレジット
水田の中干し期間を約7日間延長することでメタンガスが削減され、その削減分をカーボンクレジットとして認める方法論を用いたJ-クレジット。
※3:日本初・最大規模
2023年3月に水田の中干し期間延長によるメタンガス削減の方法論が承認され、2024年1月に日本初・最大規模6,220tのJ-クレジットをGreen Carbonが創出。
◆Green Carbon 株式会社
代表者 :代表取締役 大北 潤
所在地 :東京都港区赤坂5-2-33IsaI AKASAKA607
設立 :2019年12月
事業内容 :カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、環境関連事業、その他、関連する事業及びESGコンサルティング事業
URL : https://green-carbon.co.jp/
◆Green Carbon事業紹介
Green Carbonは、「生命の力で、地球を救う」をビジョンとして掲げ、国内外において自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売までを一気通貫してサポートする事業を展開しており、その他にも、農業関連事業、研究開発事業、ESGコンサルティング事業なども展開しております。
事業展開領域は日本、東南アジアを中心にオーストラリア、南米まで拡大しており、自然由来のカーボンクレジット(水田、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミング、マングローブ植林、牛のゲップなど)を創出しています。国内の水田においては、2023年度日本初・最大級(約6,220t)で水田のJ-クレジットの認証を取得しており、2024年度は約40,000ha(約100,000t)に拡大していく予定です。また、クレジット登録・申請・販売までをワンプラットフォームで完結するサービス「Agreen(アグリーン)」を提供しており、クレジットの申請登録時にかかる手続きや書類作成などを簡略化し、クレジット創出者の工数を削減しています。
◆Green Carbon株式会社SNSはこちら
Youtube :https://www.youtube.com/channel/UCYO4WnGOHDaVB1ikxheZasA
note :https://note.com/green_carbon/
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X :https://mobile.x.com/GreenCarbon2019
Linkedin :https://www.linkedin.com/company/green-carbon-inc/
Wantedly:https://www.wantedly.com/companies/greencarbon2019
◆株式会社ペーパル
代表者 :代表取締役 矢田 武博
所在地 :奈良県奈良市池田町76-7
設立 :1890年(明治23年)
事業内容 :紙や紙製品の開発・販売
URL : http://www.pepal.co.jp/
◆株式会社ペーパル事業紹介
1890年(明治23年)に奈良で創業して以来、133年に渡り紙の販売を通じて日本の紙文化を支えています。2008年にFSC®/COCを取得して以来、「紙」という循環可能な素材を社会に提供し、脱プラスチックを視野に入れた素材の啓発活動を行うことで、SDGsへの取り組みを推進しています。SDGsの取り組みをさらに拡大させるため、2020年4月より、フードロス問題の解決を目指すための素材「フードロスペーパー」の開発を行うプロジェクトを行っており、これまで「kome-kami」や「クラフトビールペーパー」、「momi-kami コートボール紙」、「vegi-kami にんじん」を開発しました。また、脱炭素に貢献する紙ゼロCO2ペーパーも開発し、販売しています。
kome-kami公式サイト:https://foodlosspaper.com/kome-kami
kome-kami 公式instagram:https://www.instagram.com/kome_kami_paper/
kome-kami 公式X:https://x.com/kome_kami_paper
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