元高校球児の現役パラアスリート、クロスカントリースキーヤーの森宏明選手が「あすチャレ!ジュニアアカデミー」講師デビュー
競技生活とフルタイムの社会人生活を両立しながら横浜市内で初授業
日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ、会長 山脇康、東京都港区)が全国の小・中・高・特別支援学校を対象に実施しているパラアスリートと共生社会を学ぶワークショップ型授業「あすチャレ!ジュニアアカデミー」において、北京2022冬季パラリンピックに出場した現役のクロスカントリースキーヤー森宏明選手が、講師としてデビューしました。

競技生活とフルタイムの社会人生活を両立しながらスピーチトレーニングを修了し、『どんな状況からでも幸せは見つけられる!』を合言葉に、講師として初めての授業を10月28日に横浜市内の小学校で行いました。
児童からあがった「義足で、どうやって靴を履くの?」「どれくらいの速さで走れるの?」という質問に対し、実際に見せて、話して、互いに理解を深めた90分。初回の授業を終えた森講師は、「昨晩は眠れないくらい緊張しましたが、子どもたちの反応がよかったので安心しました」と感想を述べていました。
森宏明選手 講師デビューにあたっての想い

義足での生活やパラスポーツの競技活動を創意工夫しながら取り組んできました。周りの人の支えによって大きな壁を乗り越えて、チャレンジを続けてきた自身の経験を子どもたちへポジティブに伝えていきたいと思い講師になりました。これから精一杯活動していきます。
「あすチャレ!ジュニアアカデミー」公式サイト 森宏明講師プロフィールページ
https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/jracademy/instructors/morihiroaki/
森宏明講師 プロフィール

『どんな状況からでも幸せは見つけられる!』
森 宏明 (もり ひろあき)
競技: クロスカントリースキー
出身地: 東京都
大学時代の事故による両足義足。2017年に競技を開始。パラリンピックや世界の大会でクロスカントリースキーヤーとして活躍している。競技生活とフルタイムの社会人生活を両立しながら、ミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピックでのメダル獲得を目指す。自身のチャレンジを伝えることで多くの人がポジティブになれる授業をお届けする。
主な競技実績:
2022年 北京2022冬季パラリンピック クロスカントリースキー
混合リレー 7位
2025年 FISパラクロスカントリー世界選手権(イタリア)
オープンリレー 6位
2025年 FISパラクロスカントリーワールドカップ(ノルウェー)
男子10kmインターバルスタート(座位)9位
男子1kmスプリント(座位)5位
<あわせて読みたい>
森講師のアスリートとしての活躍はこちらの記事もご参照ください!
元高校球児、森宏明が日本のシットスキーに再び火を灯す (パラサポWEBより)
https://www.parasapo.tokyo/topics/95746
小・中・高・特別支援学校向け教育プログラム 「あすチャレ!ジュニアアカデミー」とは
日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が主催する「あすチャレ!ジュニアアカデミー」は、スポーツを通じ共生社会への気づきや学びの機会を提供する「あすチャレ!(明日へのチャレンジ)」プログラムのひとつです。
チガイを認識し、聞き、考える
深い学びから共生社会への一歩を踏み出すワークショップ型授業
授業の主役は子どもたち!
パラアスリート講師が自身のアスリート経験から試行錯誤することの大切さ、そのプロセスの楽しさを伝えることで、他者を受け入れながら、一つの目標に向かっていくことを学びます。

講師に聞けなかった、聞いちゃいけないと思っていたギモンを聞くことで、
一人ひとりが気づき、考え、行動できるようになる。

障がいのある人もない人も、思いやり、支え合い、違いを受け入れて、
より良い社会を作るための第一歩を踏み出す授業です。

2018年10月に開始した本プログラムは、2024年度末時点で1,631回実施、145,446人の児童生徒が参加しています。
「あすチャレ!」とは
「あすチャレ!」は日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が提供するDE&I教育・研修プログラムです。
「あすチャレ!」が提供する5つのプログラムは、小・中・高・特別支援学校等の授業で導入されている教育プログラム、企業・団体・自治体・大学向けの研修プログラムとして、多様なニーズや目的にあわせ活用されています。
パラアスリートを中心とした80名以上の講師が在籍、全国どこでも一律料金(一部プログラムを除く)で実施ができ、2016年度のプログラム開始から全国で5,636回、58万人以上が参加しています。(5プログラム合計/2016年4月~2025年3月末)
≪あすチャレ!協賛社≫
10年目を迎えた2025年度は、株式会社JTB、株式会社アシックス、日本電気株式会社(NEC)、日本航空株式会社(JAL)、中外製薬株式会社の協賛5社の皆さんと協力しながら 、全国で年間900回以上の開催を目指します。
「あすチャレ!」公式サイト|https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/outline/
日本財団パラスポーツサポートセンターとは
パラサポは「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるDE&I社会の実現に向けて、スポーツを通じて社会を変えていきます。
日本財団の支援を受け2015年5月に活動を開始した日本財団パラスポーツサポートセンター*(パラサポ)は、運営基盤に課題があったパラリンピック競技団体の持続可能な運営体制構築のため、2015年11月、競技団体・関係団体との共同オフィスをオープンしました。また安定した団体運営に欠かせない事務局人件費、競技人口を増やす活動を行うための普及啓発費、広報・マーケティング費等の助成金をはじめ、会計・翻訳など共通する業務を集約し効率的な団体運営を推進する「シェアードサービス」の提供により基盤強化に取り組んでいます。

2018年6月には、パラアスリートの練習環境向上、普及啓発イベント実施などを目的とした「日本財団パラアリーナ」をオープン、これまでに延べ6.8万人を超えるパラアスリートが活用しています。

また2024年4月には運動会にインクルーシブな種目を導入して、先生や児童生徒たちがインクルーシブな考え方やその大切さを知ってもらうことを通じ、インクルーシブ教育推進の機会を提供する新プログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」をスタートしました。

2025年は設立10周年となります。
*2022年1月に日本財団パラリンピックサポートセンターから名称変更
パラサポ公式サイト|https://www.parasapo.or.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
