【世界7カ国で翻訳】発売後即重版の自閉スペクトラム者サポートガイド第2弾が発売!テーマは「特別な興味」
自閉スペクトラム者の世界を当事者が書き下ろしたサポートガイド『世界はうるさいままだけど』。『世界は私たちのために作られていない』で話題を呼んだ著者/ピート・ワームビー、訳者/堀越英美の再タッグが実現。

株式会社東洋館出版社(本社:東京都千代田区、代表取締役:錦織圭之介)は『世界はうるさいままだけど』(ピート・ワームビー/著、堀越英美/訳)を一般書レーベル「TOYOKAN BOOKS」より2026年2月16日に発売いたします。
amazonページ
特別な興味(Special Interests)が救いになる
自閉スペクトラム者が特定のテーマや知識、物事に強く惹きつけられること、またその対象を指す「特別な興味」(Special Interest)。いわゆる「趣味」とは異なり、いやおうなく引き込まれ、ともすればスーパーパワーとして単純化されがちなその世界を、ピート・ワームビー氏が紹介します。
シニカルでくすっと笑える魅力的な文章はそのままに、それがいかに、過敏な感覚や社会の生きづらさから彼らを守り、人生を豊かにしてきたかを解き明かします。
「なぜあんな行動をするのか?」という行動の背景(世界のうるささ、ルールの不可解さ)を鋭い洞察を交えて言語化。周囲の理解を一歩深める必読書です。
代表的な部分をご紹介しましょう。
1 章 自己、アイデンティティ、診断、およびレゴ ®
「つまり、自閉スペクトラムの人間にとっては、何をするにもラジオがけたたましく鳴り響いているような状態なのだ。世界から広く与えられる感覚刺激がそのラジオであり、私たちの人生そのものが「24番地付近で駐車できる場所を探す」に相当する。私たちの人生において、この「ラジオの音量を下げる」方法のひとつが、生活を秩序立てて、ルーティン化することだ。」
3章 人生がハードモードでも―人生を救ってくれたゲームたち
「最悪に聞こえるかもしれないが、本音を言えば、このゲーム[編集注:『ザ・シム』]が自閉スペクトラムの子どもだった私を救ってくれたのかもしれないと思っている。なぜならそれは、友情の維持のしかたを教えてくれる、貴重な人生のレッスンになったからだ。周囲にいた大人たちが、定型発達の感覚では自明だからと誰一人として教えてはくれなかったことを、このゲームが伝えてくれたのだった。」
6章 自分の世界を築く―マインクラフトは人生だった
「だが、『マインクラフト』のワールドだけは絶対に代えがきかない。もしすべてのセーブデータを失ったら―ヴォルデモートが自分の魂の一部を入れている分霊箱を失うがごとく―もうあの思い出の中を歩くことも、作り直すこともできない。10年分の作業と記憶が、数ギガバイトのデータの中に詰まっている。私はそれを全力で守っている。
そう、だからこそ「特別な興味」について話す際、『マインクラフト』はほかのゲームとは別枠で語られるべきなのだ。私にとってこれは、単なるゲームではない。文字どおり、私の人生そのものだ。」
マジョリティのために作られた世界で生きることの困難さを描く
『世界はうるさいままだけど』では、誰もが一度は耳にしたことがある「典型的」な興味から、著者独自のユニークな興味まで、全8章で扱います。その興味のかたちは唯一無二なのに、そこから見える世界には共感が止まらないこと間違いなし。なぜならそれは、「私たちのために作られていない」世界を生き抜いている当事者なら誰もが、かたちは違えど同じように必要とした空間や時間だからかもしれません。
必要なのはエールでも励ましでもない、変わってほしいのは世界の側だと、変わらずに伝え続ける著者の、渾身の一作です。

■本書の構成
はじめに――ハイパーフィクセーションとモノトロピズム
1章 自己、アイデンティティ、診断、およびレゴ®
2章 恐竜から考察する親戚付き合い
3章 人生がハードモードでも――私を救ってくれたゲームたち
4章 カム・トゥゲザー――音楽がくれた青春と友情
5章 我らのウォーゲーム――オタク趣味といじめ
6章 自分の世界を築く――マインクラフトは人生だった
7章 ヒーローと悪役(ヴィラン)――映画の中の正義
8章 タイタニック号に魅せられて――自閉スペクトラムと超共感
おわりに
関連資料
大反響を受けた前作『世界は私たちのために作られていない』の世界観

前作『世界はわたしたちのために作られていない』では、発売直後から共感の声が多数集まり、発売後即重版が決定。「マイノリティとして世界に適応するためにどう頑張るか」ではなく、「世界の初期設定の不平等さ」を独自のユーモアとセンスで描き出したピート・ワームビーの世界観と堀越英美による訳文が、読む人の心をふるわせました。 → amazonページ
*サポートの例
「ニューロダイバージェントの職員にとって、リマインドしてもらうことは大きな助けになる。前職での私に対する「合理的調整」のひとつが、重要な仕事について「ダメ出しせずに」リマインドしてもらうことだった。これは遂行機能障害へのもう一つの対処法だが、「ダメ出しせずに」という部分が本当に重要なのだ。」
【著者紹介】
ピート・ワームビー(Pete Wharmby)
元英語教師。2017年にASDと診断され、それ以降ASDのアドヴォカシーに身を投じている。Twitter(現X)での発信をはじめ、Youtube チャンネルやブログも運営し、ASDについて社会の側の理解を深めるべく活動している。著書に『世界は私たちのために作られていない』(東洋館出版社、2024)ほか。
堀越英美(ほりこし・ひでみ)
文筆家。早稲田大学第一文学部卒業。著書に『親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門』(太田出版、2023)、『エモい古語辞典』(朝日出版社、2022)、訳書に『世界は私たちのために作られていない』(東洋館出版社、2024)、『自閉スペクトラム症の人たちが生きる新しい世界 Unmasking Autism』(翔泳社、2024)、『自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界 幼児期から老年期まで』(河出書房新社、2021)ほか。
【書籍情報】
書 名:世界はうるさいままだけど
著 者:ピート・ワームビー/著、堀越 英美/訳
判 型:四六判
頁 数:320
発売日:2026年2月16日
価 格:2,475円(税10%)
ISBN :9784491063898
発行元:東洋館出版社
URL:https://toyokanbooks.com/products/6389
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4491059365
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
