既存集合住宅に「超薄型軽量フレキシブル太陽光パネル」を設置
新技術へのチャレンジ!太陽光発電設備の設置を促進
JKK東京(東京都住宅供給公社:東京都渋谷区、理事長:中井敬三、以下「JKK」)は、既存集合住宅における太陽光発電設備の設置促進を図るため、従来からの基礎や支持架台を用いた工法とは異なる新技術へのチャレンジとして、接着工法※1による「超薄型軽量フレキシブル太陽光パネル」(以下「超薄型軽量パネル」)を新宿区のJKK住宅※2「コーシャハイム高田馬場」に設置しました。
※1 アスファルト防水層の屋根に「超薄型軽量パネル」を、接着剤を用いて貼り付ける工法
※2 JKKが建設・管理する一般賃貸住宅
1 背景
JKKは、令和4年度から既存集合住宅における太陽光発電設備の設置が促進される環境を醸成することを目的とした協定を東京都と締結しています。
今年度も協定に基づき、JKK住宅の既存屋根スペースにおける太陽光発電設備の設置を進めるとともに、収支モデル等の検証にも取組んでいます。
このたび、JKKは取組の一環としてアスファルト防水層の屋根に「超薄型軽量パネル」を採用しました。
2 「アスファルト防水層の屋根」における設置に向けた新技術へのチャレンジ
今回採用した「超薄型軽量パネル」は、これまで国内において、主に工場等の「金属屋根」において採用されていましたが、「アスファルト防水層の屋根」には採用されていませんでした。
その理由は、一般的に既存集合住宅の屋根には「アスファルト防水層」が採用されており、超薄型軽量パネルを防水面に直接貼ると、熱等でパネルが伸縮する影響により、防水層の損傷が懸念されるためでした。
JKKは、既存集合住宅における超薄型軽量パネル設置を実現するため、防水・パネルメーカーと意見交換を重ね、防水メーカーがパネルと防水層との間に防水層を傷つけないための緩衝材(商品名:PV絶縁シート)を新たに開発・商品化しました。これによりJKKは、国内で初めて当該シートを採用し、超薄型軽量パネルを既存集合住宅の「アスファルト防水層の屋根」に設置することができました。
3 「超薄型軽量パネル」のメリット
今回採用した超薄型軽量パネル(商品名:フレキシブルソーラーG+)は、軽量かつ極めて薄いパネル(厚み2.5mm)のため、建物の高さ制限に抵触しないなど設置条件に優れています。
また、屋上防水面へ接着剤により直接貼り付ける工法のため、基礎や支持架台が不要となり、施工性やコスト面においても優位性が期待できます。
4 今後に向けて
JKKは、設置後の発電量や売電収入等を把握し、ランニング面も含めた、より多角的な視点で検証を行うとともに、既存集合住宅における太陽光発電設備の設置促進に向けて、取り組んでまいります。
◆「コーシャハイム高田馬場」住宅概要
所在地 |
新宿区高田馬場4-15-1から3 |
アクセス |
JR山手線・西武新宿線「高田馬場」駅徒歩3分から4分 東京メトロ東西線「高田馬場」駅徒歩7分から8分 |
築年月 |
平成14年10月 |
管理戸数 |
154戸 |
構造/階層 |
鉄筋コンクリート造/5階 |
◆JKK東京(東京都住宅供給公社)概要
所在地 東京都渋谷区神宮前5-53-67
設立 昭和41年4月
代表者 理事長 中井 敬三
事業内容 ①賃貸住宅及び関連施設の管理事業、建設事業
②公営住宅等の管理受託事業
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