ブラザー工業、社長交代を発表
ブラザー工業株式会社は、5月17日開催の取締役会において、代表取締役社長の小池氏が会長に、代表取締役 専務執行役員の佐々木氏が社長に昇格する人事を内定し、発表した。6月26日開催予定の定時株主総会後の取締役会で正式決定した後、就任する。
次期中期戦略の策定を今年度から開始するにあたり、新たな経営体制を構築するため、小池氏が社長を退いて会長に就任し、ドミノ事業や産業用印刷事業などを担当する代表取締役 専務執行役員の佐々木氏が社長に昇格する。同社の社長交代は2007年以来11年ぶりで、技術系の社長は2003年以来15年ぶりの誕生となる。
2007年に51歳で社長に就任した小池氏は、リーマンショックの影響から2009年度には4,500億円を下回った売上高を2017年度には7,139億円に、2008年度に153億円だった当期純利益額を2017年度に3倍以上の500億円の実質過去最高額を記録するまでに成長させた。また、リーマンショック後に500円を下回った同社の株価は今では2,500円を超える水準で推移している。2017年11月には3,135円の史上最高値を記録した。今後は、会長として経営全般の管理監督に加え、必要に応じて経営陣へのアドバイスを行う役割を担うという。
新社長に内定した佐々木氏は、若手時代にブラザー初のレーザープリンターで、その後のモデルの礎となった「HL-8」の開発リーダーとしてプロジェクト全体を指揮した。その後もブラザーのレーザープリンターの開発面での中心人物として活躍した。技術者でありながら、2005年から3年間はイギリスの販売会社ブラザーU.K.の社長を努めた経験もある。イギリスから帰国後は主にブラザーの新規事業を担当。Web会議システムのオムニジョインや、ドキュメントスキャナーなど新しいビジネスの創出に貢献した。2016年からは産業用印刷プリンターを担うドミノ事業と、レーザーマーカーを扱う産業用印刷準事業を統括する立場からブラザーが目指す産業用事業領域拡大の指揮をとっている。
小池 利和 (こいけ としかず)
■生年月日
昭和30年 10月14日
■略歴
昭和54年 3月 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業
昭和54年 4月 当社入社
昭和57年 8月 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)出向
平成 4年 10月 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)取締役
平成12年 1月 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)取締役社長
平成15年 1月 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)取締役社長 兼CEO(最高経営責任者)
平成16年 6月 当社取締役 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)取締役社長 兼CEO(最高経営責任者)
平成17年 1月 当社取締役 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)取締役会長
平成17年 4月 当社取締役 常務執行役員 インフォメーション・アンド・ドキュメント カンパニープレジデント 兼 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A) 会長
平成18年 4月 当社取締役 専務執行役員 プリンティング・アンド・ソリューションズ カンパニープレジデント
平成18年 6月 当社代表取締役 専務執行役員 プリンティング・アンド・ソリューションズ カンパニープレジデント
平成19年 6月 当社代表取締役社長
平成30年 6月 当社代表取締役会長(予定)
佐々木 一郎 (ささき いちろう)
■生年月日
昭和32年 4月30日
■略歴
昭和58年 3月 名古屋大学大学院工学研究科修了
昭和58年 4月 当社入社
平成17年 1月 ブラザーU.K.社長
平成20年 4月 当社NID開発部長
平成21年 4月 当社執行役員
平成25年 4月 当社常務執行役員
平成26年 6月 当社取締役 常務執行役員
平成28年 6月 当社代表取締役 常務執行役員
平成29年 4月 当社代表取締役 専務執行役員
平成30年 6月 当社代表取締役社長(予定)
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