ローデ・シュワルツがSamsung社と共同で、RF・RRM・PCTすべてにわたる3GPP NR-NTN適合性を初めて検証

5Gベースの非地上波ネットワークの商用化を推進しているローデ・シュワルツはSamsung社と協力し

て、3GPPリリース17のRFおよびRRM、PCTに関するテスト仕様に基づいた初めてのNR-NTNテストケースの検証に成功しました。これによってローデ・シュワルツは、5G NR-NTNの3つのテスト領域すべてをカバーして検証できる業界初で唯一の試験・計測器メーカーとなりました。

NR-NTNコンフォーマンス試験ソリューションの中核であるCMX500 OBT。

ローデ・シュワルツとSamsung社は連携して5G NR-NTNの市場投入に取り組んでいます。私ども両社は共同でローデ・シュワルツのコンフォーマンス試験ソリューションを活用して、3GPPのRF（無線周波数）、RRM（無線リソース管理）、PCT（プロトコル適合性試験）に関するテスト仕様に基づいた5GベースのNew Radio非地上系ネットワーク（NR-NTN）に対する初めてのテストケースを検証可能にしました。PTCRB（PCS TypeCertification Review Board）のRFT 555（Request for Testing）で規定された今回のテストケースの検証は、Samsung社の最新NR-NTNチップセットを被試験デバイス（DUT）として、R&S TS8980コンフォーマンス試験プラットフォームとR&S TS-RRM、CMX500を用いて周波数帯域FR1で実施しました。

新しいモバイル技術の商業展開に向けた準備として、端末とネットワークが国際規格に準拠していることを保証するには3GPPコンフォーマンス試験が必須になります。もちろん、それは信頼性の高い衛星ベースの接続性が遠隔の地域にも広がるものと期待される5G NR-NTNでも同じです。しかしながら、NR-NTNは運用環境が著しく異なるうえ、衛星通信という動的な特性を持つことから、その試験には従来の地上系ネットワークにみられる課題を大きく超えた困難をともないます。

ローデ・シュワルツの無線機テスタ担当副社長Goce Talaganovは次のように説明しています。「RFからRRM、PCTまでを対象としたコンフォーマンス試験は、優れたユーザーエクスペリエンスと安定したモバイル・エコシステムの確立にとって極めて重要です。ローデ・シュワルツは、これら3つのテスト領域すべてに応えられる包括的なソリューションをご用意して、コンフォーマンス試験分野の最先端に立ち続けています。とりわけSamsung社をはじめとする業界の主要企業が、デバイスの適合性を確保して将来の接続性を実現するために当社のソリューションを信頼して連携いただいていることを大変光栄に考えています」。

このローデ・シュワルツのコンフォーマンス試験ソリューションの中核を担うのがCMX500 5Gワンボックス・シグナリング・テスタ（OBT）です。内蔵のフェージングとチャネルのエミュレーション機能による初期段階の研究開発のサポートに加えて、衛星コンステレーションを可視化できる直感的なツールも備えながら、すべてがワンボックス構成としてまとめられています。そのうえさらに、ユーザーフレンドリーなR&S CONTESTテストシステム・ソフトウェア・プラットフォームを通じて3GPPテストケースのシームレスな実行を可能にしています。

CMX500 OBTによるNR-NTNデバイスのテストについて、詳しくは https://www.rohde-schwarz.com/_258274.html をご覧ください。また、コンフォーマンス試験ソリューションの情報については https://www.rohde-schwarz.com/_91815.html からご確認いただけます。

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ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2024/2025会計年度（7月から6月）には3.16億ユーロの純収益を上げました。また、2025年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約15,000名の従業員が全世界で活躍しています。

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