東日本大震災から6年、未だ主婦の仕事選びに影響 災害時すぐ帰宅したい 42.4%
『震災の影響はない』過去3回推移:37.4%↗44.1%↘36.0%
主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)の調査機関しゅふJOB総研は、『東日本大震災の影響と仕事選び』をテーマにアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数801件)
■調査結果概要
1.最も多かったのは、「災害時すぐに帰宅できるように家から近い職場を希望するようになった」42.4%
仕事選びに震災の影響はない⇒37.4%↗44.1%↘36.0%
◇フリーコメント抜粋(年代:就業形態)
・逃げやすい構造か考えて職場を探してしまう(40代:その他)
・生活水準の見直し。少なく稼いで節約しながらのんびり暮らす(40代:派遣社員)
・子供の保育場所から遠い勤務先を選ばなくなった(30代:SOHO/在宅ワーク)
・震災直後とは今の気持ちが変わっているのも確か(40代:その他)
・地元が被災地のため帰省。仕事選びが困難に(30代:派遣社員)
・住む場所を選ばない仕事を希望するようになった(40代:その他)
・なるべく子供から離れたくない。すぐ飛んで行ける距離で働きたい(50代:派遣社員)
・高層ビルでは就業したくない(40代:契約社員)
■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
東日本大震災の震源は東北三陸沖ですが、当時実際に揺れが生じた範囲は北海道から九州地区にまでわたっていました。また、特に関西地方は1995年に発生した阪神淡路大震災の記憶なども影響しているかもしれません。
今回のアンケート質問は、東日本大震災発生から3年が経った2014年に聞いた内容と同じです。さらに2年後の2016年にも同じ質問をしました。2014年と2016年の比較では、「仕事選びにおいて特に震災の影響はない」との回答が37.4%から44.1%に上昇し、徐々に震災の影響は薄まっている印象を受けました。そのため、次はまた2年後に同じアンケートを取得して推移を見る予定でしたが、今年も連続して同じアンケートを取ることになったのは、2016年に熊本、和歌山、鳥取など大きな地震が続いたことが理由です。その影響か、実際に今年もアンケートを取得してみると「仕事選びにおいて特に震災の影響はない」との回答が再び36.0%へと下がったことがわかりました。
家庭の制約を受けながら働く主婦層は、生活を考慮しながら仕事を選びます。東日本大震災の余震が未だに発生している中、もしやの災害を考慮して仕事を選ふ傾向は今後も続く可能性があると考えます。
「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
<株式会社ビースタイルについて>
- 最も多かったのは、「災害時すぐに帰宅できるように家から近い職場を希望するようになった」42.4%
- 前年比較「震災の影響ない」8.1pts減、「近い職場を希望する」1.8pts増
- フリーコメントより
1.最も多かったのは、「災害時すぐに帰宅できるように家から近い職場を希望するようになった」42.4%
2.前年比較「震災の影響ない」8.1pts減、「近い職場を希望する」1.8pts増
家から近い職場を希望するようになった⇒36.6%↗40.6%↗42.4%
仕事選びに震災の影響はない⇒37.4%↗44.1%↘36.0%
◇フリーコメント抜粋(年代:就業形態)
・逃げやすい構造か考えて職場を探してしまう(40代:その他)
・生活水準の見直し。少なく稼いで節約しながらのんびり暮らす(40代:派遣社員)
・子供の保育場所から遠い勤務先を選ばなくなった(30代:SOHO/在宅ワーク)
・震災直後とは今の気持ちが変わっているのも確か(40代:その他)
・地元が被災地のため帰省。仕事選びが困難に(30代:派遣社員)
・住む場所を選ばない仕事を希望するようになった(40代:その他)
・なるべく子供から離れたくない。すぐ飛んで行ける距離で働きたい(50代:派遣社員)
・高層ビルでは就業したくない(40代:契約社員)
■しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎より
東日本大震災から6年の月日が経ちました。東日本大震災は東北地方で発生した地震ですが、大阪や福岡など直接の影響は少なかったと考えられる地域の方も「災害時すぐに帰宅できるように家から近い職場を希望するようになった」「家族との時間を優先してより融通の利く時間帯を希望するようになった」「蓄えなどを考えてより収入の多い仕事を希望するようになった」などの回答を選択しています。
東日本大震災の震源は東北三陸沖ですが、当時実際に揺れが生じた範囲は北海道から九州地区にまでわたっていました。また、特に関西地方は1995年に発生した阪神淡路大震災の記憶なども影響しているかもしれません。
今回のアンケート質問は、東日本大震災発生から3年が経った2014年に聞いた内容と同じです。さらに2年後の2016年にも同じ質問をしました。2014年と2016年の比較では、「仕事選びにおいて特に震災の影響はない」との回答が37.4%から44.1%に上昇し、徐々に震災の影響は薄まっている印象を受けました。そのため、次はまた2年後に同じアンケートを取得して推移を見る予定でしたが、今年も連続して同じアンケートを取ることになったのは、2016年に熊本、和歌山、鳥取など大きな地震が続いたことが理由です。その影響か、実際に今年もアンケートを取得してみると「仕事選びにおいて特に震災の影響はない」との回答が再び36.0%へと下がったことがわかりました。
家庭の制約を受けながら働く主婦層は、生活を考慮しながら仕事を選びます。東日本大震災の余震が未だに発生している中、もしやの災害を考慮して仕事を選ふ傾向は今後も続く可能性があると考えます。
しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎プロフィール 1997年愛知大学文学部を卒業後、大手人材派遣会社などで責任者として営業・マーケティング・経営企画・人事・新規事業立ち上げなど事務系人材サービス企業のあらゆる部門に携わる。業界専門誌を発行する株式会社オピニオンでは、営業推進部部長 兼 月刊人材ビジネス編集委員として人材ビジネス企業経営者向けの勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年しゅふJOB総合研究所 所長就任。同年人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるフェイスブックページ『ヒトラボ』を立ち上げ編集長に就任。フェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰。内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会にて有識者の一人として参加するなど、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。 ◇メディア出演歴 フジテレビ みんなのニュース『ふかぼり』 解説/テレビ朝日 ビートたけしのTVタックル パネラー出演、 他新聞・テレビ・雑誌などでコメント多数 ◇寄稿・連載歴 時事通信『働くデキる女性たち』(連載)/アドバンスニュース社コラム『木曜日のつぶやき』(連載)など ▼ヒトラボ https://www.facebook.com/hitolabo.jinzai/ ▼ヒトラボ資料館 『是々非々』 http://zezehihi.wix.com/jinzai ▼人材サービスの公益的発展を考える会 https://www.facebook.com/groups/jinzai.koueki/ |
■調査概要 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式) 有効回答者数:801名 調査実施日:2017年1月31日(火)から2017年2月15日(水)まで 調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者 |
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、 もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」 そんな志のもとにつくられた研究所です。
「女性のライフスタイルと仕事への関わり方」に対する社会の理解を高め、女性の働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施、結果を社会に発信しています。
<株式会社ビースタイルについて>
企業理念は「bestbasicstyle」。時代に合わせて新たなスタンダードをつくる会社です。この理念に基づき、2002年の創業以来、働きたい主婦に対して就業支援を行って参りました。約14年間で生み出した主婦の雇用数はのべ5万人。女性がそれぞれの価値観、ライフスタイルに合わせて働ける社会の実現に向け、派遣・在宅・エグゼクティブなど、様々な『しゅふJOBサービス』を提供しています。
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