ノボ ノルディスク ファーマ、一般社団法人日本肥満学会と肥満症対策推進に関する協定を締結
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(代表取締役社長:小谷啓輔、本社:東京都千代田区、以下ノボ ノルディスク ファーマ)と、一般社団法人日本肥満学会(理事長:下村伊一郎、以下「日本肥満学会」)は、3月16日、日本における肥満症対策のより一層の推進を目的とした「肥満症対策推進に関する協定」を締結しました。

日本では、肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は男性31.5%、女性21.1%に上ります¹。治療が必要な肥満症は、健康寿命に大きな影響を及ぼす深刻な慢性疾患であるにもかかわらず、適切な診断や治療につながる機会は十分とはいえず、受療上の課題も残されています。肥満症は個人の問題にとどまらず、社会全体で向き合うべき重要な健康課題であり、その解決にはアカデミア、自治体、医療機関、企業が連携した総合的な取り組みが不可欠です。このような背景から、予防から治療、社会啓発まで一体的に取り組むことで、日本の肥満症対策を強化することを目指し、本協定を締結する運びとなりました。
今後、両者は取り組みの成果を適切に公表することで、知見を社会へ還元するとともに、日本の肥満症対策の強化に向け、産学連携による中長期的な取り組みを共同で推進します。
■ 協定の主な取り組み内容
日本肥満学会は、肥満症の病態解明から診断基準の策定、治療ガイドラインの開発、疫学研究の推進に至るまで、長年にわたり日本における肥満症研究を体系的に主導してきた学術団体です。臨床・基礎研究双方の専門家が参画し、エビデンス創出と診療の質向上、さらには社会的啓発に寄与するなど、国内の肥満症医療の発展に大きな役割を担ってきました。
他方、ノボ ノルディスク ファーマは、1923年の創業以来、「糖尿病で培った知識と経験を基に、深刻な慢性疾患の克服に挑む」というパーパスのもと、肥満症に関する正しい理解の促進、受診機会の向上、適正使用の推進に取り組んできました。
今後は本協定に基づき、日本肥満学会 とノボ ノルディスク ファーマは、国民の健康寿命延伸という共通の目標の実現に向け、以下の領域で共同を進めていきます。
1. ライフコースを通じた予防の推進
子ども・成人・高齢者など、各ライフステージに応じた健康課題に対応し、健康的な生活習慣の形成・適正体重の維持を支える環境整備の推進。
2. 医療提供体制の整備・強化
健診から受療・専門治療に至る円滑な導線の構築を図るとともに、安全性および医療の質を担保した医療提供体制の下で、支援を必要とする方の適切な医療アクセスの向上。さらに、多職種・多機関連携による標準的治療の普及および質の向上。
3. 肥満症に対する社会的理解の促進
肥満症の多因子性および有効な予防・治療に関する科学的根拠に基づく情報提供を行い、誤解や偏見に起因する受療や支援への障壁を軽減し、社会的不利益の是正に資する取組み。
■ 本協定に関してのコメント
一般社団法人日本肥満学会 理事長 下村 伊一郎 氏
「日本肥満学会は、『学問・予防・治療』を理念に、肥満症を医学的治療を要する慢性疾患として位置づけ、エビデンスに基づく診療の質向上と国民の健康増進に取り組んでまいりました。肥満症は多くの重篤な合併症を引き起こしますが、適切な予防と治療により、これらのリスクを大幅に軽減できます。食事・運動・行動療法を最も大切にし、加えて、近年利用可能となった外科治療や薬物治療の進展を、日本人患者さんに効果的かつ適切に導入していくことが重要です。関連学会、自治体、行政、企業など多様な方々・団体との協働により、『健康な日本』の実現を目指します。本連携が、肥満症患者さんの健康と社会参画の支援、国民全体の健康寿命延伸に貢献することを期待しています。」
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 代表取締役社長 小谷 啓輔
「当社は糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服するというパーパスのもと、深刻な慢性疾患である肥満症のアンメットメディカルニーズに応え、その治療と根治を目指して取り組んでいます。私たちのビジョンは、肥満症とともに生きるすべての人々が最適な治療と支援を受けることです。本協定は、肥満症という極めて重要な健康課題に対し、産学が連携して変革を生み出すための強固な基盤が整ったことを意味します。科学・倫理・透明性を徹底しながら、より多くの肥満症と生きる方々と国民の皆さまに持続的な価値を届け、社会全体の健康課題の解決に貢献してまいります。」
*肥満と肥満症について²
日本では、脂肪組織に脂肪が過剰に蓄積した状態で、体格指数 (BMI) 25以上のものが「肥満」と定義されています。「肥満症」は、肥満があり、肥満に起因ないし関連する健康障害※を合併するか、その合併が予測され、医学的に減量を必要とする病態と定義されています。
※肥満症の診断に必要な健康障害:1. 耐糖能障害 (2型糖尿病・耐糖能異常など)、2. 脂質異常症、3. 高血圧、4. 高尿酸血症・痛風、5. 冠動脈疾患、6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作、7. 非アルコール性脂肪性肝疾患、8. 月経異常・女性不妊、9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、10. 運動器疾患 (変形性関節症:膝・股関節・手指関節、変形性脊椎症)、11. 肥満関連腎臓病
**メタボリックシンドロームについて
ウエスト周囲長の増大 (男性85cm以上、女性90cm以上) で評価される内臓脂肪蓄積を必須項目として、高血糖、脂質代謝異常、血圧高値の3項目のうち2項目以上を満たす場合にメタボリックシンドロームと診断されます。
一般社団法人日本肥満学会について
一般社団法人日本肥満学会は、1980年に発足し、肥満に関する研究、情報交換、啓発を目的として活動しています。2012年に一般社団法人に移行し、現在会員数は2,800名を超えています。「学問・予防・治療」を理念に掲げ、肥満症を医学的治療を要する慢性疾患として位置づけ、「肥満症診断基準」「肥満症診療ガイドライン」の策定、「肥満症専門医」「肥満症生活習慣改善指導士」の認定制度を通じて、エビデンスに基づく診療の質向上と、チーム医療による予防・治療体制の整備を推進しています。会員は医師、看護師、管理栄養士、薬剤師など多職種で構成され、基礎研究から臨床応用まで幅広い活動を展開するとともに、肥満・肥満症に対する正しい理解の普及に取り組んでいます。
ノボ ノルディスクについて
ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークに本社を置く世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボノルディスクは現在80カ国に約68,800人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。 www.novonordisk.co.jp
参照資料
1. 厚生労働省 令和5年「国民健康・栄養調査」 (2023)
2. 日本肥満学会:「肥満症診療ガイドライン 2022」、日本肥満学会、ライフサイエンス出版、東京、2022
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