【生成AI市場の動向】世界40カ国・地域におけるAI関連の検索キーワード調査
グローバルマーケティング事業*を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、世界40カ国・地域を対象に、2025年1月15日から2025年4月10日までの期間における、「AI」に関連したGoogle検索のキーワードを調査**しましたので、その結果をお知らせいたします。
前回の調査を行った際のリリース(2025年2月13日)はこちらをご覧ください。
* 海外SEO (検索エンジン最適化)、および海外広告 (サービス概要:https://www.auncon.co.jp/service/)
** 今回の調査における各検索キーワードのランキングは、「Googleトレンド」により集計された、注目度を反映したものとなっており、推定値であることにご留意ください。
■はじめに
現在、生成AI市場は、技術のアップデートや新しい生成AIツールの登場などにより、めまぐるしく変化しています。特に今回の調査における各検索キーワードのランキングでは、動画生成に注目が集まっていた前回の調査より大幅に異なる結果となり、AIが自律的にタスクを実行する「AI エージェント」に関する検索や、OpenAI社が提供するAI言語モデルのアップグレードにより精度が向上した画像生成機能を活用した、特定アニメ作品の作風に模した画像生成に関する検索など、各AIシステムの技術革新への注目が各国・地域の検索キーワードランキングに反映されています。
今後、生成AI市場において、多様化、高度化するAIの技術革新やトレンドの変化など、市場の動向を常に把握するだけでなく、市場のニーズに沿ったAIを活用した戦略的なプロモーション施策の展開など、AI技術の実用化によるビジネスの成長が重要だと言えます。
各国・各地域のGoogleトレンドのトップ10にランクインした検索キーワード

■AIエージェント「Manus(マヌス)」の注目
中国のスタートアップ企業「Monica(モニカ)」により、自律型汎用AIエージェント「Manus(マヌス)」が2025年3月に公開されました。Manusは、一度の指示で自ら内容を判断し、タスクの計画・実行・検証を可能としており、自律性の高さや複雑なタスクへの実行力などで大きな注目を集め、34カ国・地域の検索キーワードランキングでランクインしました。
また、Manusのホームページ(※1)によると、AIアシスタントの総合的な能力を評価するGAIAベンチマークにて最先端のパフォーマンスを達成したとされており、さらにはデバイスの電源を切っていても作業の継続と結果の提供を行う、非同期バックグラウンド処理など、革新的な機能を備えています。
■DeepSeek(ディープシーク)による世界の影響
「DeepSeek(ディープシーク)」に関するキーワードが、24カ国・地域の検索キーワードランキングにランクインしました。DeepSeekは2023年5月に中国で設立され、およそ2年後の2025年1月には、高性能な大規模言語モデル「DeepSeek-R1」を発表し、安価なコストで高性能なAIモデルを実現したことや、その開発スピードなどが大きな話題となりました。
■画像生成機能の精度向上により世界で流行した利用方法と著作権
OpenAI社が2025年3月に発表(※2)した、最新の対話型AIモデル「GPT-4o」のアップデートにより、画像生成の際に作風の指示が可能になるなど、高精度な画像生成機能の実装に注目が集まりました。これを受けて、自身の写真やペット、風景などを、株式会社スタジオジブリ(STUDIO GHIBLI INC.)の作品に登場するようなアニメーション画像に変換して生成するといった利用方法がSNSを中心に世界で流行し、日本では「ジブリ 風 ai」、その他の国や地域では「ai 吉 卜 力 風格(AI ジブリ風)」「ghibli ai」「ghibli style ai」などの検索キーワードが、36カ国・地域の検索キーワードランキングにランクインし、注目度の高さが明らかになりました。
■ヨーロッパにおけるMeta AIのアップデート
2025年3月に、SNSの「Facebook」やメッセージングアプリの「WhatsApp」を所有する「Meta Platforms, Inc.」により、ヨーロッパ諸国を中心にWhatsAppアプリへの「Meta AI」の正式導入が発表されました(※3)。これにより、WhatsAppにおいて、テキストベースの質問応答やグループチャットへのAI参加、画像生成や翻訳などが効率的に行えるようになりました。
しかし、今回の調査における各検索キーワードのランキングでは「meta ai whatsapp deaktivieren(meta ai whatsapp を無効にする)」などのMeta AIを無効にする方法を調べる主旨のキーワードがヨーロッパの7カ国の検索キーワードランキングでランクインし、多くのユーザーがMeta AIの機能の使用には慎重な姿勢を示していることがわかりました。
各種AIを活用することで、業務の効率化や新たな価値の創出が期待できる一方、倫理的な側面や法的な規制にも配慮することが重要です。
国・地域別検索キーワードランキングの調査結果を含む、本レポートの完全版を、アウンコンサルティングウェブサイトに掲載しています。ぜひご覧ください。
■調査概要
【調査主旨】
世界40カ国・地域におけるAI関連の検索キーワード調査
【調査要綱】
・対象国・地域: OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出した40カ国・地域
・検索キーワード順位データ:Googleトレンド - https://trends.google.co.jp/trends/
<データ取得条件>
[検索キーワード]:「AI」
[対象期間]:2025/01/15~2025/04/10
[カテゴリ]:すべてのカテゴリ
[取得データ]:関連キーワードを「注目」の指標で並び替えた上位10件を取得(※生成AIに関連しな いキーワードは除外)
・調査実施期間:2025年4月10日~2025年4月21日
・Googleトレンドの集計に関する詳細:Googleトレンドのデータに関するよくある質問
- https://support.google.com/trends/answer/4365533)
【出典】
(※1) Manus , https://manus.im/?index=1
(※2) OpenAI - リリース(2025年3月25日) - 4o Image Generation が登場 , https://openai.com/ja-JP/index/introducing-4o-image-generation/
(※3) Meta - Newsroom(2025年3月19日) - Europe, Meet Your Newest Assistant: Meta AI , https://about.fb.com/news/2025/03/europe-meet-your-newest-assistant-meta-ai/
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