国内初!一般海域での大規模洋上風力発電事業向け国産モノパイル製造を受注!
~「秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖における洋上風力発電事業」向け~
2025年12月26日
JFEエンジニアリング株式会社
JFEエンジニアリング株式会社(社長:福田 一美、本社:東京都千代田区)は、男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社(代表職務執行者:由井原 篤、本社:秋田県秋田市)[※1]が事業者となる、秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖における洋上風力発電事業(以下、「本事業」)向けモノパイル式基礎(洋上風力発電設備の基礎構造物)の製造輸送業務を鹿島建設株式会社(社長:天野 裕正、本社:東京都港区、以下「鹿島建設」)[※2]より受注いたしました。
本事業は、「海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)」に基づき公募選定された事業(ラウンド案件)の中で最も早く運転開始される予定であり、国産モノパイルを採用する国内第1号案件[※3]となります。製造は、国内唯一のモノパイル製造拠点である岡山県笠岡市(JFEスチール西日本製鉄所構内)の当社笠岡モノパイル製作所[※4]で実施します。
笠岡モノパイル製作所は、100年続く大型鋼構造物の製造で培った加工・溶接技術をベースに、モノパイル用に研究開発した極厚鋼材の高効率・高品質な溶接技術と溶接延長を大幅に低減できるJFEスチールの風力発電用大単重厚鋼板「J-TerraPlate®」を使用し、重量約2,500tの超大型モノパイルを年間50本程度、安定的に量産することが可能となりました。
これに加え、広大な敷地を活用した十分なストック力と、モノパイル輸送専用船の確保により、現場の施工状況に合わせた柔軟かつタイムリーな出荷・輸送体制を確立しています。
当社は、長年のモノづくりを通じて高い信頼をいただいているお客様の洋上風力発電事業における新たなご期待にお応えすべく、モノパイルの詳細設計から製造、輸送まで、洋上風力発電プロジェクトを総合的にサポートする体制を整えています。これからも再生可能エネルギー普及拡大の切り札とされる洋上風力発電事業における国内サプライチェーンの一翼を担い、カーボンニュートラル社会の早期実現に貢献してまいります。
※1 男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energy合同会社
※2 鹿島建設株式会社
※3 当社調べ(2025年12月)
※4 ニュースリリース 日本初の洋上風力着床式基礎(モノパイル)製造拠点竣工
1.概要

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受注範囲 |
モノパイル(MP)及びトランジションピース(TP)21基の製造・輸送 |
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工期 |
2026年1月~2027年3月(製造・輸送) |
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規模 |
[MP(最大)]重量約2,000t 直径10.5m 板厚100mm 長さ約80m [TP(最大)]重量約500t 直径9.6m 板厚100mm 長さ約26m |
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鋼材重量 |
約4.3万t |
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鋼材等級 |
SM520C |
2.事業実施エリア

3.笠岡モノパイル製作所(国内唯一のモノパイル製造拠点)


4.展示モノパイル(2025年12月)


5.出荷試験(2025年6月)



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JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室
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