ローデ・シュワルツ、Broadcom社と協力して次世代Wi-Fi 8チップセットのテスト・検証を実現

ローデ・シュワルツのCMP180無線機テスタが、次世代Wi-Fi 8対応デバイスのための将来性ある包括的テストソリューションとしてBroadcom社から承認されました。今回の協業の成果によって、デバイスメーカーの皆様は事前に構築されたテストルーチンと主要なリソースへいち早くアクセスできるようになり、製品の市場投入までの時間の短縮に加えて、XRやAIといった要求の厳しいアプリケーションでも極めて高い信頼性を確保できるようになりました。このCMP180は高度な機能を備え、広い帯域幅をサポートしているため、技術的に複雑なWi-Fi 8でも、その開発から生産までデバイスの全ライフサイクルをしっかり支えます。

CMP180は、Broadcom社が今後投入するWi-Fi 8チップセットの検証に成功しました。

電子計測ソリューションで世界をリードするローデ・シュワルツは、Broadcom Inc.社との協力関係をいっそう深めて、CMP180無線機テスタによるWi-Fi 8チップセットのテストと検証を可能にしました。この連携により、OEMやODMメーカーの皆様はぞれぞれの製品にBroadcom社の次世代Wi-Fi 8チップセットを統合して市場に投入するまでのプロセスを迅速化できるうえ、適合性や性能、信頼性についても保証されます。

IEEE 802.11bn仕様に基づくWi-Fi 8によって、ワイヤレス接続は飛躍的な進化を遂げるに違いありません。より高いスループットや低遅延性、混みあった周波数環境おける効率の向上に加えて、XR(拡張現実)やAI支援アプリケーション、リアルタイムなクラウドゲーミング、さらには超高精細コンテンツ・ストリーミングのための性能も強化できると期待されています。しかし、こうしたメリットを実現するには、非常に広いチャネル帯域幅と極めて高次の変調、MLO(multi-link operation)、高いスペクトル効率、信頼性のあるOTA性能を提供できる試験装置が必須です。そこでローデ・シュワルツは、そうした機能を十分に考慮してCMP180無線機テスタを設計しました。

ローデ・シュワルツとBroadcom社が連携して、Wi-Fi 8の期待に応えられる製品を確実に生産できるツールを業界の皆様に提供します:

  • Wi-Fi 8に対するCMP180の検証:ローデ・シュワルツとBroadcom社は共同で一連の試験を実施して、Wi-Fi 8チップセットに関する厳しい技術要件をCMP180が満たしていることをすでに実証しています。

  • デバイスの全ライフサイクルをサポート:CMP180はWi-Fi 8技術を採用するデバイスに対し、その初期の開発(R&D)から設計検証や生産、品質保証にいたるまでエンド・ツー・エンドのテストソリューションとして利用可能です。

  • 将来性豊かなハードウェアと帯域幅:CMP180は、最大500 MHzの帯域幅で最高8 GHzの周波数帯域をカバーし、独立のデュアルチャネル(VSA×2/VSG×2)でWi-Fiネットワーク製品のための4×4 MiMoサポートするとともに、さらに改良を施したRFポートを備えており、Wi-Fi 8にともなう新たな課題にも対処できる製品となっています。

  • 市場投入までの時間を短縮:ローデ・シュワルツとBroadcom社の緊密な連携によって自動テストルーチンを構築し、デバイスメーカーの皆様がテスト・ベクタやキャリブレーション・プロトコル、ソフトウェア・フレームワークをいち早く利用できるようにします。

  • Wi-Fi 8が掲げるUHR(超高信頼性):今後も両社の協力関係を通じて、Wi-Fi 8デバイスが一貫して安定かつ堅牢な接続を実現できるように保証していきます。特にCMP180の高度なテスト機能があれば難しい条件下でも性能の検証が行えるため、XRやAI、クラウドゲーミング、ミッションクリティカルIoTの展開といったアプリケーションに求められる超高信頼性も確保できます。

ローデ・シュワルツの無線機テスタ担当副社長Goce Talaganovは次のように説明しています。「Broadcom社とのパートナーシップをさらに強化して、次世代のWi-Fi技術に向けた包括的テストソリューションを提供できることに大きな期待を寄せています。CMP180の先進的な機能にBroadcom社との緊密な協力が加わることで、デバイスメーカーの皆様には自信を持って革新的なWi-Fi 8対応製品を迅速に市場投入いただけるようになるでしょう」。

一方、Broadcom社のワイヤレス通信/接続部門のマーケティング・ディレクタGabriel Desjardins氏も次のように述べています。「ローデ・シュワルツとのパートナーシップをもとに、将来のワイヤレス技術の革新を加速すべく取り組んでいます。当社Broadcomのお客様やパートナー企業の皆様が率先してWi-Fi 8への移行を実現し、接続性における新しい可能性を切り拓いていけるよう力を合わせています」。

ローデ・シュワルツのCMP180無線機テスタについて、詳しくは https://www.rohde-schwarz.com/product/cmp180 をご覧ください。

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ローデ・シュワルツについて

ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2024/2025会計年度(7月から6月)には3.16億ユーロの純収益を上げました。また、2025年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約15,000名の従業員が全世界で活躍しています。

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会社概要

URL
https://www.rohde-schwarz.com/jp/home_48230.html
業種
製造業
本社所在地
東京都新宿区西新宿7-20-1 住友不動産西新宿ビル27階
電話番号
-
代表者名
ジャック・ジョルダ
上場
未上場
資本金
3億3000万円
設立
2003年04月