【調査】台風21号の被害調査レポート。戸建ては「アンテナ」、マンションは「ガラス」にご注意!
日本最大級のライフサービスプラットフォームを展開するシェアリングテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区、代表取締役CEO:引字 圭祐、証券コード:3989、以下:シェアテク)は、先日の台風21号による台風被害相談に関するデータ7,443件をもとに実態を調査しました。
2018年9月初旬に上陸した台風21号は、猛烈な暴風雨によって各地に甚大な被害を与えました。トラックが横転したり屋根が吹き飛ばされる光景を、ニュースを通して目の当たりにされた方も多いのではないでしょうか。
1993年に発生した台風13号以来となる最大風速44メートル以上を記録したこの台風により、実際にシェアテクにも全国から7,443件ものアンテナやガラス、雨漏り、シャッターなどの台風関連被害と思われるご相談が寄せられました。
そこで今回は、シェアテクに寄せられた「アンテナ・雨漏り・ガラス・シャッター」という台風被害が出やすいと考えられる4つのジャンルの相談データを用いて被害の実態について調査し、これからの台風シーズンに向けて対策を考えていくことにします。
1. 集合住宅の被害は8割以上が「ガラス」に集中
まずは、被害箇所の傾向についての調査結果を見ていきましょう。2018年9月初旬に上陸した台風21号による被害相談から、建物ごとの台風被害の傾向について調査しました。
表1・建物別の台風による被害箇所
(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2018年9月初旬、4,290 件)
・一戸建て
アンテナ 44.3%、雨漏り 33.5%、ガラス 20.5%、シャッター 1.8%
・集合住宅
アンテナ 13.2%、雨漏り 4.8%、ガラス 81.3%、シャッター 0.7%
・店舗、倉庫など
アンテナ 1.3%、雨漏り 12.9%、ガラス 63.4%、シャッター 25.4%
表1を見ると、戸建て住宅では「アンテナ故障44.3%」ついで「雨漏り修理33.5%」の割合が高く、集合住宅は「ガラス修理」、店舗は「シャッター修理」や「ガラス修理」の被害に遭いやすい傾向にあることがわかります。
建物の種類によって、被害箇所が異なることに注意が必要です。つまり台風時は、一戸建て住宅なら「屋根」、集合住宅は「窓」、店舗は「入口」を、特にケアする必要があります。
ところでマンションなどの集合住宅では「台風時にガラスが割れる被害が多い」という結果を不思議に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?一戸建て住宅と比べると、集合住宅は浸水や雨漏りのリスクが低そうなイメージがありますが、なぜガラスの被害が多いのでしょうか?
・ガラス被害は「風」と「飛散物」
一般的に、建物は高層階になるほど風が強くなります。風速は高い位置になるほど速くなるうえに、高層階だと風をさえぎるものがないため、強風による被害が多くなります。集合住宅の被害の中でガラスの被害が多いのは、これらの原因が影響していると考えられるでしょう。
また、強い風に乗って飛んでくる瓦などの飛散物もガラス被害の原因となります。たとえ小石であったとしても、強風がともなえば、ガラスを割るのに十分な威力となります。実際に、2005年に巨大台風がアメリカを襲った際、小石などの飛散物によって高層ビルの窓ガラスの多くが破壊されたという被害が確認されています。
マンションの高層階であっても台風被害と無縁とは考えることはできません。各建物にあった台風対策をとるようにしてください。
2.ガラス被害が多かった都道府県は?
冒頭でも触れたとおり、今回の台風21号は非常に風の強い台風だったということが確認できます。続いて2018年9月初旬に上陸した台風21号のデータをもとに、ガラス被害が多かった都道府県TOP5を調査しました。
表2・都道府県別のガラス被害相談件数の割合
(シェアテクに寄せられたデータに基づく。調査年月:2018年9月4~5日、1,411件)
大阪府 64.6%
京都府 5.6%
兵庫県 5.0%
愛知県 4.0%
東京都 2.1%
表2を見ると、大阪府が突出してガラス被害が多かったことがわかります。大阪府だけここまで甚大な被害が出た理由は、この規格外の暴風だけでなく、府内にある建築物にも原因があるのではないでしょうか。つまり日本三大都市の1つである大阪府には多くの高層ビルやマンションが建てられており、強風の影響を受けやすかったと考えられます。
また、台風の風は地形の影響を受けやすく、特に高層ビルの周辺は「ビル風」という強風が発生しがちです。このビル風によって強風がより威力を増してしまい、その結果大阪府で多量のガラス被害が発生したと推測できます。
3.もっとも台風が発生しやすい「8月」。事前の対策はしっかりと!
ここまで台風被害について解説しましたが、最後に台風への対処法について紹介していきましょう。下表は月ごとに台風の接近回数を調査しました。
表3・月別の台風の接近回数
(気象庁のデータに基づく。調査年月:2013年1月~2017年12月)
データ出典:https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/index.html
表3を見れば、台風のピークが9月であることがわかります。8~9月に台風の接近が多い理由の1つに「偏西風」を挙げることができます。8月下旬から9月に発生する台風は、偏西風によって日本に誘導されやすいのです。
・事前に台風対策をしておこう
日本に住んでいる以上、夏から秋にかけて台風の脅威に晒されるのは避けられません。そのため、台風に備えて事前に対策をとっておくことが、被害を受けずに済む一番の方法といえるでしょう。
■ガラスの台風対策
強風による飛来物によって、ガラスが割れる場合があります。ですので、ガラスの付近に極力ものを置かないようにしてください。またガラスに保護フィルムを使用することで、割れたガラスが飛び散ることを防ぐことができます。もし保護フィルムがない場合は、養生テープを窓ガラスにバツ印で貼ることでも飛散を予防できます。
参考記事:https://www.seikatsu110.jp/window/wd_glass/97050/
■シャッターの台風対策
台風上陸の際にシャッターを閉める場合、必ずシャッターはすべて降ろしたうえで鍵をかけておくようにしましょう。中途半端に開いていると、強風でシャッターが吹き飛んでしまいます。また、中柱がしっかり刺さるよう、受け皿をしっかり掃除するようにしてください。
参考記事:https://www.seikatsu110.jp/garden/gd_shutter/61166/
■アンテナの台風対策
一般的に、アンテナの寿命は「約10年」だとされています。寿命が近づいてさび付いたアンテナは、強風などの負荷がかかると簡単に折れてしまいます。折れたアンテナが強風で飛ぶと、近隣の方にも思わぬ被害を与えてしまう可能性があります。専門業者に依頼してアンテナ交換をすることをおすすめします。
その際は、雨風の影響を受けにくい平面アンテナも台風対策として検討してください。
参考記事:https://www.seikatsu110.jp/electrical/et_antenna/110984/
■屋根の台風対策
屋根が雨漏りを起こしかねないほど傷んでいる場合、外から見ても異常がわかることがあります。屋根の様子を確認し、もしヒビや隙間ができている場合、業者に依頼して屋根の修理をしてもらうようにしましょう。
ただし、アンテナや屋根の台風対策は個人では難しいものです。自分で屋根に登って屋根やアンテナの補修をしようと考える方もいるかもしれませんが、転落による大けがの危険性がつきまとうため、屋根に登るのは控えるようにしてください。
もちろん、家屋だけでなくご家族の方の安全も重要です。台風が接近している際は家の外には出歩かず、速報を定期的に確認するのをおすすめします。しっかりと対処をとることで、毎年訪れる災害から身を守るようにしましょう。その他、台風で停電になった場合に備えて、懐中電灯やラジオ、非常食の準備もお忘れなく。
▼本調査の結果ページ
https://www.seikatsu110.jp/electrical/et_antenna/113511/
<<本調査データの収集元サイト>>
▼アンテナ110番
https://www.antenakoji110.com/
▼雨漏り修理110番
https://www.amamori-a.com/
▼ガラス110番
https://www.garasu-rits.jp/
▼シャッター110番
https://www.shattar110.com/
▼生活110番
https://www.seikatsu110.jp/
■会社概要
会社名 :シェアリングテクノロジー株式会社
所在地 :〒450-6319 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋19F
代表取締役CEO :引字 圭祐(ひきじ けいすけ)
設 立 :2006年11月24日
資本金 :6億7,093万円(払込資本13億687万円)※2018年8月末現在
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