欧米に続き日本でも「不法移民」の問題がかまびすしいが、合法で来日している留学生にも「ある疑惑」が持ち上がっている
国の体制は違えど、友好国の証ともいえる存在の留学生。しかしそんなイメージとは裏腹な実態がささやかれ始めた。中共の思惑に迫る「静かなる日本侵略」シリーズ7弾、『中国の傀儡 反日留学生』発売。
タイトルの「傀儡」は一般的には「かいらい」と読むが「くぐつ」とも読まれ「あやつり人形」の意味。傀儡師で「くぐつし」となると人形を操る人を指す。つまり、中国の留学生は、中国共産党によって、あやつり人形にさせられているのだ。
世界の様々な国から留学生が日本に来て学んでいる。留学生に接する機会のない人でも「がんばれよ」と応援したくなるのが人情である。東南アジアや欧米の留学生が親日になって帰国するケースが多いとされるが、親日にならずに帰国する留学生がたくさんいる国がある。中国だ。まさに「反日留学生」と呼びたくもなる。
日本は戦前も、盛んに中国人留学生を受け入れていた。文学を好む人なら「魯迅」など、戦前に来日して学び、中国本国でも影響を残した人たちを知っているだろう。
文化・芸術面だけでなく、政治・軍事面でも後に中国政治の表舞台に立つ面々もたくさん日本で学んでいた。「中国革命の父」孫文や蒋介石、周恩来。また、陳独秀や李大釗など、中国共産党創立メンバー13人中4人が日本留学経験者である。
当時の中国人留学生の多くは、日中の懸け橋になるどころか、八路軍に入党し、中国国民党軍に参加して日本軍に銃口を向けた。日本人の性格を知悉した彼らは、巧みなプロパガンダ工作にも従事した。
戦後のある時期以降、歴代の指導者によって、誇張や嘘だらけの「反日教育」が子供たちに連綿と続けられてきた。今日も反日教育は減退するどころか、強化されてさえいる。そんな「反日教育」で育った子供たちが留学生として来日しているのである。しかも、その費用の一部は日本政府が支出してるのだから、愕然とする。
学生が悪いのではない。留学生は、中国共産党への忠誠を誓う秘密の契約書「忠誠の誓約」に署名させられ、家族・親族が人質に取られてる事実が、欧米の一流大学から判明してきたのだ。日本でも東京大学・京都大学・早稲田大学などで、他国の留学生とは比較にならない大勢の中国人留学生が学んでいる。
靖国神社への落書きをめぐってNHK電波をジャックした在日中国人男性の事件、フィリピンの市長を乗っ取った中国人女性、アメリカの選挙での不正投票や、日本の自民党総裁選への影響が懸念される華僑の問題に章を割いて詳述。相変わらず中国人が日本の土地を爆買いするルポも。
今年の春節ツアーでは、東京大学に見学殺到「爆入学」の見出しでニュースになったばかり。
中共の「国防動員法」で世界中の華人は「トロイの木馬」と化している状態だ。留学生といえども動員法の対象として管理されていることに留意したい。
もっとも、興味深いことには、これら留学生は大きく分けて、熱烈な「愛国主義者」と、強権政治を強める習近平国家主席を毛嫌いする「反習近平派」に二極分化されていることも取材で分かったという。
日本は戦略的互恵関係を推し進めるが、中国は困った時だけ握手こそすれど、反日のスタンスは永遠に不変なのだろう。学生がかわいそうである。
・著者プロフィール
佐々木類(ささき・るい)
1964年、東京都生まれ。麗澤大学国際学部教授。ジャーナリスト。
早稲田大学卒業後、産経新聞に入社。事件記者として、警視庁で企業犯罪、官庁汚職、組織暴力などの事件を担当。その後、政治記者となり、首相官邸、自民党、野党、外務省の各記者クラブでのキャップ(責任者)を経て、政治部デスク(次長)に。この間、米紙「USA TODAY」の国際部に出向。米国テネシー州のバンダービルト大学公共政策研究所 日米センターでは、客員研究員として日米関係を専門に研究した。2010年、ワシントン支局長に就任後、論説委員、九州総局長兼山口支局長を経て、2018年10月より23年10月まで論説副委員長。尖閣諸島・魚釣島への上陸、2度にわたる北朝鮮への取材訪問など、現場取材を重視する一方で、100回以上の講演をこなし、産経新聞はじめ、夕刊フジや月刊誌などへの執筆の傍ら、各種の動画でも活発な言論活動を展開中。
著書に『静かなる日本侵略』『日本が消える日』『日本復喝!』『チャイニーズ・ジャパン』『ステルス侵略』『移民侵略』(ハート出版)、『日本人はなぜこんなにも韓国人に甘いのか』『DJトランプは、ミニ田中角栄だ!』(アイバス出版)、『新・親日派宣言』(電子書籍)、『シミュレーション日本略奪』(ビジネス社)がある。
・書籍情報
書名:中国の傀儡 反日留学生
著者:佐々木類
仕様:四六判並製・262ページ
ISBN:978-4-8024-0234-7
発売:2025.02.04
本体:1,600円(税別)
発行:ハート出版
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