エイベックス、Domo.AIを戦略的に活用して、旧譜におけるヒットの兆しを検知
~マーケティング施策に改革をもたらすDomoの活用法を紹介~
■講演内容要約
北南米、ヨーロッパ、オセアニアなど各地のお客様がDomo.AIの活用事例を紹介する中、日本からは、エイベックス・エンタテインメント株式会社 事業開発本部 IT業務システムグループ ゼネラル・プロデューサーの高畑信吾氏が登壇しました。
エイベックスは、ストリーミングサービスが増加している中、より多くの人々に音楽を届けるために、ストリーミング再生数、ラジオ放送回数、動画再生数などの複数の指標に基づいたマーケティング活動を行っています。Domoの構築済みデータコネクター(※1)、データ変換ツールAdrenaline (※2)、組み込み分析ツールのDomo Everywhere(※3)など、Domoが自社開発した機能をフル活用して、データマーケティング戦略を推進しています。
近年、ストリーミングサービスによって旧譜の楽曲が広く聞かれるようになり、インフルエンサーが旧譜をSNSで紹介する機会が増えました。また、予期せぬUGC(※4)が生まれることで、旧譜の再生回数が急速に増加するケースが起こっています。エイベックスには10数万の旧譜があり、この絶好のタイミングを捉えてプロモーション施策を打ちたいと考えていましたが、新譜のマーケティング活動を行いながら、旧譜の動向をモニタリングすることは容易ではありませんでした。
そこで同社はDomo.AIを戦略的に活用して、この課題の解決に取り組んでいます。具体的には、「バズり」の予兆を検知するために旧譜の再生数を予測し、実際の再生数との差異を見ることで「バズり」の予兆を検知しています。このようにAI予測モデルを活用して予兆を検知することで、アクションにつなげています。
■旧譜におけるヒットの兆しをAIで検知
イメージ図:過去2年間における旧譜の日別の再生実績から今後の再生数の予測値を算出し、Domoのダッシュボードで予測値(黒線)、実績値(青線)、しきい値の範囲(水色)をそれぞれ可視化。
同社は、再生数の予測値と実績値の差異の大きさが一定のしきい値を超えた際に、プレイリスト戦略チームやアーティストチームにアラートが飛ぶ仕組みを作り、これまでに予想を上回る再生数の急上昇を検知してきました。プレイリスト戦略チームでは、予兆の背景を調査した上で、このチャンスを最大限に活かすための最適なプレイリストの展開方法を立案し、展開しています。
■旧譜プレイリストが人気配信サービスのトップ・プレイリストにチャートイン
2023年10月には、大量の旧譜の中から8曲ほどアラートに上がりました。対象曲を調査すると、SNSやYouTubeで話題になリ始めている楽曲と判明しました。そこで、プレイリスト戦略チームはこれらの楽曲にニーズがあると仮説を立て、同社のプレイリストとして即日公開した結果、配信サービスのトップ・プレイリストのランキングにチャートインを果たしました。通常、旧譜で構成されたプレイリストが配信サービスのランキングにランクインすることは難しく、今回の施策は、チームにとって成功体験となりました。
■今後のAI活用について
旧譜の急上昇の検知のみならず、季節や記念日に関連したプレイリストの曲の選出にも、Domoのプラットフォーム上のデータとAIを積極的に活用していきます。今までは季節用のプレイリストの曲を選定する際は、タイトルや歌詞、人の記憶から曲を選定していました。しかしこれには選曲の限界があるため、今後は過去数年間の再生実績から毎月の変化量を自己相関分析で抽出することで、再生数の変化の傾向を数値化し、それを季節性のある曲としてプレイリストで展開していきます。この他にも、曲の特徴からプレイリストのタイトルや説明文をAIに考えてもらう取り組みにもチャレンジしていく予定です。
※1データコネクター:https://www.domo.com/jp/connectors#/
※2 Adrenaline(アドレナリン):https://www.domo.com/jp/data-integration/query
※3 Domo Everywhere:https://www.domo.com/jp/embedded-analytics
※4 UGC:User Generated Contentの略、ユーザー生成コンテンツ(例:ブログ、SNSや動画サイトへの投稿など)
Domo.AIの詳細はこちらをご覧ください: https://ai.domo.com/jp
ドーモ株式会社について
ドーモ株式会社は企業向けクラウド型データ活用プラットフォームDomoを提供しています。
Domoは、従来のBI(ビジネスインテリジェンス)やデータ分析ツールとは一線を画し、すべての人々にデータ活用体験をもたらし、ビジネスを変革します。直感的に使えるDomoのダッシュボードやアプリケーションが可視化されたデータに基づくアクションを起こし、ビジネス成果をもたらします。
DomoのAI、データサイエンス、そして堅牢なデータ基盤が、現在お使いのクラウドツールや旧システムとの接続を可能にし、従来であれば数カ月以上かかっていた重要なビジネスプロセスの最適化をわずか数日で実現できるため、お客様のデータへの好奇心を呼び起こし、ビジネスの成長を推進します。
ドーモ株式会社では、DX成功に導くために、データ活用を全社に展開し企業文化として根付かせる重要なポジションとして、新たな役職「データアンバサダー」を提唱しています。ドーモはこれからも企業のDX推進に寄り添い、ナレッジベース、トレーニング、コミュニティー活動を通じて、有益な情報を発信し続けると共に、企業のDX化を推進する「データアンバサダー」の活動を全面的に支援していきます。
※ドーモ株式会社が提唱するDXを成功に導くための必須人材「データアンバサダー」について
ドーモ株式会社が提唱するデータアンバサダーは、DXの推進、データドリブンなビジネス環境の実現、データ活用に向けた企業文化の醸成に責任を持ち、データ人材と言われるデータエンジニア、データサイエンティスト、データアナリストではカバーできなかった新たな職務を担います。
データアンバサダーは、「経営者」「事業部門」「IT部門」のそれぞれが抱えるデータ活用の課題を理解し、三者の橋渡し役として企業全体のデータ活用の能力を高めていくミッションがあります。
日本企業においても、早い段階で「データアンバサダー」を任命し、変化の激しい市場環境に勝ち残れる体制を構築することで、より早くDXを軌道に乗せることができます。
データアンバサダーについてはこちらをご参照ください:https://www.domo.com/jp/campaign/data-ambassador
ウェブサイト:https://www.domo.com/jp
X (旧Twitter):https://twitter.com/domojapan
Facebook:https://www.facebook.com/DomoJapan/
DomoはDomo, Inc.の登録商標です。
本文中に記載されている会社名、製品名等は、各社の登録商標または商標です。
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