【子どもの幸福、考える余裕なし?】保護者が考える我が子の『幸福』に重要だと思う要素、第1位「精神的な健康・心の安定」 一方、ユニセフ調査では「日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位」の実態
〜ユニセフ調査14位の背景に保護者支援不足の実態〜
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、0歳~15歳の子どもを持つ保護者111名を対象に、子どもの幸福に関する保護者の意識調査を実施しましたので、お知らせいたします。

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01|子どもの「幸福」について、保護者の39.7%の「よく考える」、39.6%が「たまに考える」と回答
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02|約5人に1人が、子どもの「幸福」について相談できる人や場所が「いない/ない」実態
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03|子育てにおいて求める支援、「経済的な支援」(41.4%)や「子どもが安全に遊べる環境」(37.8%)が上位
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/440GTgz
■調査概要
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調査名称:子どもの幸福に関する保護者の意識調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2025年6月9日〜同年6月10日
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有効回答:0歳~15歳の子どもを持つ保護者111名
※1|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
■子どもの「幸福」について、保護者の39.7%の「よく考える」、39.6%が「たまに考える」と回答
「Q1.あなたは普段、お子さまの『幸福』について考えることがありますか。」(n=111)と質問したところ、「よく考える」が39.7%、「たまに考える」が39.6%という回答となりました。

・よく考える:39.7%
・たまに考える:39.6%
・あまり考えない:11.7%
・全く考えない:2.7%
・わからない/答えられない:6.3%
■子どもの「幸福」について考えるきっかけ、「子どもの表情や行動を見たとき」「子どもの成長を実感したとき」など
Q1で「よく考える」「たまに考える」と回答した方に、「Q2.お子さまの『幸福』について考えるきっかけを教えてください。(複数回答)」(n=88)と質問したところ、「子どもの表情や行動を見たとき」が51.1%、「子どもの成長を実感したとき」が47.7%、「保育園や学校での出来事を聞いたとき」が38.6%という回答となりました。

・子どもの表情や行動を見たとき:51.1%
・子どもの成長を実感したとき:47.7%
・保育園や学校での出来事を聞いたとき:38.6%
・配偶者や家族と育児について話すとき:30.7%
・他の子どもと比較したとき:29.5%
・育児に関するニュースを見たとき:27.3%
・育児の悩みを感じたとき:22.7%
・SNSで他の家庭の様子を見たとき:10.2%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.1%
■子どもの「幸福」において重要な要素、第1位「精神的な健康・心の安定」
「Q3.あなたが考えるお子さまの『幸福』について、特に重要だと思う要素を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「精神的な健康・心の安定」が68.5%、「家族からの愛情」が62.2%、「友達との良好な関係」が55.9%という回答となりました。

・精神的な健康・心の安定:68.5%
・家族からの愛情:62.2%
・友達との良好な関係:55.9%
・身体的な健康:54.1%
・自分らしさを表現できること:43.2%
・安全で安心できる環境:42.3%
・将来への希望や目標:38.7%
・学習・勉強への意欲:29.7%
・その他:0.9%
・特にない:1.8%
・わからない/答えられない:4.5%
■「自分に自信を持てること」や「本人の気持ちの充足感」などの声も
Q3で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、お子さまの『幸福』について、重要だと思う要素があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「自分に自信を持てること」や「本人の気持ちの充足感が大事かなと思っています」など62の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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自己肯定感が程良くあって柔軟な思考力が育つこと、協調性を持ちつつも流され過ぎないこと、これはという自分の強みを自覚して人生を楽しんでいく力を育む環境があることなど。
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子供自身が、自分が幸福と感じるときはいつかをわかっていること。
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孤独じゃないこと、助けてくれる人がいること。
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心配もなく、自分らしく生き生きと出来る事。
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栄養がしっかりと摂れているかどうか。
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自分に自信を持てること。
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本人の気持ちの充足感が大事かなと思っています。
■「日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位」というユニセフの調査結果について、「今回初めて知った」保護者が63.1%にのぼる
「Q5.2025年5月にユニセフが発表した調査(※2)で、日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位という結果でした。この調査結果をご存知でしたか。」(n=111)と質問したところ、「今回初めて知った」が63.1%、「なんとなく知っていた」が20.7%という回答となりました。

・今回初めて知った:63.1%
・なんとなく知っていた:20.7%
・詳しく知っていた:4.5%
・わからない/答えられない:11.7%
■ユニセフの調査結果に対する評価、「順位が低い」が27.9%、「妥当な順位」が32.5%を占める
「Q6.Q5の調査結果について、どのように感じますか。」(n=111)と質問したところ、「順位が低いと思う」が27.9%、「妥当な順位だと思う」が32.5%という回答となりました。

・順位が低いと思う:27.9%
・妥当な順位だと思う:32.5%
・順位が高いと思う:10.8%
・特に何も感じない:12.6%
・わからない/答えられない:16.2%
■54.1%が、子どもの「幸福」を実現するために「取り組んでいることがある」と回答
「Q7.あなたは、お子さまの『幸福』を実現するために何か取り組んでいることがありますか。」(n=111)と質問したところ、「積極的に取り組んでいる」が9.9%、「少し取り組んでいる」が44.2%という回答となりました。

・積極的に取り組んでいる:9.9%
・少し取り組んでいる:44.2%
・あまり取り組んでいない:25.2%
・全く取り組んでいない:8.1%
・わからない/答えられない:12.6%
■具体的な取り組み、「子どもの話をよく聞くようにしている」が70.0%で最多
Q7で「積極的に取り組んでいる」「少し取り組んでいる」と回答した方に、「Q8.お子さまの『幸福』のために取り組んでいることを教えてください。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「子どもの話をよく聞くようにしている」が70.0%、「一緒に過ごす時間を増やしている」が51.7%、「子どもの興味関心を尊重している」が45.0%という回答となりました。

・子どもの話をよく聞くようにしている:70.0%
・一緒に過ごす時間を増やしている:51.7%
・子どもの興味関心を尊重している:45.0%
・外遊びや運動の機会を作っている:33.3%
・家族での外出や旅行を増やしている:31.7%
・習い事や教育に投資している:28.3%
・健康的な食事を心がけている:25.0%
・読み聞かせや学習支援をしている:23.3%
・その他:1.7%
ー貯蓄
・わからない/答えられない:0.0%
■約5人に1人が、子どもの「幸福」について相談できる人や場所が「いない/ない」実態
「Q9.あなたは、お子さまの『幸福』について相談できる人や場所がありますか。」(n=111)と質問したところ、「いない/ない」が20.7%、「1人いる/1箇所ある」が29.7%、「複数人いる/複数箇所ある」が35.2%という回答となりました。

・いない/ない:20.7%
・1人いる/1箇所ある:29.7%
・複数人いる/複数箇所ある:35.2%
・わからない/答えられない:14.4%
■子育てにおいて求める支援、「経済的な支援」や「子どもが安全に遊べる環境」が上位
「Q10.あなたが子育てにおいて特に必要だと感じる支援を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「経済的な支援」が41.4%、「子どもが安全に遊べる環境」が37.8%、「緊急時のサポート体制」が26.1%という回答となりました。

・経済的な支援:41.4%
・子どもが安全に遊べる環境:37.8%
・緊急時のサポート体制:26.1%
・子どもの発達に関する情報提供:25.2%
・子どもを預けられる場所:24.3%
・育児の悩みを相談できる専門家:22.5%
・保護者同士で情報交換できる場:21.6%
・家事代行などの生活支援:5.4%
・その他:0.9%
・特にない:15.3%
■まとめ
今回は、0歳~15歳の子どもを持つ保護者111名を対象に、子どもの幸福に関する保護者の意識調査を実施しました。
まず、子どもの「幸福」について、保護者の39.7%の「よく考える」、39.6%が「たまに考える」と回答しており、子どもの幸福について日常的に考えている保護者は約4割にとどまることがわかりました。また、子どもの「幸福」において重要な要素では、「精神的な健康・心の安定」(68.5%)や「家族からの愛情」(62.2%)が挙げられています。一方で、「日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位」というユニセフの調査結果(※2)について、「今回初めて知った」保護者が63.1%にのぼり、調査結果に対する評価としては、「順位が低い」が27.9%、「妥当な順位」が32.5%でした。さらに、約5人に1人(20.7%)が、子どもの「幸福」について相談できる人や場所が「いない/ない」と回答し、子育てにおいて求める支援では、「経済的な支援」(41.4%)や「子どもが安全に遊べる環境」(37.8%)が上位となっています。
今回の調査では、子どもの「幸福」について、保護者が日々の忙しさの中でどのように向き合っているか、またどれほどの時間をかけているかについて、その実態が明らかになりました。なかでも、子どもの「幸福」における重要な要素として、「身体的な健康」を抜いて、「精神的な健康・心の安定」が最も多く回答されたことは、これを理想と現実の不一致と捉えるのであれば、今まさに子どもの精神的健康に関して課題を抱えている家庭が多く存在しているとも言えます。その状況がまさにユニセフの調査に反映されたものと考えられ、日本の子どもの幸福度が14位にとどまった背景には、経済的負担の大きさや相談体制の脆弱さなど、保護者自身が支援を必要としている状況も推察できます。少子化が進む今こそ、保護者が安心して支援を受けられ、子どもの幸福について深く向き合える環境を整備することが急務です。保育や子育て支援の専門性を活かした包括的なサポート体制を構築することで、保護者の負担軽減と子どもの真の幸福を同時に実現することが求められています。
※2|ユニセフ「レポートカード19」:https://www.unicef.or.jp/news/2025/0081.html
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/440GTgz
■「子ねくとラボ」について

「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。
事業名 :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
・保育施設向け研修&巡回サービス
・保育専門実証実験 コーディネートサービス
・スタートアップ支援サービス
■会社概要
会社名 :株式会社 明日香
設立 :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
■地方自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
■保育に関わる人材の派遣・紹介
(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
■訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、地方自治体の委託業務)
■保育施設向け研修・巡回支援
■新規保育事業の開発及びコンサルティング
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