地下鉄烏丸線20系車両が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました!
グッドデザイン賞を受賞した20系車両に是非御乗車ください!
京都市交通局では、現行の地下鉄烏丸線車両20編成のうち、開業以来40年以上使用し老朽化した9編成について、令和3年度から令和7年度にかけて20系車両に更新することとしており、現在、2編成が営業運行を開始しています。
この度、地下鉄烏丸線20系車両が「2022年度グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞しましたので、下記のとおりお知らせします。
1 受賞日
令和4年10月7日
2 受賞対象名
鉄道車両(京都市交通局20系車両)
3 受賞分類
鉄道・船舶・航空機
4 受賞者
京都市交通局、近畿車輛株式会社(車体製造メーカ)
5 デザインのポイント
・ 前面の造形に曲面を多用し、これまでの車両とは一目で違いのわかる未来的なエクステリアデザイン(外観のデザイン)
・伝統色や伝統文様、伝統産業を活用し、京都ならではの地下鉄を演出する、華やかで雅なインテリアデザイン(内装のデザイン)
・レイアウトと色彩で視認性と安全性を向上させた乗務員室、床面高さを下げ乗降を容易にした客室
6 審査員講評(受賞理由)
7 20系車両の概要
下記、20系車両の概要参照
8 今後の導入スケジュール
「Gマーク」はグッドデザイン賞を受賞したことを示すシンボルマークであり、日本国内において非常に高い認知率を持っています。
(出典:公益財団法人日本デザイン振興会グッドデザイン賞ウェブサイト
https://www.g-mark.org/)
(参考2)新型車両全般に関する情報、運行ダイヤ及び新型車両に活用した伝統
産業に関する情報は、交通局のホームページでお知らせしています。
・新型車両全般に関する情報「新型車両☆特設情報館」
HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000288153.html
新型車両特設情報館 で検索
・新型車両に活用した伝統産業に関する情報
HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000288476.html
伝統産業素材・技法の活用 で検索
新型車両(20系)の外観及び内装デザインについては、デザインの専門家や市民公募委員で構成される「デザイン懇談会」で議論いただき、3つのデザインコンセプト「みんなにやさしい地下鉄に」、「京都ならではの地下鉄に」、「愛着がわく地下鉄に」を策定し、市民及び御利用者の皆様から御意見を募集したうえで、3つのデザイン案を制作しました。その中から最終的に市民や御利用者の皆様に最も多くの投票をいただいたものに決定しました。
2 バリアフリー化の推進
(1)おもいやりエリアの設置、車椅子・ベビーカースペースの充実
両端車両の運転室寄りには、車椅子やベビーカーを御利用のお客様のみならず、介添えの方や大きな荷物をお持ちのお客様にも安心・快適に御利用いただける多目的エリア(おもいやりエリア)を設置しました。
バリアフリー法に基づく移動等円滑化基準(1編成2か所以上)を大きく上回る設置数(計12か所(うち2か所はおもいやりエリア))とし、車椅子で移動される方、高齢の方などだれもが利用しやすいように、出入口から連続する2段手すりを設置しました。
(2)車両床面とホームとの段差低減
台車の構造を変更し、高さを下げることで低床化を図り、また、ドア出入口下部のステップの形状をホーム側に傾斜することで、定員乗車時におけるステップとホームの段差を約2㎝まで低減し、車椅子を使用する方々をはじめとするお客様が乗降しやすくしました。
(3)乗降口ドア外側への車体と異なるカラーリングによる視認性向上
視覚に障害がある方の御意見を踏まえ、乗降口ドア外側全体をエメラルドグリーン色にすることで、無塗装の車体側面とのコントラストが生まれ、弱視の方にも 乗降口が分かりやすくなるように工夫しました。
(4)縦手すり・吊手の増設
車両中央の座席及び優先座席の中心付近に立ち座りがしやすいよう縦手すりを増設しました。また、横方向の吊手を増設し、御利用者が吊手につかまりやすくしました。
(5)全扉への運行案内表示器設置
現行車両と比べて画面サイズを拡大した案内表示器を全扉に設置(現行車両は片方の扉に設置)し、耳の不自由な方をはじめとするお客様にとって、運行情報や非常時の案内などがより見やすくなりました。
また、インバウンド対応として4か国語表示を採用しました。
消費電力量を現行車両と比べて約30%低減しました。
・SiC(シリコンカーバイド)素子を搭載した最新の制御装置を用いた効率の良いモーターの採用
・室内の照明装置、前照灯類のLED化
冷房装置にはオゾン層破壊係数ゼロ冷媒を採用しました。
車体構体に使用するアルミニウム合金の種類を極力統一することで、廃棄時の分別手間が軽減しリサイクル性が向上しました。
4 京都の伝統産業素材・技法の活用
デザイン懇談会で策定された「京都ならではの地下鉄に」のコンセプトを基に外観・内装デザインに西陣織や京友禅などの京都の伝統産業素材・技法を活用しました。素材は京都市指定の伝統産業74品目の中から飾り付ける素材を選定しています。
(1)「おもいやりエリア」の飾り付け
第1編成
西陣織 西陣織工業組合、西陣帯地青年会、西陣金襴青年会
京友禅 京友禅協同組合連合会、木村染匠株式会社
第2編成
京仏具 京都府仏具協同組合
京焼・清水焼 京都陶磁器協同組合連合会
※素材については無償提供いただいております。
(2)外観・内装への活用
金属工芸の「鎚起(ついき)」の技法を活用し、局章に凹凸状の鎚目 (つちめ)模様を入れました。
吊手の鞘(さや)を「北山丸太」で製作し、鞘(さや)に「京くみひも」を巻き付け、「北山丸太」と「局章」の焼印を入れました。
「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用し、有職文様の「幸菱 (さいわいびし)」を施しました。
寺院などの伝統的な建築の装飾に用いられる「釘隠し(くぎかくし)」を金属工芸の技法により製作しました。
第1編成及び第2編成の外観・内装に御協力いただいた方々(敬称略)
・ 京都市交通局章
京都金属工芸協同組合
金属工芸 平安 美芳(鎚起)、髙木金属株式会社(着色)
・ 標記銘板
協同組合京象嵌協会
アミタ株式会社
・ 釘隠し
京都金属工芸協同組合
株式会社仁科旗金具製作所
・ 吊手
(北山丸太) 京都北山丸太連合会 京北銘木生産協同組合
(京くみひも)京くみひも工業協同組合、有限会社昇苑くみひも
5 20系車両導入までの経過・今後のスケジュール
この度、地下鉄烏丸線20系車両が「2022年度グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞しましたので、下記のとおりお知らせします。
1 受賞日
令和4年10月7日
2 受賞対象名
鉄道車両(京都市交通局20系車両)
3 受賞分類
鉄道・船舶・航空機
4 受賞者
京都市交通局、近畿車輛株式会社(車体製造メーカ)
5 デザインのポイント
・ 前面の造形に曲面を多用し、これまでの車両とは一目で違いのわかる未来的なエクステリアデザイン(外観のデザイン)
・伝統色や伝統文様、伝統産業を活用し、京都ならではの地下鉄を演出する、華やかで雅なインテリアデザイン(内装のデザイン)
・レイアウトと色彩で視認性と安全性を向上させた乗務員室、床面高さを下げ乗降を容易にした客室
6 審査員講評(受賞理由)
シンプルでモダンな京都らしい地下鉄車両である。烏丸線は両先頭の車両に乗る機会が多く、そこに伝統工芸品を展示する大きな多目的スペース「おもいやりエリア」を配置された点を評価したい。従来の車両と比較して、バリアフリーや情報提供という点で進化していることは当然だが、京都市内の工芸や伝統産業が参加することもひとつの市民参加であり、地下鉄と市民との新しい関係を生み出している点も評価したい。
7 20系車両の概要
下記、20系車両の概要参照
8 今後の導入スケジュール
年度 | 導入編成 |
令和4年度 | 第2編成、第3編成 |
令和5年度 | 第4編成、第5編成 |
令和6年度 | 第6編成、第7編成 |
令和7年度 | 第8編成、第9編成 |
(参考1)グッドデザイン賞・Gマークについて
グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、さまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
「Gマーク」はグッドデザイン賞を受賞したことを示すシンボルマークであり、日本国内において非常に高い認知率を持っています。
(出典:公益財団法人日本デザイン振興会グッドデザイン賞ウェブサイト
https://www.g-mark.org/)
(参考2)新型車両全般に関する情報、運行ダイヤ及び新型車両に活用した伝統
産業に関する情報は、交通局のホームページでお知らせしています。
・新型車両全般に関する情報「新型車両☆特設情報館」
HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000288153.html
新型車両特設情報館 で検索
・新型車両に活用した伝統産業に関する情報
HP https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000288476.html
伝統産業素材・技法の活用 で検索
- 20系車両の概要
新型車両(20系)の外観及び内装デザインについては、デザインの専門家や市民公募委員で構成される「デザイン懇談会」で議論いただき、3つのデザインコンセプト「みんなにやさしい地下鉄に」、「京都ならではの地下鉄に」、「愛着がわく地下鉄に」を策定し、市民及び御利用者の皆様から御意見を募集したうえで、3つのデザイン案を制作しました。その中から最終的に市民や御利用者の皆様に最も多くの投票をいただいたものに決定しました。
2 バリアフリー化の推進
(1)おもいやりエリアの設置、車椅子・ベビーカースペースの充実
両端車両の運転室寄りには、車椅子やベビーカーを御利用のお客様のみならず、介添えの方や大きな荷物をお持ちのお客様にも安心・快適に御利用いただける多目的エリア(おもいやりエリア)を設置しました。
バリアフリー法に基づく移動等円滑化基準(1編成2か所以上)を大きく上回る設置数(計12か所(うち2か所はおもいやりエリア))とし、車椅子で移動される方、高齢の方などだれもが利用しやすいように、出入口から連続する2段手すりを設置しました。
(2)車両床面とホームとの段差低減
台車の構造を変更し、高さを下げることで低床化を図り、また、ドア出入口下部のステップの形状をホーム側に傾斜することで、定員乗車時におけるステップとホームの段差を約2㎝まで低減し、車椅子を使用する方々をはじめとするお客様が乗降しやすくしました。
(3)乗降口ドア外側への車体と異なるカラーリングによる視認性向上
視覚に障害がある方の御意見を踏まえ、乗降口ドア外側全体をエメラルドグリーン色にすることで、無塗装の車体側面とのコントラストが生まれ、弱視の方にも 乗降口が分かりやすくなるように工夫しました。
(4)縦手すり・吊手の増設
車両中央の座席及び優先座席の中心付近に立ち座りがしやすいよう縦手すりを増設しました。また、横方向の吊手を増設し、御利用者が吊手につかまりやすくしました。
(5)全扉への運行案内表示器設置
現行車両と比べて画面サイズを拡大した案内表示器を全扉に設置(現行車両は片方の扉に設置)し、耳の不自由な方をはじめとするお客様にとって、運行情報や非常時の案内などがより見やすくなりました。
また、インバウンド対応として4か国語表示を採用しました。
3 省エネルギー化・環境負荷の低減
消費電力量を現行車両と比べて約30%低減しました。
・SiC(シリコンカーバイド)素子を搭載した最新の制御装置を用いた効率の良いモーターの採用
・室内の照明装置、前照灯類のLED化
冷房装置にはオゾン層破壊係数ゼロ冷媒を採用しました。
車体構体に使用するアルミニウム合金の種類を極力統一することで、廃棄時の分別手間が軽減しリサイクル性が向上しました。
4 京都の伝統産業素材・技法の活用
デザイン懇談会で策定された「京都ならではの地下鉄に」のコンセプトを基に外観・内装デザインに西陣織や京友禅などの京都の伝統産業素材・技法を活用しました。素材は京都市指定の伝統産業74品目の中から飾り付ける素材を選定しています。
(1)「おもいやりエリア」の飾り付け
第1編成及び第2編成のおもいやりエリアの飾り付けで御協力いただいた方々(敬称略)
第1編成
西陣織 西陣織工業組合、西陣帯地青年会、西陣金襴青年会
京友禅 京友禅協同組合連合会、木村染匠株式会社
第2編成
京仏具 京都府仏具協同組合
京焼・清水焼 京都陶磁器協同組合連合会
※素材については無償提供いただいております。
(2)外観・内装への活用
金属工芸の「鎚起(ついき)」の技法を活用し、局章に凹凸状の鎚目 (つちめ)模様を入れました。
吊手の鞘(さや)を「北山丸太」で製作し、鞘(さや)に「京くみひも」を巻き付け、「北山丸太」と「局章」の焼印を入れました。
「京象嵌(きょうぞうがん)」の技法を活用し、有職文様の「幸菱 (さいわいびし)」を施しました。
寺院などの伝統的な建築の装飾に用いられる「釘隠し(くぎかくし)」を金属工芸の技法により製作しました。
第1編成及び第2編成の外観・内装に御協力いただいた方々(敬称略)
・ 京都市交通局章
京都金属工芸協同組合
金属工芸 平安 美芳(鎚起)、髙木金属株式会社(着色)
・ 標記銘板
協同組合京象嵌協会
アミタ株式会社
・ 釘隠し
京都金属工芸協同組合
株式会社仁科旗金具製作所
・ 吊手
(北山丸太) 京都北山丸太連合会 京北銘木生産協同組合
(京くみひも)京くみひも工業協同組合、有限会社昇苑くみひも
5 20系車両導入までの経過・今後のスケジュール
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