エネルギー効率とパフォーマンスを両立するファーウェイのGiga Green Site、スペインで初の商用展開へ
本参考資料は2022年2月28日(現地時間)にスペイン・バルセロナで発表されたプレスリリースの翻訳版です。
ファーウェイの超広帯域RRUとBladeAAU Proなどの製品によって、もともと8つのサイト(基地局)設備から構成されていた複雑なサイトを3設備へと簡素化するとともに、より多くの周波数帯域がサポートでき、少ないエネルギー消費でカバレッジと容量を倍増させ、省エネと高性能が両立するシンプルなサイトを構築できます。
国連が定めた17の「持続可能な開発目標(SDGs)」のうち、「目標13」では気候変動とその影響に対する緊急対策の必要性が提起されています。ネットワークの炭素排出量削減と通信業界のグリーン開発は、ICT業界のコンセンサスとなっていますが、一方でトラフィックの急増に伴うネットワーク容量の拡大要求は高まり続けています。したがって、ワイヤレスネットワークのエネルギー効率向上と、パフォーマンスと省エネを両立させるネットワークの構築はグリーン5Gの必須条件となります。
通信機器のリーディングベンダーとして、ファーウェイは省エネ分野で変革を続けており、5Gに伴う複数の周波数帯、複雑なネットワーク、規格の共存などの問題に対し、優れたパフォーマンスと省エネルギーの両立を実現するGiga Green Siteを発表しました。
- ファーウェイの第3世代Massive MIMO製品は、マルチアンテナ技術のエネルギー効率の優位性を存分に発揮し、他社製品に比べ30%向上しています。今回導入したBladeAAU Pro製品は、アクティブアンテナとパッシブアンテナ統合した革新的な新設計を採用しており、アクティブアンテナは64チャンネル、最大送信電力320Wをサポートし、パッシブアンテナは一部周波数帯ポートが高度化され、通信事業者の今後5年から10年のフルバンドの移行ニーズに対応します。また、Sub-6Gオールインワンの統合設計により、シングルアンテナシナリオなど通信事業者がサイト設置に必要なスペースを大幅に削減し、多様化する設置シナリオに柔軟に対応して、5Gの商用化を加速させることができます。同時に、SDIF(Signal Direct Injection Feeding)技術によって、アンテナ内部の集積度を高め、フィーダーロスを低減し、RFエネルギー効率を向上させます。その結果、同じカバレッジでエネルギー消費量を15%削減できます。
- Sub-3GHz超広帯域マルチアンテナ製品も、究極の性能、容易な展開、グリーンで高いエネルギー効率などの面で、通信事業者のネットワーク開発と5G移行における要件に十分対応が可能です。低周波数帯域では、ファーウェイは業界初のトライバンドローレンジ4T4R RRUを提供します。ネットワーク体験を向上させると同時に、マルチバンドの共存をサポートし、サイトスペースを縮小します。中周波数帯域では、ファーウェイは業界唯一のワイドバンド8T8R製品を提供します。BladeAAU Proと新たに発表されたHertzアンテナとの組み合わせにより、4T4Rの3倍の容量、3~5dBのカバレッジ、2.7倍のエネルギー効率を実現し、通信事業者は増大するトラフィックに対応しやすくなり、省エネ目標も達成しやすくなります。また、音声トラフィックのホットスポットエリア向けに、業界唯一の大規模商業利用に適したFDD Massive MIMO製品を提供します。4T4Rの5倍の容量増加となり、高価値エリアでのトラフィックの圧迫を解消します。今回のGiga Green Siteのデモでは、通信事業者は700+800+900MHzの4T4Rと1.8+2.1GHzの8T8Rを設置しました。変更前の2T2Rのシングルバンド製品と比較して、容量が3倍増加し、消費エネルギーは最大40%削減され、ネットワーク性能のグリーンなアップグレードが実現しました。
ファーウェイのSRANプロダクトライン プレジデントの 姜旭冬(アーロン・ジャン)は、次のように述べています。「Giga Green Siteは、5G建設の欧州における新たなベンチマークとなるでしょう。ファーウェイは、より高性能で高エネルギー効率の製品を提供し、ワイヤレスネットワークの省エネと高性能の両立を実現するために、今後も革新を続けていきます。」
ファーウェイは、「グリーンサイト、グリーンネットワーク、グリーンオペレーション」の包括的なソリューションによって、通信事業者のグリーン開発戦略を支援し、ビット当たりのエネルギー消費を抑えながらネットワーク容量を持続的に増加させる「More Bits,Less Watts」をサポートして、グリーンで持続可能な発展を後押しします。
MWC22バルセロナは、2月28日から3月3日までスペインのバルセロナで開催されます。ファーウェイは、Fira Gran Viaホール1の1H50で製品とソリューションを展示します。世界の通信事業者や業界有識者、オピニオンリーダーとともに、業界の動向や展望、未来志向のデジタルネットワークのグリーン開発の方途などについて意見交換を行う予定です。詳細については次のサイトをご覧ください。
https://carrier.huawei.com/cn/events/mwc2022
【ファーウェイについて】
1987年に設立されたファーウェイは、情報通信技術(ICT)インフラとスマートデバイスの世界的な大手プロバイダーです。197,000人を超える従業員を擁し、170を超える国と地域で事業を展開し、世界の30億人以上にサービスを提供しています。
当社のビジョンおよびミッションは、あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです。この目的に向けて、ファーウェイではユビキタス接続を推進し、ネットワークへの平等なアクセスを促進します。クラウドと人工知能を世界の隅々にもたらし、必要な時に必要な場所で優れたコンピューティングパワーを提供します。また、デジタルプラットフォームの構築により、すべての業界と組織が、より機敏で効率的、そして動的となるよう支援します。またAIの活用により、ユーザーエクスペリエンスを再定義し、自宅、オフィス、外出先など、生活の至る所でAIをよりパーソナライズします。
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