収納不足の救世主!拡大するトランクルーム市場の需要と今後の展望

株式会社アンビシャス

近年、都市部の住宅事情やライフスタイルの変化を背景に、トランクルームの需要が急速に拡大しています。ユーザーはトランクルームにどのような魅力を感じ利用しているのでしょうか。今回はトランクルーム市場の現状と今後の展望について、具体的なデータや事例を交えながら詳しく解説します。

収納不足を解決する便利な選択肢、トランクルーム。個人利用・法人利用ともトランクルームの人気がますます高まっている背景に迫ります。

なぜ今、トランクルームの需要が高まっているのか?

近年、トランクルームの需要が高まり、それに伴って市場規模も年々大きくなっています。

【グラフについて】

※注1: 賃料ベース

※注2: レンタル収納とコンテナ収納の合算値

※注3: 2022年度見込値・2023年度予測値

グラフデータ引用: 矢野経済研究所プレスリリース

「収納サービス(レンタル収納・コンテナ収納)市場に関する調査を実施」(2023/4/13)

https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/3246

トランクルームの需要が高まる背景には、次の4つの要因があります。どの要因も現代社会の状況を反映しており、コロナ禍の影響も根強く残っているようです。

【トランクルーム需要が高まる背景にある主要な要因】

1. 住宅事情の変化(コンパクトな住宅やマンション住まいの増加)

都市部では、コンパクトな住宅やマンション・アパートなど限られた居住空間で生活する人が増加しており、収納スペースの不足が深刻な課題となっています。国土交通省の調査でも、都市部における一人当たりの平均居住面積は年々減少傾向にあることが明らかになっています。※この状況下で、限られた居住空間を有効活用する手段としてトランクルームの利用が広がっています。トランクルームを使ってシーズンオフの衣類・家電や趣味の道具などが保管できれば、収納スペースにゆとりができ、居住空間を広げられます。整理整頓もしやすくなり、モノが多いことによるストレスの軽減にも繋がります。空いたスペースを有効活用できるのも魅力です。

※参考資料

 * 国土交通省「住生活基本計画における「水準」について」

https://www.mlit.go.jp/common/001098415.pdf

 国土交通省「令和6年度 住宅経済関連データ」

https://www.mlit.go.jp/statistics/details/t-jutaku-2_tk_000002.html

2. 断捨離・ミニマリスト志向の広がり

近年、「断捨離」や「ミニマリスト」といった、不要なものを手放し必要最小限のもので暮らすライフスタイルが広がりを見せています。しかし、思い出の品や季節用品など、どうしても手放せないものも存在します。そうしたアイテムの保管場所として、トランクルームが注目されています。

トランクルームを活用することで、自宅内に置くモノを必要最低限にすることができ、広々とした生活空間を確保しやすくなります。

3. 在宅勤務の普及による生活空間の見直し

コロナ禍において在宅勤務が普及し、自宅で仕事をする人が増加しました。これにより、仕事道具や書類などを収納する必要性が高まり、トランクルームの利用が広がっています。自宅においてワークスペースを捻出するためにトランクルームを活用した方も多いようです。

また、現在在宅ワークをしなくなった人も、ワークスペースとして利用していたスペースを別用途で有効活用するため、トランクルームを活用してスペース確保に役立てる人も増えています。

4. 高齢化・相続による家財の一時保管ニーズ

高齢化社会の進行に伴い、実家の整理や相続などで、一時的に家財を保管する必要性が高まっています。そのような状況において、トランクルームは家財の一時保管場所として安全かつ便利に利用できるため、ニーズが増加しています。

トランクルームの主な利用シーンとターゲット層

次に、トランクルームの主要な利用シーンとターゲット層についてご紹介します。個人利用・法人利用、一時利用・長期利用など多種多様なニーズが見えてきます。

【トランクルームの代表的な利用シーンとターゲット層】

上記のように、自宅の収納スペースの延長として使う方や、法人・個人事業主の倉庫として使う方、また、引越し時などの家財の一時保管や災害対策のための保管スペースなど、個人・法人とも多様な用途で便利に活用する方が多いようです。

トランクルーム市場の成長を支える最新トレンド

1. 24時間利用可能なスマートロック・無人型施設の増加

スマートフォンで解錠できるスマートロックや無人型のトランクルームが普及したことで、利用者は時間を気にすることなく、いつでも荷物の出し入れができるようになりました。さまざまな生活スタイルの方の利用ニーズにフィットし、必要な時いつでも気軽に利用できる点が人気です。

2. 防犯・空調管理技術の進化(高付加価値サービスの提供)

監視カメラや高度なセキュリティシステム、空調管理技術といった防犯・保管環境に関わる技術も進化しており、より安全で快適な保管環境が提供されるようになりました。これらの技術革新により、トランクルーム業界では、付加価値の高いサービスが続々と誕生しています。

自宅のクローゼットの延長という感覚で安心して荷物を預けられる環境が人気です。

さらに、トランクルーム店舗の鍵とトランクルームの各部屋の鍵という二重鍵により安全性が高いことも魅力の一つです。

3. EC・フリマアプリ利用者向けの在庫管理サービスの充実

ECサイトやフリマアプリの普及に伴い、個人で商品を保管し発送する人が増加しています。これを受け、トランクルーム事業者の中には、在庫管理や発送代行といった、これらの利用者層に向けたサービスを提供する動きが広がっています。

4. シェアリングエコノミーとの融合(個人間ストレージ貸し出し)

空きスペースを有効活用するシェアリングエコノミーの概念がトランクルーム市場にも浸透し、個人間でストレージを貸し借りできるサービスが登場したことで、新たな市場が創出されています。

今後の市場展望とビジネスチャンス

トランクルームの需要が高まる中で、トランクルーム運営がビジネスチャンスとして注目されたり、トランクルームの新たなサービスがどんどん充実してきています。特に注目したいポイントについてご紹介します。

1. 都市部の更なる需要拡大と地方市場の可能性

都市部では、住宅事情の変化やライフスタイルの多様化により、今後もトランクルームの需要拡大が見込まれます。

一方で、地方都市においても、空き家の有効活用や新たなライフスタイルの提案といった観点から、トランクルーム市場の可能性が広がっています。

2. 利用者目線でのサービス向上(価格・アクセス・セキュリティ)

トランクルーム市場の競争が激化する中、トランクルーム各社は利用者目線でのサービス向上に力を入れています。具体的には、多様なニーズに応えるため、様々なサイズのトランクルームを展開したり、利便性の高い駅近店舗の増加、スマートロックの導入、セキュリティ強化、運送サービスとの連携など、利便性と安全性を高めるための取り組みが行われています。

3. 法人向けストレージサービスの伸び

企業の書類保管や在庫管理など、法人向けのストレージサービスの需要が拡大しています。特に、EC事業者や個人事業主といった小規模事業者に対して、より充実したサービスが提供されるようになるでしょう。

4. 不動産業界・物流業界との連携による新たなビジネスモデル

高齢者や女性のトランクルーム利用、あるいは引越しなどで大きな荷物を搬出入する際には、物流の専門家による運搬代行サービスが人気を集めています。

さらに、不動産業界や物流業界との連携を強化することで、新たなビジネスモデルが生まれる可能性も広がっています。例えば、引越しとトランクルームを組み合わせたセットプランや、EC商品の保管・発送代行サービスなどが考えられます。

このように、トランクルームはサービス展開の充実化や利用者の需要拡大が著しいため、不動産投資の新たな選択肢としてトランクルーム投資の人気も高まっています。

まとめ:トランクルームの需要は今後も拡大へ

今回は、トランクルームの需要の高まりとその背景、今後の市場展開についてお話しました。

トランクルームは、現代社会における収納の課題を解決する有効な選択肢として、その需要は今後も拡大の一途を辿ると予想されています。住宅事情の変化やライフスタイルの多様化などが、この需要を牽引する主な要因として挙げられます。

特に都市部においては、コンパクトな住宅やマンション・アパート住まいの増加に伴い、限られた居住空間を有効活用するための手段としてトランクルームのニーズは高まるばかりです。また、リモートワークの普及により、自宅での仕事スペース確保や、趣味の道具の保管場所としての需要も増加しています。

このような市場ニーズに応えるため、トランクルーム業界では、新技術の導入やサービスの多様化が進んでいます。空調整備・24時間利用可能な無人型施設の増加・セキュリティ強化など、利便性と安全性を大幅に向上させています。

今後のトランクルーム市場は、都市部における需要のさらなる拡大に加え、地方都市における空き家の有効活用や新たなライフスタイルの提案など、その可能性は多岐にわたります。トランクルーム業界は、常に変化する社会のニーズを捉え、革新的なサービスを提供することで、さらなる成長を遂げるでしょう。これからのトランクルーム市場の動向に、引き続き注目が集まります。

調査対象:トランクルーム市場調査

調査方法:自社による集計

調査機関:自社調査

■会社概要
 社名  :株式会社アンビシャス( https://www.ambitious8.biz/ ;)
 所在地 :〒542-0081 大阪市中央区南船場1丁目3-5 リプロ南船場8F
 代表者 :代表取締役社長 徳永 暢也
 資本金 :4,000万円
 設立  :創業:平成17年10月28日、設立:平成18年7月25日
 事業内容:トランクルーム投資「収納ピット」FC本部の運営
      運営サービス「収納ピット」(https://www.syuno-pit.biz/
      不動産コンサルティング業

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ビジネスカテゴリ
物流・倉庫・貨物
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会社概要

株式会社アンビシャス

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URL
https://ambitious8.biz/
業種
不動産業
本社所在地
大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場8階
電話番号
06-6266-8886
代表者名
徳永 暢也
上場
未上場
資本金
4000万円
設立
2005年11月