「悪い予感のかけらもないさ」展
あざみ野コンテンポラリーvol.7
様々な表現(絵画、木版画、映像インスタレーション、写真、映像)を用いた、現在進行形のアートの数々をご紹介します。
「あざみ野コンテンポラリー」は、ファイン・アート(美術)の枠を超えた様々なジャンルのアーティストの表現活動に注目し、現在進行形のアートを紹介するシリーズ展です。
7回目をむかえる本展では、5人のアーティストが家族や身近な人々との生活で培ったパーソナルな感覚が、それぞれの表現手法(絵画、木版画、映像インスタレーション、写真、映像)を用いた作品として示されます。個から発しそれらから共有できる、表現することの意味やその豊かさを改めて実感できる展示です。
展覧会のタイトルでもある「悪い予感のかけらもないさ」は、RCサクセション「スローバラード」(1976年/作詞 忌野清志郎・みかん)の歌詞の一節から借用しました。この歌詞からは、悦びを肯定文で囁くのではなく、反語めいた言葉にすることで、不安定な時期の若者の、いつこぼれ落ちるとも知れない束の間の「幸せ」を噛みしめるリアリティが沁み入るように伝わってきます。出品作家の岡田裕子さんは「私たちの社会のほの暗さとか不安感とか、そういったネガティブな部分みたいなものが逆説的に透けてくる感じ」がすると語ってくれました。現代作家5人の透徹した眼差しによる、現代社会をうつす展覧会「悪い予感のかけらもないさ」展は10月7日より、横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室 にて無料でご覧いただけます。この機会に是非コンテンポラリーアートに触れてみませんか?
■3つのおさえどころ!
① 気鋭の現代作家5人の透徹した眼差しによる、現代社会をうつす注目の作品が約70点!
② 待望の新作や初公開作も多数展示!
③ 先着で作家インタビューが掲載された、オリジナルパンフレットを無料配布!
【展示会概要】 あざみ野コンテンポラリー vol.7 「悪い予感のかけらもないさ」展 出品作家:岡田裕子/風間サチコ/金川晋吾/鈴木光/関川航平 会期:平成28年10月7日(金)~10月30日(日) ※休館日:10/24(月) 時間:10時~18時 料金:入場無料 会場:横浜市民ギャラリーあざみ野 展示室 1・2 詳細情報URL:http://artazamino.jp/event/azamino-contemporary-20161030/ お問合せ:横浜市民ギャラリーあざみ野(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)045-910-5656 |
■出品作家と “今回の見どころ”
岡田裕子 OKADA Hiroko
現代社会へのメッセージ性の高い美術作品を制作する岡田さん。
今展では「カラダアヤトリ」(からだ全体でとる”あやとり”)という架空の遊びを台湾やインドネシアで広める半ドキュメンタリーの撮影を敢行した作品を展示します。
風間サチコ KAZAMA Sachiko
「現在」起きている現象の根源を「過去」に探り、「未来」に垂れこむ暗雲を予兆させる黒い木版画を中心に制作する風間さん。ブラックユーモアあふれる作品を楽しむと同時に、ワークショップもおススメです!
金川晋吾 KANAGAWA Shingo
失踪を繰り返す父親を被写体に、人間存在の本質を見つめ続けてきた金川さん。撮影を始めてから8年を経た2016年に写真集『father』(青幻舎)を出版しました。今展では、長年行方不明だった叔母さんのシリーズを初公開します。
鈴木光 SUZUKI Hikaru
ドイツ・日本などの土地、距離、間隔にフォーカスした映像作品の制作を行う鈴木さん。今展の新作では、3.11以降の福島と、美しいドイツ人の恋人の語りによる映像のレイヤーが重厚な作品となりました。
関川航平 SEKIGAWA Kohei
パフォーマンスやインスタレーションなど様々なアプローチで制作を行い、作品を介して起こる意味の伝達について考察している関川さん。今展ではパフォーマンス(文章的なアイディア)ではなく、“当事者的な態度”で臨んだという鉛筆画を31点出品します。
■その他、会期中にはアーティストトークや木版画のワークショップなどの企画もたくさん。
HPをチェック!! http://artazamino.jp/event/azamino-contemporary-20161030/
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