メイクの使用実態調査、コロナ前後2000人比較
最も重要なメイクアイテム「アイシャドウ」の女性、倍増。ファンデーション不使用者倍増。アイシャドウ・ノーズシャドウ・コンシーラーなどは、使用者増加。
株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、ファッションやメイクのおしゃれが楽しくなる秋冬の季節を前に、女性のメイクに関する使用実態調査を実施しました。(調査実施:10月1日~14日 対象:15歳〜54歳の全国の女性、2,111名 方法:インターネットによるWEB調査)コロナ禍により、マスクの常時着用が一般的となって定着した今、2019年11月に実施したメイクの使用実態調査(調査実施 2019年11月~2020年1月 n=2,168/2020年2月25日リリース発表 タイトル『メイクデビュー若年化「大学入学・社会人から」母娘世代で半減』)と比較することで、コロナ禍以前のメイクの使用実態比較ができましたので以下にまとめます。※アンケート項目によりn数は異なります。
【調査トピックス】
1、 ファンデーションを使用していない女性、コロナ禍以前の11.5%から21.3%に倍増。
過去の調査において、不動の使用率の高いアイテム「1位/ファンデーション、2位/アイブロウ、3位/口紅」が、「1位/ファンデーション、2位/アイブロウ、3位/アイシャドウ」に変化。
1位のファンデーションは、約10ポイント使用率が減少。
2、使用者が増えたのは、「ノーズシャドウ」「マスカラ」「コンシーラー」「ハイライト」。
最も使用者が増えたのは、「ノーズシャドウ」で、33.6%から、40.5%に増加。
「マスカラ」62.1%から64.6%、「コンシーラー」52.4%から54.5%、「ハイライト」45.6%から47.1%に微増した以外はすべて減少。増加したアイテムは、マスク着用による顔の印象の平坦化を補うアイテム。
3、最も重要なメイクアイテム「アイシャドウ」を選んだ女性が倍増。
「口紅」よりも「アイシャドウ」が重要と答える女性が増加。
「アイシャドウ」が最も重要と考える女性、若年層だけでなく、幅広い年代層の女性に広がり。
4、マスクをつけている時のメイク、マスクをつけていない時と「同じ派」「違う派」は、半々。
年齢による差やメイクの好き嫌いによる差はなし。
5、マスクをつけている時も同じメイクをしている理由「モチベーションがあがるから」3割超。
6、 マスクをつけている時に、しっかりメイクをしているのは、「アイシャドウ」「アイライナー」「マスカラ」「アイブロウ」。
【調査結果】
1、ファンデーションを使用していない女性、コロナ禍以前の11.5%から21.3%に倍増。
全国の15歳から54歳の女性2,111名に、現在使用しているメイクアイテムの使用状況について聞きました。「うまく使いこなせている」と「まあまあうまく使いこなせている」を合わせて、「使いこなせている」と答えた最も多いアイテムは、「ファンデーション」で、43.3%。「アイブロウ」42%、「アイシャドウ」41.3%と続きます。これらは、使用している女性が多いアイテムであるとも言えます。
また、この結果を、2019年11月~2020年1月に実施した同様の調査と比較してみました。(n=1,678)使用者の多いアイテム順に変化があり、コロナ禍以前の2019年の調査では、1位「ファンデーション(88.5%)」、2位「アイブロウ(80.5%)」、3位「口紅(79%)」でしたが、今回の調査では、1位「ファンデーション(78.7%)、2位「アイシャドウ(76.4%)」、3位「アイブロウ(76%)」でした。1位の「ファンデーション」は使用者が約10%減少、2位の「アイシャドウ」、3位の「アイブロウ」も、2019年調査時から若干ですが使用者を減っていることがわかり、女性のメイクそのものへの意識が、コロナ禍以前と比較して、薄れていることがわかります。
2、使用者が増えたメイクアイテムは、「ノーズシャドウ」「マスカラ」「コンシーラー」「ハイライト」。
多くのメイクアイテムの使用者が減少している中で、少数派ではありますが、「ノーズシャドウ」「マスカラ」「コンシーラー」については、使用者が増加しています。最も使用者が増えたのは、「ノーズシャドウ」で、33.6%から、40.5%に増加。「マスカラ」62.1%から64.6%、「コンシーラー」52.4%から54.5%「ハイライト」45.6%から、47.1%に微増している以外はすべて減少しています。
増加したアイテムは、比較的、若年層の使用率が高く、高齢層の使用率が低い傾向があるアイテムであり、使用者の割合と、うまく使いこなせている、得意だと感じている女性の比率は、比例している傾向があります。
マスク着用時は、口元や頬などの色味が隠されることにより、顔全体の印象がのっぺりと平坦に見えがちですが、「ノーズシャドウ」「マスカラ」「コンシーラー」「ハイライト」と使用者が増加したアイテムは、すべてしっかり使いこなすことで、顔全体の立体感を演出できるアイテムです。また、若年層で使用率が増加している傾向があり、コロナ禍であっても、若年層においては、メイクの工夫をして、使用していることが想像できます。
3、最も重要なメイクアイテム「アイシャドウ」が倍増。「口紅」よりも「アイシャドウ」が重要と答える女性が増加。
日常的にメイクをしていると答えた女性565名に、使用しているアイテムで、最も重要なアイテムが何かを聞きました。上位については、使用者が多いアイテムと、重要と考えているアイテムが類似し、1位「ファンデーション」、2位「アイブロウ」、3位「アイシャドウ」の順です。こちらも、2019年11月に実施した調査と比較したところ、1位「ファンデーション」、2位「アイブロウ」は同じですが、3位は「口紅」に変わって「アイシャドウ」と変化していることがわかります。「アイシャドウ」が、最も重要なアイテムと答えた女性が、6.5%から、12.3%と飛躍的に増加したことがわかります。2019年度の調査では、15歳~19歳の若年層のみが、1割を超えて「アイシャドウ」が最も重要と答えていましたが、今回の調査では、50代以上の女性や、20代の女性でも1割を超え、幅広い年代で重要アイテムとなり、大きく変化したことが伺えます。
4、マスクをつけている時のメイク、マスクをつけていない時と「同じ派」「違う派」は、半々。
日常的にメイクをしていると答えた女性537名に、マスクをつけている時とつけていない時でメイクに違いがあるか否かを聞きました。「同じ」と答えた女性47.3%に対し、「違う」と答えた女性は46.7%で、ほぼ半々と言えます。20代では、「同じ派」が「違う派」より10ポイント以上多く、30代後半以上40代半ば世代になると、「違う派」が「同じ派」を上回りますが、全体的に見ると半々であると言えます。次に、マスクをつけている頻度によって、メイクに違いが生じるのか調べてみましたが、「週に5~6日マスクをつけている」と答えた女性が、「同じ」と答えた率が高いものの、全体的には、マスクの着用頻度で大きな差はないようです。
また、「同じ」と答えた女性のうち、「メイクをすることが好き」と答えた女性は75.6%、「違う」と答えた女性のうち、「メイクをすることが好き」と答えた女性は73.9%。マスクをつけている時も同じメイクだと答えた女性の方が、「とても好き」と答えた割合が高いものの、メイクの好き嫌いによって、マスク着用時のメイク方法の違いが出るということではないようです。
5、マスクをつけている時も同じメイク派「モチベーションがあがるから」3割超。
マスクをつけている時と、つけていない時のメイクが「同じ」と答えた233名の女性に、同じメイクをする理由を聞きました。(複数回答につき、合計が100%にはなりません。)1位は、「マスクを外した顔を見られるから」42.9%で、人目を気にしての理由でした。2位には「メイクを変えるのが面倒だから」が続きます。
一方で、「マスクの着用の有無に関わらず、自分の好きなメイクをしたい」という女性や、「メイクをすることで、モチベーションがあがるから」と、自分の気持ちのコントロールにメイクをうまく取り入れている女性も3割を超えています。また、メイクアイテムをうまく使いこなしている女性が多い若年層で、「同じメイク方法しかできないから」と答えている女性が多かったのは、意外な結果でした。
6、マスクをつけている時、しっかりメイクをしているのは、「アイシャドウ」「アイライナー」「マスカラ」「アイブロウ」。
マスクをつけている時は、マスクをつけていない時のメイクと「違う」と答えた226名の女性に、アイテムごとに、マスクをつけている時とつけていない時でメイクに違いがあるか否か聞きました。全体的にマスクをつけている時は、つけていない時と比較して、メイクをしていないアイテムが多い傾向ですが、「マスクをつけている時の方がしっかりメイクしている」アイテムとしては、1位は、同率の「アイシャドウ」「アイライナー」の22.1%に続き、「マスカラ」20.4%です。「アイブロウ」も、マスクをつけている時の方がメイクをしていない「18.6%」よりも、マスクをつけている時の方がしっかりメイクしている「19.0%」と、マスクをつけている時の方が、しっかりとメイクをしている女性が多いようです。
また、マスクをつけている時の方がメイクをしていないアイテムは、1位「口紅」61.1%で、2位が「チーク」52.7%で、マスクで隠れる部分のメイクは薄くなる傾向でした。ある程度予想はできることですが、マスクをつけている時に隠れている部位のメイクが薄くなり、マスクをつけていても見える部位については、しっかりメイクをしている女性が増えていることが明らかになりました。
◆全体を通した考察
コロナ禍により、マスクをつけなければならない日常が当たり前となった現在、多くの女性のメイクの意識や行動が変わっていることは予想できていましたが、過去を思い出して行う調査ではなく、2019年に実施していた調査と比較することで、より実態に近い意識・行動の変化を確認することができました。マスク着用により、メイクの変化が起こっていることは既に明らかでしたが、数字として把握できたことは、今後の大きな参考になります。
ファンデーションを使用していない女性が約2倍に増えていたことは衝撃的な実態ですが、当社ではトーンアップ効果のある化粧下地の売り上げが好調であることから、ファンデーションを使用しなくなった女性は、何も使用しなくなったわけではなく、別のアイテムに移行している可能性も考えられます。
マスクをつけなければならない日常が、今後いつまで続くかはわかりませんが、マスクをつけることにより、メイクは薄くなっただけでなく、「しっかりするようになった」という声や、「マスクをつけている、つけていないに関わらず、好きなメイクをしていたい」と考えている女性に、化粧品メーカーとして、よりメイクを楽しめる情報やカウンセリングの実施、またメイクを楽しめるアイテムの提供を行い、「メイクをすることで、モチベーションが上がる」と思える女性を増やしたいと思います。
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