ServiceNow、AI Control Towerを発表 あらゆるAIエージェント、モデル、ワークフローを、統合プラットフォーム上で統括・管理・保護し、価値を引き出すための中央指令センター

ServiceNow Japan合同会社

※本資料は、2025年5月6日(米国時間)付けで米国ServiceNow, Inc. が発表した報道資料の抄訳版です。

  • AI Control Towerは、AIへの投資を最適化し、単一の統合プラットフォームから、顧客のエンタープライズ戦略へのシームレスかつ責任ある統合を実現

  • 新たに発表されたAI Agent Fabricは、エージェント同士および複数のモデル間で、これまでにないレベルのコミュニケーションと連携を実現

  • Accenture、Adobe、Box、Cisco、Google Cloud、IBM、Jit、Microsoft、Moonhub、RADCOM、UKG、Zoomなどが、シームレスなワークフローのための、初のAI Agent Fabric統合機能を提供

ServiceNow(NYSE:NOW)は本日、ServiceNowの年次カスタマーおよびパートナーイベント「Knowledge 2025」において、新たにAI Control Towerを発表しました。AI Control Towerは、ServiceNowおよびサードパーティのあらゆるAIエージェント、モデル、ワークフローを、単一の統合プラットフォーム上で統括・管理・保護し、価値を引き出すための中央指令センターです。AIへの投資を最適化し、顧客のエンタープライズ戦略へのシームレスかつ責任ある統合を実現します。

ServiceNowは、AI Control Towerに加えて、AI Agent Fabricも発表しました。AI Agent Fabricは、AIエージェント同士および複数モデル間で、これまでにないレベルのコミュニケーションと連携を実現するソリューションです。ServiceNowは、Accenture、Adobe、Box、Cisco、Google Cloud、IBM、Jit、Microsoft、Moonhub、RADCOM、UKG、Zoomなどと提携します。これらの企業は、サードパーティのエージェント全体にわたるシームレスで一貫したエンタープライズワークフローを実現する、初のAI Agent Fabric統合機能を提供します。

Gartner®によると、「2028年までに、AIガバナンスプラットフォームを活用する企業は、競合他社と比べて顧客からの信頼評価が30%高くなり、規制遵守スコアも25%向上する」とされており、エンタープライズレベルにおけるAIオーケストレーションの価値がさらに高まっていることを示しています。ServiceNow AI Control Towerは、かつてない規模でのAI管理を可能にし、顧客がすべてのAIエージェントの活動状況を把握し、それぞれが何に取り組んでいるのかを理解し、その影響を管理・追跡し、リスクを軽減し、セキュリティを確保し、担当する人間のマネージャーを割り当てて監督できるようにします。さらにAI Agent Fabricの追加により、組織はServiceNow製またはサードパーティ製のAIエージェント、オーケストレーター、エンタープライズアプリケーションをシームレスに接続することが可能になります。

ServiceNowの最高製品責任者(CPO)および最高執行責任者(COO)であるアミット・ザヴェリー(Amit Zavery)は、次のように述べています。

「AIエージェントが企業全体に広がる中で、その業務を調整することは、人間の従業員を指揮するのと同様に重要かつ複雑になっており、企業はこの新たなデジタルワークフォースを管理するための新しいツールを必要としています。AI Control Towerを活用することで、企業は人間の従業員を管理するのと同じようにAIワークフォースを統括することができ、各エージェントの連携、調整、最適化、そして大規模にインパクトを生み出すことを確実にします。ServiceNowだけが、強力なワークフロー、業界をリードするガバナンス、そしてシームレスなオーケストレーションを優れたエージェンティックAIと組み合わせることで、顧客がAIをスケールさせ、現実的かつ測定可能な成果を生み出すことを可能にしています。」

AI Control Towerは、AI投資のROI(投資対効果)を最大化

AI Control Towerは、ServiceNow AI Platformのすべてのワークフローに組み込まれ、最近発表されたAI Agent Orchestratorを基盤として構築し、AIエコシステム全体にわたる戦略、ガバナンス、パフォーマンス、マネジメントを一元化すると同時に、エンタープライズレベルのコンプライアンスと説明責任を推進します。AI Control Towerにより、顧客は次のような成果を得ることができます:

  • エンタープライズ全体のAIの可視化:あらゆるAIエージェント、モデル、ワークフロー(ServiceNowネイティブまたはサードパーティ製を問わず)を一元的に監視・管理し、全社にわたって一貫したポリシーを適用します。

  • 組み込み型のコンプライアンスおよびAIガバナンス:統合されたガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)機能を通じて、セキュリティやプライバシーを含むリスクを能動的に管理し、AIライフサイクル全体にわたってコンプライアンスを監視します。

  • エージェンティックオペレーションのエンドツーエンドのライフサイクル管理:アイデア創出から導入、最適化まで、AI Control Towerは文脈に基づいた意思決定を可能にし、企業全体でガードレールの適用を支援します。

  • リアルタイムレポーティング:動的なダッシュボードにより業務の洞察を提供し、生産性や収益への影響といった主要なビジネス成果に基づいてAIのパフォーマンスを検証し、それに基づいてAIエージェントが行動を取れるようにします。

  • AIとビジネス戦略の整合性向上:AI Control Towerは、顧客がAIの取り組みと企業全体のビジネスおよびテクノロジー戦略をより適切に一致させることを支援し、実際の価値創出を確実にします。

IDCのWorldwide AI およびData Market Researchおよびアドバイザリーサービス グループバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるリツ・ジョティ(Ritu Jyoti)氏は、次のように述べています。

「AIソリューションとサービスによる世界全体での累積的な経済効果は、2030年までに22.3兆ドルに達すると予測されており、組織が管理すべきAI資産の量はかつてない規模になるでしょう。AIへの投資から最大のリターンを得るのは、進化し続けるエージェンティックAIの全体像を統括・管理・追跡するための中央集約型ソリューションを活用し、AIシステムに対する信頼を醸成し、その信頼性と確実性を強化することができる組織です。」

AI Agent Fabricによりオーケストレーションを拡張

ServiceNowはまた、AI Agent Fabricを発表しました。これは、AIエコシステム全体の通信基盤として機能し、エージェンティックシステム間のネイティブな連携を可能にします。従来のAIソリューションとは異なり、AI Agent Fabricは、AIエージェント同士、AIエージェントとツール間、さらにはエージェンティックシステム同士の連携まで、Model Context Protocol (MCP)やAgent2Agentプロトコル(A2A)といった共通プロトコルを用いてサポートします。これにより、ServiceNow製およびサードパーティ製のAIエージェント、ツール、システムが、リアルタイムで情報を動的にやり取りし、タスクを調整し、アクションを実行することが可能になります。

ServiceNowの数千におよぶAIエージェントが、AI Agent Fabricを活用することで、統合されたインテリジェントシステムの一部として機能しながら、サードパーティのエージェントと連携して動作し、文脈や背景を共有し、アクションを調整し、成果を導くことが可能になります。さらに、顧客自身がServiceNow AI Agent Studioを通じて作成したドメイン固有のエージェントに加え、Accenture、Adobe、Box、Cisco、Google Cloud、IBM、Jit、Microsoft、Moonhub、RADCOM、UKG、Zoomといった企業によるAI Agent Fabric統合により、組織はこれまでにないレベルのコラボレーションを実現し、AIによるワークフロー最適化を幅広いプラットフォームやサービスにわたって可能にします。これらの新たな統合は、ServiceNowのマーケットプレイスをさらに拡張するものであり、ServiceNowの業界をリードするパートナーエコシステムは、ServiceNowが提供する数千のAIエージェントに加えて、ServiceNow AIプラットフォーム上で自らのAIエージェントを構築・提供することができます。

AI Agent Fabricは、先日発表されたServiceNow Workflow Data Fabricを補完するものであり、これは構造化データ、半構造化データ、非構造化データ、ストリーミングデータを含むあらゆるデータを、ServiceNowの内外にかかわらずエンタープライズ全体で接続・理解・活用できる画期的な統合データレイヤーです。ServiceNowは、Workflow Data FabricとAI Agent Fabricの両方を提供することにより、AI、データ、ワークフローを顧客のために統合し、インテリジェントにオーケストレーションされたエージェンティックAIによって、ビジネス全体を加速させるというビジョンがさらに完成に近づいています。

顧客やパートナーのコメント

Box

BoxのAI製品担当プロダクトマネジメントバイスプレジデントであるヤショダ・バフナニ(Yashodna Bhavnani)氏は、次のように述べています。「AIが企業のあらゆる領域を再構築していく中で、インテリジェンスを実際のアクションに変えることができるプラットフォームこそが、未来を切り拓く存在となるでしょう。ServiceNowとともに、私たちはインテリジェントで俊敏な企業の原動力となるナレッジマネジメントの未来を再構築しています。Box AIをServiceNowの先進的なエージェンティックワークフローに組み込むことで、仕事の進め方そのものを変革できます。インテリジェントなコンテンツ管理や分析から、テンプレート化された文書作成まで、私たちのパートナーシップは企業がより迅速かつスマートに業務を進めることを支援します。」

Cisco

CiscoのEVP兼チーフプロダクトオフィサーであるジートゥ・パテル(Jeetu Patel)氏は、次のように述べています。「AIはあらゆる業界に深く、そして前向きなインパクトをもたらす一方で、新たな安全性やセキュリティのリスクも生じさせます。このような変化の激しい脅威の状況において、サイバーセキュリティ業界にとって最も有効な防御手段は、人工知能と人間の知性を組み合わせることです。Cisco AI DefenseとServiceNowのAIプラットフォームの統合は、強力なAIによる洞察と、シンプルなワークフローを組み合わせることで、セキュリティチームが脅威を検知した際に迅速に行動へと移せるようにする好例です。私たちは、AI Control Towerがお客様にとって非常に価値ある存在となるよう、ServiceNowとのさらなる連携を楽しみにしています。」

Google Cloud

Google CloudのBusiness Application Platform VP兼ジェネラルマネジメントであるラオ・スラパネニ(Rao Surapaneni)氏は、次のように述べています。「最大限のビジネス価値を引き出すためには、AIエージェントが多様なアプリケーション、データ、クラウド環境をまたいでシームレスに機能する必要があります。ServiceNowとの協業により、お客様はIT環境全体にわたってAIエージェントを統合できるようになり、ServiceNowの新たなAI Agent Fabricのようなツールを活用することで、ビジネス意思決定のスピードを加速させることが可能になります。

IBM

IBMのデータおよびAI部門ジェネラルマネージャーであるリティカ・ガンナー(Ritika Gunnar)氏は、次のように述べています。「エージェントの真の可能性は、各企業が保有する多様なテクノロジー環境において、既存のアプリケーションや独自のデータを活用しながら機能できる能力にかかっています。IBMとServiceNowは共に、AIエージェントを企業全体のスタックにわたってこれまでにない容易さで展開できるように、大胆で新たな相互運用性アプローチの実現に向けて取り組んでいます。」

Microsoft

Microsoftのコーポレートバイスプレジデントであるウルリヒ・ホーマン(Ulrich Homann)氏は、次のように述べています。「私たちは、パートナーであり顧客でもあるServiceNowとの取り組みを通じて、AIエージェントによるワークフローの合理化と効率化を図り、従業員体験をさらに向上させています。エージェンティックAIの新たな時代を迎えるにあたり、私たちはServiceNowのAI Control TowerとAI Agent Fabricを活用して、AIエージェントに対するガバナンスとオーケストレーションを新たなレベルへと引き上げ、より高い成果を追求し、複数のプラットフォームにわたってスケールできることを楽しみにしています。」

Thrive

Thriveのチーフテクノロジーオフィサーであるマイケル・グレイ(Michael Gray)氏は、次のように述べています。「ServiceNowのエージェンティックAIソリューションを活用することで、Thriveはエンジニアリングリソースを顧客により近い場所へと移行させることに成功し、効率性の大幅な向上と課題解決力の強化を実現しました。過去6ヵ月間にわたるAIによる自動化と人材の再スキル化の取り組みにより、自動化されたワークフローを通じて31万5,000件以上のタスクが処理され、タスクのコーディングや指示にかかっていた作業時間を合計で21,000時間削減する成果を上げました。ServiceNowの新たなAI Control TowerとAI Agent Fabricを通じて、今後さらにどのようなことを実現できるかを楽しみにしています。」

UKG

UKGのチーフプロダクトオフィサーであるスレッシュ・ヴィタル(Suresh Vittal)氏は、次のように述べています。「UKGとServiceNowによる共同イノベーションは、両社の集合知によって強化されたクロスシステムでのエージェントオーケストレーションを実現することで、共通の顧客に生産性向上をもたらします。私たちは、両社が協力することで、従業員が最も多く寄せるHR(人事)関連の問い合わせの80%をセルフサービスで解決できるようにするなど、仕事の中で最も重要でやりがいのあることに集中できるような変革的な体験を創出できると信じています。」

提供開始

ServiceNow AI Control Towerは、一般へ提供開始しています。AI Agent Fabricは、初期導入企業に提供開始しており、一般提供は2025年第3四半期を予定しています。

追加の情報について

  • AI Control Towerについては、こちらのリンクをご参照ください。

  • ServiceNow Knowledge 2025については、こちらのリンクをご参照ください。

*Gartner, Top Strategic Technology Trends for 2025: AI Governance Platforms, 21 October 2024

GARTNERは、Gartner, Inc.および/または米国とその他の国におけるその関連会社の商標およびサービスマークであり、本書では許可を得て使用しています。All rights reserved.

以上

ServiceNowについて

ServiceNow(NYSE: NOW)はAIを人々のために活用しています。私たちはイノベーションのスピードに順応し、信頼・信用できるヒューマンセントリックな(人中心の)アプローチを遵守して製品とサービスを展開することで、あらゆる業界のお客様の組織が変革できるよう支援しています。ServiceNowのビジネス変革のためのAIプラットフォームは、人、プロセス、データ、デバイスをつなぎ、生産性を高め、ビジネスの成果を最大化します。

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2013年09月