医療従事者への感謝の気持ちを込めて…「青」の作品を紹介する「青コレ!」公開
「#青コレ」で自分だけの青いコレクションを発信してみませんか。
新型コロナウイルス感染症と闘う医療従事者の方々へ感謝の気持ちを表すカラー「青」。
英国の国営医療サービスNHS(National Health Service)のシンボルカラーである「ブルー」でライトアップする取り組みは、英国で始まり、現在世界各地に広がっています。
公益財団法人東京都歴史文化財団では、これまでも東京芸術劇場でブルー・ライトアップを実施しましたが、このたび、都立美術館・博物館の収蔵品コレクションや開催中の展覧会等から、「青」に注目した作品をご紹介するオンライン連載企画をスタートさせます。
美術や日本文化の歴史を紐解くと、写真発明期の技法である太陽光を使った「青写真」や、浮世絵に革命をもたらし北斎や広重にも愛された「ベロ藍」など、「青」は時に時代を動かし、多くのアーティストが「青」という色に魅せられてきました。このような「青」に秘められたエピソードや魅力について、学芸員の解説などを交えてご紹介していきます。
この企画を通して、最前線で昼夜奮闘されている医療従事者の方をはじめ、社会活動の維持にご尽力いただいているすべての方への感謝の思いを伝えるとともに、美しい青の作品を観て皆様が心安らぐ機会となれるよう、「青コレ!」を運用してまいります。
「青コレ!」特設サイト https://www.rekibun.or.jp/blue/
- 「青コレ!」でご紹介する主な作品
●アンナ・アトキンス 《ギンシダ、ジャマイカ》1851-54年頃 サイアノタイプ 東京都写真美術館蔵
世界最初の女性写真家とも言われる植物学者、アンナ・アトキンス(1799-1871年)が、シダを映した作品。
「サイアノタイプ」は、薬品と紫外線の化学反応で美しい青の濃淡が生まれる1842年に発表された写真方式であることから「青写真」とも呼ばれています。
●葛飾北斎《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》1831-33年 東京都江戸東京博物館蔵
世界でもっとも有名なこの浮世絵には、舶来の藍色の顔料、プルシアン・ブルー「ベロ藍」が使われています。この「ベロ藍」は青の発色が難しかった浮世絵に革命をもたらし、北斎の他にも、広重・国芳なども多用し、美しい青の浮世絵作品が数多く生み出されました。
●アンリ・ラパン、セーヴル製陶所(窯) 蓋付壺《ラパンNo.21》 デザイン:1925年頃/制作:1927年 東京都庭園美術館蔵
1933年に建てられたアール・デコ様式の朝香宮邸(現:東京都庭園美術館本館)の内装を手がけたアンリ・ラパンによる青い壺。アンリ・ラパンがデザインし、フランスのセーヴル製陶所で制作されました。
さわやかな青から深い青へと変化するグラデーションが美しい青い壺は、現在開催中の展覧会「建築をみる2020 東京モダン生活 東京都コレクションにみる1930年代」(~9/27)でご覧になれます。
●東京芸術劇場 ブルー・ライトアップ
医療従事関係者の方々への感謝と応援の気持ちを込めて、アトリウムを青く染めるブルー・ライトアップを行っています。
【点灯期間】 5月21日(木)~6月21日(日)
【点灯時間】 17時~22時(時間内常時点灯)
★自分だけの青いコレクションを「#青コレ」で発信しよう!
あなたの身近にあるお気に入りの「青」をTwitterで発信することで、生活を支えてくださる方々に思いを寄せてみませんか?
公益財団法人東京都歴史文化財団
「青コレ!」特設サイト ⇒ https://www.rekibun.or.jp/blue/
公式 Twitterアカウント ⇒ @rekibun_info
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