キャッシュレス決済と現金利用に関する調査 デビットカードでデジタルに銀行口座にアクセス
脱・現金、貯蓄習慣づくりにデビットカードの活用を
調査結果サマリー
- 最もよく利用する決済手段として挙げられたのはクレジットカード(42.9%)、次いで現金(27.1%)。
- 63.4%がキャッシュレス決済と現金を併用していると回答。
- 現金支払いするシーンとして最も多いのは「スーパーマーケット」(53.5%)。
- 日常生活の中で現金が無いと不安を感じるかという質問については、職業別にみると、専業主婦・主夫が最も高く、85.4%が「感じる」「どちらかといえば感じる」と回答し、平均を12.9%上回っている結果。
- 最もよく利用する決済手段としてデビットカードを挙げている人は、貯蓄の習慣がない(「0%(月々の貯金はしていない)」と回答した人が17.6%と、現金ユーザーを11%も下回ることが判明。
- 最もよく利用する決済手段は「クレジットカード」42.9%、次いで「現金」27.1%。6割以上がキャッシュレスと現金を併用
このように、生活の中での現金利用が根強く存在していることについてファイナンシャルプランナーの風呂内さんは、以下のようにコメントしています。
近年、日本でもキャッシュレス決済のバリエーションが増え、かなり便利に使えるようになりました。そのことで、どの決済手段を選ぶかという「選択コスト」や、新しい決済手段の使い方を学ぶ「学習コスト」が高くなっている部分もあります。現金であれば、使い慣れた方法で面倒がない。と思っている人の多さが結果に反映されているのかもしれません。 |
Q1. 利用頻度が高い順として当てはまるものをお選びください
(1位に挙げている決済手段)[SA] 単位:%*対象:全回答者(n=800)
Q2. あなたは、キャッシュレス決済と並行して、現金を使うことがありますか? [SA] 単位:%
*対象:全回答者(n=800)
- 現金支払いが多いと回答されたシーンは「スーパーマーケット」
さらに最もよく使う決済手段別に見てみると、現金を最もよく使うユーザーの場合、75.5%が「スーパーマーケット」、54.3%が「コンビニエンスストア」で現金を利用すると回答し、日常利用のシーンで現金への依存率が非常に高いことが伺えます。
こうした結果について、ファイナンシャルプランナーの風呂内さんは、以下のようにコメントしています。
スーパーやコンビニ、最近は自動販売機でもキャッシュレス決済ができる場面が増えました。使い慣れると、現金よりスピーディーに支払えると感じることでしょう。 一方で、なじみのある現金の方が、スピーディーに支払いが終了すると感じる側面もあります。ただ、お釣りのやり取りが発生すること、そもそもお財布に現金を準備するためにATMで引き出し準備をしていることなど、実は手間が発生している可能性があります。利用履歴を振り返るなどの点でも、現金の場合、レシートの保管や記帳が必要となり、知らないうちに手間がかかっている部分があるかもしれません。 |
Q3. あなたが、生活の中で現金を使うことが多い場所はどこですか? [MA] 単位:%
*質問対象:キャッシュレス決済と並行して現金を使うことが「ある」と回答した人(n=507)
*図の回答者属性:(左)全回答者(n=507)、(右)最もよく使う決済手段「現金」の回答者(n=151)
Q4. あなたが、現金でお支払いする理由を教えてください。 [MA] 単位:%
*質問対象:キャッシュレス決済と並行して現金を使うことが「ある」と回答した人(n=507)
- 現金が手元にないと不安と回答したユーザーを職業別にみると、専業主婦・主夫が最も多いことが判明(85.4%)
また、ATMの利用頻度に関する質問で「全く利用しない」と回答した人を除く対象者(n=673)に、1回あたりのATMでの引き出し額を問う質問をしたところ、5万円以上と回答したのは全体平均では28.2%、職業別に見ると専業主婦・主夫が43.6%と多く、現金依存率が高いことがわかりました。
現金に関する意識を職業別に見た結果について、ファイナンシャルプランナーの風呂内さんは、以下のようにコメントしています。
専業主婦・主夫の方からよく聞くお声として「学校にまつわる支払いなどに備えて現金を用意しておかないと困ることがあって不安だ」というものがあります。このように専業主婦・主夫の方は、現金が必要な場面に直面することが多いため、習慣的に現金を利用し、キャッシュレス決済ができるシーンでも現金を使ってしまう可能性もありそうです。ただ、現金以外で払えるシーンはキャッシュレスに切り替えることで、現金を温存した上でATMに通う回数を減らせます。ATMの利用手数料は上昇傾向なので、使う頻度を減らしていけると、家計としても有利です。 |
(左)
Q5. あなたは、日常生活の中で手元に現金がない時、不安を感じますか? [SA] 単位:%
*質問対象:全回答者(n=800)*図の回答者属性:専業主婦・主夫(n=124)
(右)
Q6. あなたは、平均して一回あたりATMで現金をいくら引き出しますか? [SA] 単位:%
*質問対象:ATMの利用頻度に関する質問で「全く利用しない」と回答した人を除いた回答者(n=673)
*図の回答者属性:専業主婦・主夫(n=101)
- デビットカードを一番多く使うと答えたユーザーと、現金ユーザーでは、貯蓄習慣の有無で11%もの差が判明
この貯蓄に関する質問を回答者のメインで使う決済手段別に見た結果について、ファイナンシャルプランナーの風呂内さんは、以下のようにコメントしています。
着実な貯蓄を行おうとしたときに、一定の貯蓄割合を決めて、機械的・自動的に継続していくことが重要です。「できるだけお金を使わずに残った分を貯蓄しよう」という試みは続けるのが難しいことが多いです。利用するとすぐに引き落とされ情報が反映されるデビットカードなら、我が家の貯蓄額をいつでもこまめに確認ができ、利用履歴も自動的に残ります。 「家計を見える化」しやすいデビットカードの特長が、貯蓄習慣確立の助けになっているのかもしれません。 |
Q7. あなたは、平均して月々の収入の何%を貯金に回していますか? [SA] 単位:%
*質問対象:全回答者(n=800)*図の回答者属性:(左) 最もよく使う決済手段「デビットカード」の回答者(n=34)、(右) 最もよく使う決済手段「現金」の回答者(n=217)
今回の調査結果を見てみると、最も多く利用する決済手段として、現金がクレジットカードの次に多く挙げられていること、および、過半数のユーザーが現金をキャッシュレス決済と併用していることから、日本政府の目指すキャッシュレス推進に向けて、脱・現金の機会が多く存在することが伺えます。使った分だけその時点で銀行口座から引き落とされるVisaデビットは、銀行口座にデジタルにアクセスすることが可能で、「家計の見える化」に役立ち、貯蓄習慣を作っていくことにも寄与すると期待しております。
Visaデビットは、37の銀行*1が発行しています。現在新規に発行されるVisaデビットにはタッチ決済機能付きのものも多く、店舗で店員にカードを渡すことなく、リーダーにかざすだけで、サインや暗証番号の入力も不要*2で、非接触でスピーディーに決済いただくことができます。Visaでは、新生活が始まるこの時期に、「お金の管理に優れた決済手段」であるVisaデビットを日々の決済に取り入れていただくことで、より多くの消費者の皆さまに利便性の高いキャッシュレス決済を体験いただけるものと考えております。
*1: 2022年2月末現在
*2: 一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となります
ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢さんプロフィール
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、全国銀行協会 金融経済教育活動懇談会委員、日本FP協会 評議員。
電機メーカー系SIer、マンション販売会社を経て、2013年よりファイナンシャルプランナーとして活動。「コツコツ続けてしっかり増やす! つみたてNISAの教科書」(ナツメ社)など約20冊の書籍を執筆・監修しお金に関する情報を発信する他、キャッシュレス決済についてはNHK「クローズアップ現代+」や日本テレビ「スッキリ」などで解説。ATMの利用は3年間に2回程度のキャッシュレス実践派。日常の記録を交えたYouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」も更新。
<調査概要>
調査会社:株式会社シグナル 調査部
調査名:「キャッシュレス決済と現金利用に関する調査」
実査期間:2021年12月17日~12月20日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:20~60代男女800人
<Visaデビットカードについて>
Visaデビットは、使った分が即時に預金口座から引き落とされるので、現金を下ろすためにATMを探したり、並ぶ時間を節約できます。Visaのマークがあるお店なら*、普段のお買い物も、ネットショッピングでも使えます。利用限度額は預金口座残高の範囲内のため、使いすぎる心配がありません。口座残高や利用履歴をスマートフォンでいつでもすぐに確認することができ、お金の流れがしっかり把握でき、安心・便利にご利用いただけます。
Visaデビットの詳細は、こちらからご覧いただけます。
https://www.visa.co.jp/pay-with-visa/find-a-card/debit-cards.html
*一部ご利用いただけない店舗もございます
<Visaのタッチ決済について>
Visaのタッチ決済は、日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法です。対応の端末にタッチ決済対応の Visa カード(クレジット・デビット・プリペイド)または、スマートフォン等をタッチするだけで、サインも暗証番号の入力も不要*で、スピーディーかつ安心・安全にお支払いが完了します。ご利用頂ける店舗はコンビニエンスストア、ファストフードレストラン、
スーパー、飲食店、ドラッグストア、書店、百貨店、商業施設など日常生活における利用シーンがますます拡大しています。国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行枚数は、 2021年12月末現在で、約6,270 万枚**、ご利用可能な端末数100万台を突破するなど急拡大し、公共交通機関では、15道府県19プロジェクトが進行中で、日常生活における利用シーンがますます拡大しています。
*一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となります
**取引先金融機関・発行会社からの報告による
Visaについて
Visaは電子決済の世界的リーダーとして、世界200以上の国の地域における決済取引によって消費者、
加盟店、金融機関や政府機関をつないでいます。Visaのミッションは、最も革新的かつ利便性や信頼性が高く安全な決済ネットワークで世界を結び、個人や企業、そして経済の繁栄に貢献することです。私たちは、世界中のすべての人にとっての包括的な経済こそが、世界中の人々の生活を向上させ、経済への
アクセスが決済の未来へつながると信じています。詳しくは、Visa.com(英語サイト)またはwww.visa.co.jp(日本語サイト)をご覧ください。
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