スパイダープラス、基本特許「電子黒板一括作成」を取得
建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供するスパイダープラス株式会社は、施工写真撮影時に必要な事前準備作業を大幅に効率化する特許技術「電子黒板一括作成」を取得したことを発表いたします。
本発明は、「Excel」※などの表形式の情報をもとに電子黒板の一括作成とリスト化を行い、ユーザーが工事写真を撮影する際には当該リストから選択した電子黒板をカメラ画角内に自動合成する技術です。
事前に準備したExcelなどから何枚もの電子黒板を一括作成できるため、施工写真を撮影するたびに費やしていた黒板の作成時間の削減と現場の生産性向上に貢献します。
当社は、本機能の本格的な実装と強化を進めるとともに、特許取得により提供価値と競争優位をさらに高めてまいります。
当社は今後も、「テクノロジーが浸透した未来の建設現場」を実現すべく、知財戦略も組み合わせたプロダクト開発を進めることで建設現場の生産性向上に貢献してまいります。
※:Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
特許概要
特許番号 |
特許第7507987号 |
登録日 |
2024年6月20日 |
特許権者 |
スパイダープラス株式会社 |
発明の名称 |
合成画像生成システム、合成画像生成方法及びプログラム |
本特許の背景/課題
建設現場では、工事完了の証跡を記録するなどの目的で施工箇所の写真撮影を行います。
工事を通して撮影する写真枚数は現場の規模によって異なるものの、工事全体を通して数千枚の工事写真を撮影することも少なくありません。
また、写真撮影時には工事の内容や撮影日時、場所などの情報を併記する目的で黒板が用いられています。そのため、現場では黒板とチョークなどの筆記具の持ち運びや、撮影の度に黒板内の記載内容を書き換えなければならないなど、業務効率化の課題が存在します。
これらの課題を踏まえて、SPIDERPLUSを始めとした工事写真撮影機能を有するDXサービスは「電子黒板機能」を搭載し、現場での写真撮影業務を効率化しています。
しかしながら、撮影枚数分の黒板を一つ一つ作成する手間については改善の余地が残っていたため、当社はExcelなどの表形式でまとめられた工事内容の情報から黒板を一括作成及びリスト化し、写真撮影時にはリストから必要な黒板を1クリックで出力できるという機能の発明を行い、特許を取得しました。
本発明は、写真撮影業務における事前準備から現場での写真撮影までの業務プロセスの効率化に必要な要素を特許範囲としており、SPIDERPLUSの付加価値の向上に貢献するものです。
CIPO(執行役員知財責任者)谷口将仁のコメント
建設DX業界にとって、非常に重要な特許を取得することができました。本特許の権利範囲は非常に広く、まさに基本特許と言えます。
業界初の本発明の活用により、独占的に「電子黒板一括作成機能」を提供できるようになるため、「SPIDERPLUS」の利便性が向上します。また、本発明を、有望企業とのアライアンスにも活用してまいります。
スパイダープラスでは他にも多数の特許出願をしております。顧客価値を基点に知財戦略を推進することで、スパイダープラスだけにしか提供できない独自機能を拡大し、持続的な企業価値の向上を最大化してまいります。
知財リリースについて
持続的な企業価値向上における知的財産及び無形資産の重要性が高まっていることを踏まえ、スパイダープラスは、知財管理体制の構築と中長期の成長戦略及びプロダクト・ロードマップに沿った知財戦略の策定をしております。
当該知財戦略のもと模倣困難性の高い機能群を構築し、また、取得した知的財産権については積極的な情報開示を行うことで、当社プロダクト及びサービスの提供価値を建設業界に発信してまいります。
知財戦略ページのURL:https://spiderplus.co.jp/about-us/ip/
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