【春のアレルギー×皮膚疾患調査】花粉シーズンに肌荒れを経験した人は78.3%、PM2.5と黄砂の複合汚染で症状悪化を感じた人は63.7%に上ることが判明

皮膚バリア機能低下のメカニズムと大気汚染から肌を守る対策法を皮膚科医が徹底解説

医療法人社団鉄結会

【結論】本調査のポイント 

結論から言うと、黄砂やPM2.5は肌に悪影響を与えます。花粉は主にアレルギー反応を引き起こすのに対し、黄砂・PM2.5は微粒子が毛穴に入り込み物理的・化学的に皮膚バリアを破壊します。対策としては、帰宅後すぐの洗顔、セラミド配合の保湿剤による皮膚バリア強化、症状がひどい場合は皮膚科での抗アレルギー薬や外用ステロイドによる治療が有効です。

・春の肌荒れ経験者は78.3%、そのうち3月〜4月に集中して発症する人が67.0% 

・PM2.5と黄砂が同時に飛散する日に肌荒れが悪化すると感じる人は63.7% 

・大気汚染対策として適切なスキンケアを行っている人はわずか24.3%にとどまる

 用語解説 

■ 皮膚バリア機能とは 

皮膚バリア機能とは、皮膚の最外層である角層が持つ、外部刺激から体を守り、体内の水分蒸発を防ぐ防御機能である。セラミド・天然保湿因子(NMF)・皮脂膜の3つの要素で構成され、これらが損なわれると乾燥・炎症・アレルギー反応が起こりやすくなる。

■ PM2.5(微小粒子状物質)とは 

PM2.5とは、大気中に浮遊する直径2.5μm以下の微小粒子状物質である。毛穴(直径約200〜250μm)より100倍以上小さく、皮膚に付着・浸透しやすい。重金属や有機化合物を含み、酸化ストレスを引き起こして皮膚の老化や炎症を促進する。

■ アレルギー性皮膚炎とは

アレルギー性皮膚炎とは、花粉・ハウスダスト・金属などのアレルゲンが皮膚に接触または体内に入ることで免疫反応が過剰に起こり、かゆみ・赤み・湿疹などを生じる皮膚疾患である。アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎が代表的で、抗アレルギー薬や外用ステロイドで治療する。

花粉・黄砂・PM2.5が肌に与える影響の比較

比較項目

花粉

黄砂

PM2.5

粒子サイズ

20〜40μm

1〜30μm

2.5μm以下

主な影響メカニズム

アレルギー反応(IgE抗体)

物理的刺激+微生物付着

酸化ストレス+化学物質浸透

主な皮膚症状

かゆみ・赤み・じんましん

乾燥・ザラつき・毛穴詰まり

炎症・シミ・肌老化

発症までの時間

数分〜数時間

数時間〜翌日

蓄積により慢性化

洗顔での除去しやすさ

比較的容易

やや困難

困難

主な対策

抗アレルギー薬・花粉ブロック剤

物理的防御+丁寧な洗顔

抗酸化ケア+バリア強化

※一般的な目安であり、個人差があります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、春のアレルギーシーズンにおける大気汚染と肌トラブルの関係について、全国の20〜60代の男女300名を対象にインターネット調査を実施しました。当院は皮膚腫瘍・皮膚外科領域を専門とし、肌の健康を守るための正しい知識の啓発にも力を入れております。本調査では、花粉・黄砂・PM2.5の複合汚染が肌に与える影響と、多くの方が適切な対策を取れていない実態が明らかになりました。

調査背景 

春は花粉症シーズンであると同時に、中国大陸から飛来する黄砂やPM2.5の濃度が高まる時期でもあります。近年、これらの大気汚染物質と肌トラブルの関連性が注目されており、「花粉皮膚炎」「大気汚染性皮膚障害」といった概念も広まりつつあります。しかし、一般の方々がこれらの複合的な影響をどの程度認識し、適切な対策を講じているかは明らかではありませんでした。そこで当院では、春の肌荒れに悩む方々の実態を把握し、皮膚科医として正しいスキンケア方法と受診の目安を啓発するため、本調査を実施いたしました。

調査概要 

調査対象:春に肌荒れや肌トラブルを経験したことがある全国の20〜60代の男女 

調査期間:2026年2月16日〜2月25日 

調査方法:インターネット調査 

調査対象人数:300名

調査結果 

【調査結果】春に肌荒れを経験した人は78.3%、約8割が春特有の肌トラブルに悩んでいる 

設問:春(3月〜5月)に肌荒れや肌トラブルを経験したことはありますか?

約8割の人が春に肌荒れを経験しており、そのうち45.3%は毎年症状が出ていることがわかりました。春は花粉だけでなく、黄砂やPM2.5も同時に飛散するため、複合的な肌ダメージを受けやすい季節であることが裏付けられました。

【調査結果】花粉が原因と感じる人が52.7%で最多、一方で黄砂・PM2.5の影響を認識している人は3割程度 

設問:春の肌荒れの原因として最も影響が大きいと感じるものは何ですか?

花粉を原因と認識している人が過半数を占める一方、黄砂やPM2.5の影響を認識している人は合わせて30.3%にとどまりました。実際には複合的な影響を受けているにもかかわらず、原因を正しく把握できていない可能性があります。

【調査結果】PM2.5・黄砂が多い日に肌荒れ悪化を感じる人は63.7%に上る 

設問:PM2.5や黄砂が多い日に、肌の調子が悪くなると感じますか?

6割以上の人がPM2.5や黄砂が多い日に肌の調子が悪化すると感じています。これは大気汚染物質が皮膚バリア機能を低下させ、炎症を引き起こすという医学的知見と一致しており、春の肌荒れ対策には大気汚染への意識が重要であることを示しています。

【調査結果】適切なスキンケア対策を行っている人はわずか24.3%、帰宅後の洗顔を徹底している人は19.0% 

設問:大気汚染(花粉・黄砂・PM2.5)から肌を守るために行っている対策は何ですか?(複数回答可・最も重視するものを1つ選択)

マスク着用が最も多い対策でしたが、肌に直接的に効果のある「帰宅後の洗顔」や「保湿によるバリア強化」を実践している人は少数派でした。また、24.0%の人は何も対策をしておらず、適切なスキンケア方法の啓発が必要です。

 【調査結果】皮膚科を受診する人は18.3%にとどまり、市販薬や自己流ケアで済ませる人が6割超 

設問:春の肌荒れが悪化した際、どのように対処していますか?

肌荒れが悪化しても皮膚科を受診する人は2割未満でした。市販薬での自己治療は一時的な対症療法に過ぎず、原因を特定した根本的な治療には皮膚科専門の診察が必要です。症状が2週間以上続く場合は受診をお勧めします。

調査まとめ 

本調査により、春に肌荒れを経験する人は約8割に上り、その多くがPM2.5や黄砂が多い日に症状の悪化を感じていることがわかりました。しかし、大気汚染物質を原因として正しく認識している人は3割程度にとどまり、適切なスキンケア対策を実践している人も4人に1人程度という結果でした。さらに、症状が悪化しても皮膚科を受診する人は2割未満であり、市販薬や自己流のケアで済ませている実態が明らかになりました。春の肌荒れは花粉・黄砂・PM2.5の複合汚染によって皮膚バリア機能が低下することで生じるため、正しい原因の理解と適切な対策、そして必要に応じた皮膚科受診が重要です。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師 

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、春の肌荒れは花粉だけでなく、黄砂やPM2.5との複合汚染によって引き起こされるケースが非常に多いです。これらの微粒子は皮膚バリア機能を破壊し、アレルギー反応を増幅させるため、複合的な対策が必要です。

 花粉・黄砂・PM2.5が肌に与える影響はそれぞれ異なります。花粉は主にIgE抗体を介したアレルギー反応を引き起こし、かゆみや赤み、じんましん様の症状を生じます。一方、黄砂は物理的な刺激に加え、カビや細菌などの微生物が付着しているため、毛穴の詰まりや二次感染のリスクがあります。PM2.5は粒子が非常に小さく毛穴に入り込みやすいうえ、重金属や有機化合物を含むため、酸化ストレスによる肌老化や慢性的な炎症を引き起こします。

これらが同時に飛散する春は、皮膚バリア機能が多方面から攻撃を受ける時期です。皮膚バリアを構成するセラミドや天然保湿因子が損なわれると、外部刺激に対する防御力が低下し、通常では反応しないような軽微な刺激でも炎症が起こりやすくなります。これが「春になると急に肌が敏感になる」という現象の正体です。

日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎の悪化因子として大気汚染物質が挙げられています。特に元々アレルギー体質の方や、アトピー性皮膚炎の既往がある方は、春に症状が悪化しやすいため注意が必要です。

対策としては、帰宅後すぐの洗顔で付着した汚染物質を落とすこと、セラミド配合の保湿剤で皮膚バリアを強化すること、そして症状がひどい場合は自己判断せず皮膚科を受診することが重要です。市販のステロイド外用薬は一時的な対症療法にはなりますが、長期使用による副作用のリスクもあるため、2週間以上症状が続く場合は専門医の診察を受けてください。

【エビデンス】

日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」では、大気汚染物質が皮膚バリア機能を低下させ、アレルギー性皮膚疾患を悪化させる環境因子として位置づけられています。また、皮膚科医としての臨床経験では、春先に肌荒れで受診される患者さんの多くが花粉症を合併しており、複合的なアプローチが必要なケースが増えています。

 大気汚染から肌を守る3つの基本対策 

・帰宅後すぐに洗顔し、付着した花粉・黄砂・PM2.5を落とす(ぬるま湯で優しく洗う)

・セラミド・ヒアルロン酸配合の保湿剤で皮膚バリア機能を強化する

・外出時は日焼け止め+花粉ブロックスプレーで物理的にブロックする

 皮膚科受診の目安となる症状 

・かゆみや赤みが2週間以上続く場合

・市販薬を使用しても改善しない場合

・湿疹が広範囲に広がる、または悪化傾向にある場合

髙桑 康太(たかくわ こうた)医師

皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当

専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科

・ミラドライ認定医

臨床実績(2024年時点、累計)

・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上

・腋臭症治療:2,000件以上

・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上

略歴

・2009年 東京大学医学部医学科 卒業

・2009年 東京逓信病院 初期研修

・2012年 東京警察病院 皮膚科

・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科

・2019年 アイシークリニック 治療責任者

監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報

よくある質問(Q&A) 

Q1. 黄砂やPM2.5は本当に肌に悪いの?

A. はい、黄砂やPM2.5は皮膚バリア機能を破壊し、炎症や肌老化を引き起こします。

今回の調査でも63.7%の方がPM2.5や黄砂が多い日に肌荒れの悪化を感じています。PM2.5は粒子が非常に小さく(2.5μm以下)毛穴に入り込みやすいうえ、重金属や有機化合物を含むため酸化ストレスを引き起こします。黄砂にはカビや細菌が付着していることもあり、これらが複合的に皮膚を攻撃することで、バリア機能が低下し炎症が起こりやすくなります。

Q2. 花粉と黄砂の肌への影響の違いは?

A. 花粉は主にアレルギー反応、黄砂は物理的刺激と微生物による二次感染リスクという違いがあります。

 花粉は20〜40μmと比較的大きな粒子で、主にIgE抗体を介したアレルギー反応を引き起こします。症状は接触後数分〜数時間で現れることが多いです。一方、黄砂は粒子サイズが1〜30μmとばらつきがあり、物理的に毛穴を詰まらせるほか、付着した微生物による二次感染のリスクもあります。両方が同時に飛散する春は、複合的な対策が必要です。

Q3. 大気汚染から肌を守る効果的なスキンケア方法は?

A. 帰宅後すぐの洗顔と、セラミド配合保湿剤によるバリア強化が基本です。

調査では適切なスキンケアを行っている人はわずか24.3%でした。効果的な対策は、まず帰宅後すぐにぬるま湯で優しく洗顔し、付着した汚染物質を落とすこと。次にセラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤で皮膚バリアを強化することです。外出時は日焼け止めの上から花粉ブロックスプレーを使用すると、物理的なバリアになります。

Q4. アレルギー性皮膚炎の症状と治療法は?

A. 主な症状はかゆみ・赤み・湿疹で、抗アレルギー薬と外用ステロイドで治療します。

アレルギー性皮膚炎は、花粉などのアレルゲンに対する免疫反応が過剰に起こることで生じます。症状はかゆみ、赤み、湿疹、じんましんなどで、特に目の周りや首など皮膚の薄い部分に出やすいです。治療は抗アレルギー薬の内服と、外用ステロイドや免疫抑制外用薬による炎症のコントロールが基本です。調査では皮膚科を受診する人は18.3%にとどまっていましたが、症状が続く場合は専門医の診察をお勧めします。

Q5. 春の肌荒れはいつ皮膚科を受診すべき?

A. 症状が2週間以上続く場合、または市販薬で改善しない場合は受診をお勧めします。

調査では肌荒れ悪化時に皮膚科を受診する人は18.3%にとどまり、6割以上が市販薬や自己流ケアで対処していました。軽度の症状であれば自己ケアで改善することもありますが、2週間以上症状が続く場合、広範囲に湿疹が広がる場合、市販のステロイド外用薬を使用しても改善しない場合は、原因を特定し適切な治療を行うために皮膚科受診をお勧めします。

 放置のリスク 

・皮膚バリア機能が慢性的に低下し、アトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎に移行するリスク

・ステロイド外用薬の自己判断での長期使用による皮膚萎縮や毛細血管拡張のリスク

・PM2.5による酸化ストレスの蓄積でシミやシワなど肌老化が加速するリスク

 こんな方はご相談ください|受診の目安 

・かゆみや赤みが2週間以上続く場合

・市販の保湿剤やステロイド外用薬を使用しても改善しない場合

・湿疹が顔全体や首・腕など広範囲に広がっている場合

・夜眠れないほどかゆみが強い場合

・皮膚がジュクジュクしたり、かさぶたができたりしている場合

クリニック案内 

アイシークリニックの特徴 

・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院展開、通いやすい立地

・皮膚腫瘍・皮膚外科領域で30,000件以上の治療実績を持つ監修医師が在籍

・保険診療から自由診療まで幅広い皮膚疾患に対応

・土曜・日曜も診療可能、仕事帰りや休日の受診にも便利

各院情報

アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階

アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階

アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F

アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階

アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階

アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画

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業種
医療・福祉
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東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
電話番号
03-6276-3870
代表者名
高桑康太
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年09月