シーラソーラー、台湾Kentec社と株式会社俊傑との合弁会社設立に向けた基本合意を締結

日本国内向けのデータセンターソリューション事業および蓄電池事業を推進

株式会社シーラテクノロジーズ

2025年1月21日 15時00分

株式会社シーラテクノロジーズ (NASDAQ: SYT、以下「シーラテクノロジーズ」) の子会社である、株式会社シーラソーラー (代表取締役社長: 淵脇健嗣、以下「シーラソーラー」) は、台湾のケンテック（ Kentec, Inc. 、以下「Kentec」）と株式会社俊傑（以下「俊傑」)との間で、合弁会社の設立を検討する基本合意を締結したことをお知らせします。なお、今後は合弁契約の締結を目指して協議及び検討を進めていく予定です。合弁契約を締結することを決議した場合には、その内容について改めてお知らせいたします。

データセンターソリューション事業および蓄電池事業の推進を目的とした本合意書締結の背景と目的

日本国内のデータセンター市場は、エネルギー消費の増加とカーボンニュートラルの実現、土地確保や災害対策、人材不足など、多くの課題に直面しています。特に、膨大な電力使用量は環境問題として注目され、再生可能エネルギーや効率的な冷却技術の導入が求められています。また、地震や台風といった自然災害の備えや、都市部での土地不足への対応も課題です。さらに、5GやIoTの普及に伴うデータ需要の増加や老朽化した施設の更新が急務であり、これを支える専門人材の不足も深刻です。地方分散型データセンターの活用が進む中、通信インフラ整備やセキュリティ対策の強化も必要とされています。

Kentecは、データセンター冷却ソリューションとEMS（電子機器受託製造サービス）に特化した大手システムインテグレーション企業です。Kentecの親会社であるKENMECは、NVIDIAのSIPパートナーとして、デジタルツイン技術やAIを活用し、産業の発展を推進するとともに、自動化やスマート物流分野で世界的な成功を収めています。今後、KentecはOmniverseを活用してデータセンター設計を最適化し、台湾製AIサーバーソリューションおよび蓄電池を日本市場に導入することを目指しています。

俊傑は２００６年の設立以来、先端半導体及び基板の試作開発の実績と、高速画像処理技術やパワー半導体を最適に基板で動作させる電子プラットフォーム技術の開発実績があります。民生、車載などクライアントの要望に最適な電子技術の提供をしており、日本、米国、台湾などのグローバル市場の最先端技術を採用した開発実績を持ちます。技術設計のノウハウを活用する事で消費電力抑制や性能向上へ貢献しています。

シーラソーラーは、再生可能エネルギーのインフラ開発において独自の強みを持ち、太陽光発電事業用地の取得からプロジェクトの開発・運用に至るまで、一貫した体制を構築しています。また、データセンター用地の取得や系統用蓄電池事業の推進にも注力しており、これにより再生可能エネルギーの導入拡大を図るとともに、液冷システムなどの効率的な冷却技術の導入を通じて、安定的なエネルギー供給を実現することを目指しています。

今回設立が検討されている合弁会社では、シーラソーラーが日本国内におけるデータセンターや系統用蓄電池の用地取得および電気設備工事を担当し、Kentecがデジタルツイン技術を活用したデータセンター設備の設計・提案、蓄電池やAIサーバーの納品を行います。俊傑は電子技術に関する設計・製造のノウハウを提供し、効率的かつ持続可能なインフラ構築を推進します。これにより、各社はそれぞれの強みを活かし、日本国内におけるエネルギー事業やデータセンター建設において、再生可能エネルギーの普及促進と環境負荷の低減を目指します。

Kentec, Inc. 会社概要

本社：桃園市平鎮區洪圳路385-3

代表取締役会長：謝清福

創業：2010年3月

事業内容：電子機器の製造受託サービス、データセンター/サーバー/通信業界向けの液冷および空冷ソリューションの開発・製造・販売

HP： http://en.kentec-inc.com/

株式会社俊傑会社概要

本社：神奈川県鎌倉市小町2-6-33

代表取締役社長　冨士元雅大

創業：2006年11月

資本金：10,000,000円

事業内容：先端半導体開発、基板技術開発、ビジネスディベロップメント