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株式会社ベネッセホールディングス
会社概要

高校教員の約8割が「義務教育での学習内容の未定着」に悩み ~公立高校の半数で土曜学習・進路指導等を実施するなど学力強化の取り組みが盛ん~

株式会社ベネッセホールディングス

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株式会社ベネッセコーポレーション(本社、岡山市、以下ベネッセ)の社内シンクタンク「Benesse 教育研究開発センター」では、学校の取り組みや、教員の学習指導の実態および意識を把握するため、2010年8~9月に、全国の公立の高校の校長および教員を対象に「学習指導基本調査(高校版)」を実施しました。「学習指導基本調査」は小・中学校の教員を対象に1997年から実施していますが、高校の教員を対象とした学習指導基本調査は今回が初となります。

1 )教員の約8割が、「生徒の学習意欲の低さ」と「義務教育での学習内容の未定着」に悩み
・高校教員の指導上の悩みとして、「生徒の学習意欲が低い」「義務教育段階の学習内容が定着していない生徒が多い」がともに約8割となっている。

2)完全学校週5日制下で、公立高校の約半数が「土曜日の学習、進路等の指導」を実施
・2002年の完全学校週5日制の導入から約10年が経過したが、公立高校の50.7%で「土曜日の学習、進路等の指導」を実施している。
・また「平日の放課後の補習、進路等の指導」は90.7%の高校で実施されており、「平日の朝読書」(40.5%)、「平日の朝学習」(50.1%)など、学習習慣の確立や受験対策を目的とした取り組みも盛んである。

3)約半数の教員が、土日は「ほとんど毎週出勤」しており、土日勤務が恒常化している
・さらに教員の土・日曜日の出勤頻度をたずねたところ、「ほとんど毎週出勤」が47.0%、「2週間に1日程度」が22.6%であり、土日勤務が恒常化していることがうかがえる。

4)普通科高校の間で、生徒への指導実態や学校が抱える課題などの多様化が明らかに
・普通科の高校について、生徒の中学時代の評定平均別*に集計したところ、評定平均「4.5~5.0点」の高校では「生徒の学習意欲の低さ」「義務教育での学習内容の未定着」に悩む教員は5 割未満であったが、評定平均「3点未満」の高校では約9割であり、普通科の高校間で生徒の実態が大きく異なるようすがうかがえる。
・教員の指導観をみると、評定平均「4.5~5.0点」の高校では8割近くが「自発的に学習する意欲や習慣を身につけさせること」を重視しているのに対して、評定平均「3点未満」の高校の約半数が「たとえ強制してでも、とにかく学習させること」を重視する傾向があるなど、学校間での生徒の実態の違いから学校の指導方針や教員の指導観も異なることが明らかになった。
*「入学した平均的な生徒の中学時代の成績(評定平均)」に関する校長の回答をもとにグループ分けを行い、集計した。

今回の調査では、高校での指導の実態や教員からみた高校生の実態が明らかになりました。特に高校生では学習意欲の低さと義務教育内容の未定着といった、学習に関しての課題が大きいことが明らかになるとともに、そうした生徒の実態に対して、高校では朝や放課後、土曜日の時間を活用した学習・進路指導等の取り組みが行われていることも明らかになりました。いっぽう同じ普通科であっても、生徒の中学時代の評定平均が高い学校と低い学校の間では、指導の実態や抱える課題の違いが鮮明となり、普通科と専門学科などの学科間だけでなく、普通科の間での違いについても考える必要があるといえます。
今回の調査で浮き彫りとなった課題をもとに、中高接続の問題、さらに制度面・実践面について継続的に議論し、改善していく必要があると考えます。

■調査概要■
時期:2010年8月~9月
方法:郵送法による質問紙調査
地域:全国
対象:高校 校長 830名(配布数2,000通、回収率41.5%)
教員:4,791名 (配布数12,000 通、回収率39.9%)
*うち今回の教員調査では、校長調査と勤務校がマッチング可能な3,070 名を分析対象とした。
*国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語のいずれかを担当している教員を対象に実施。
*抽出方法…全国の高校のリストより、都道府県の教員数に応じた抽出確率で無作為に学校を抽出。校長調査は、校長に回答を依頼した。教員調査は、年齢、性別、担当学年、担当教科を考慮した各学校6名の教員の抽出を校長に依頼した。
*教員調査の分析対象は、校長調査とのマッチングが可能な3,070名を中心に分析を行った。
*さらに普通科では、校長調査での「貴校に入学した平均的な生徒の中学校時代の成績(評定平均)」の回答を元に、Aグループ(評定平均4.5~5.0点)、B グループ(評定平均3.5~4.0 点)、Cグループ(評定平均3.0点)、Dグループ(評定平均1.0~2.5点)の4つグループに分けて集計している。

調査項目
〔校長調査〕
カリキュラム編成の特徴/平日の朝・放課後、土曜日等の時間の活用状況/試験/今後の進路指導方針/校内研修/新学習指導要領の検討状況など

〔教員調査〕
授業の進め方・内容・方法/指導観/宿題・家庭学習指導/進路指導に関する課題
意識/指導力向上の取り組み/教職の魅力/悩み/教員生活の満足度/ など
※調査結果のダイジェスト、報告書はこちらよりご覧ください。

<ダイジェスト> http://benesse.jp/berd/center/open/report/shidou_kihon5/kou_dai/index.html
<報告書> http://benesse.jp/berd/center/open/report/shidou_kihon5/kou_hon/index.html

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URL
http://www.benesse.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
岡山県岡山市北区南方3-7-17
電話番号
086-225-1165
代表者名
小林 仁
上場
東証1部
資本金
136億円
設立
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