アートワーカー(企画者)向けオンラインプログラム「CRAWL」より選出された企画をBUGにて開催!

中屋敷智生×光島貴之〈みるものたち〉(2025/6/4~29)、「サテライト・コール・シアター」(2025/7/4~21)の二つの企画が開催

「CRAWL」は、株式会社リクルートホールディングスが運営するアートセンターBUGが行っているアートワーカー(企画者)向けのためのプログラムです。

企画書をコミュニケーションツールとして、メンターとの壁打ちや参加者同士のネットワーク構築などアートワーカーの機会と場をつなぎ、未来へつづくつながりを形成していくことを目的としています。

プログラムを通じてブラッシュアップした企画書を参加者全員で読み合い、投票にて選出された2つの企画を1年弱の準備期間を設けて開催します。

本年は高内洋子氏と竹中香子氏の選出された企画を開催します。

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中屋敷智生×光島貴之〈みるものたち〉(2025年6月4日(水)ー29日(日))

企画:高内洋子

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本展覧会では、全盲の光島貴之、色弱の中屋敷智生という独自の仕方で世界を捉える二人の美術作家を取り上げ、〈みる〉ということについてあらためて意識を向けてみる機会を作ります。

光島は、木板に連なって打ち込まれた釘の傾きや高低差によって街の姿を表現します。それは光島が白杖を使って歩いたり、日々生活する中で得たイメージを手ざわりという別の感覚に置き換えたものです。一方の中屋敷は、「遠くにあるものは小さく見える」「過去と未来を同時に見ることはできない」といった知覚の常識を解きほぐしながら、彼独自のトーンでモチーフに新しい存在の仕方を与えます。

本展覧会では作品に直接手で触れることができます。さまざまな感覚をひらいて鑑賞する体験は〈みる〉こととの新しい出会いをもたらし、私たちの共通(だと思っていた)認識の更新を促すでしょう。鑑賞者の中でより豊かな世界像が築かれていく未来に、本展覧会が寄与できればと願っています。

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関連イベント

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トークイベント「世界を捉えることと描くことのあいだ」

2025.6.14(土)

登壇者:光島貴之、中屋敷智生、杉浦幸子(武蔵野美術大学・教授)、高内洋子(司会)

対話型鑑賞

見えない人・見えにくい人・見える人が一緒に展示作品を言葉で鑑賞します。

2025.6.15(日)

ファシリテーター:白鳥建二(全盲の美術鑑賞者/写真家)、光島貴之

2025.6.28(土)

ファシリテーター:光島貴之

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企画者プロフィール

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高内洋子 / Yoko TAKAUCHI

兵庫県生まれ、京都府在住。関⻄学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得退学。博士(哲学)。重症心身障害児施設、グループホーム、ホームヘルパーなど障害のある人と関わる業務に携わりながら、2012年より全盲の美術家・光島貴之の専属アシスタントとして作品制作のサポートをおこなう。2020年より、アートギャラリー兼制作アトリエ「アトリエみつしま」マネージャーを兼任。施設運営管理および展覧会やワークショップなどの企画を担う。携わる主な企画として、展覧会「それはまなざしか」(2021年、アトリエみつしまSawa-Tadori)、「まなざしの傍ら」(2023年、同会場)、「今村遼佑×光島貴之感覚をめぐるリサーチ・プロジェクト〈感覚の点P〉展」(2025年、東京都渋谷公園通りギャラリー)。ワークショップ「視覚に障害のある人・ミーツ・アート」(2021年〜)、「ぎゅぎゅっと対話鑑賞」(2023年〜)ほか。趣味は知恵の輪。

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出展アーティストプロフィール

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中屋敷智生/Tomonari NAKAYASHIKI

1977年大阪府生まれ、京都市在住。2000年京都精華大学美術学部造形学科洋画分野卒業。2007年とよた美術展’07(豊田市美術館、愛知)審査委員賞。国内を中心に、韓国、台湾、イギリス、フランスなどのグループ展やアートフェアに参加多数。近年では絵具と同様のメディウムとしてマスキングテープを使用し、独特のコラージュ的なレイヤーとテクスチャーのある絵画作品を手がける。

光島貴之/Takayuki MITSUSHIMA

1954年京都府生まれ。10歳頃に失明。大谷大学文学部哲学科を卒業後、鍼灸院開業。鍼灸を生業としながら、1992年より粘土造形を、1995年より製図用ラインテープとカッティングシートを用いた「さわる絵画」の制作を始める。’98アートパラリンピック長野、大賞・銀賞。近年は、連なって打ち込まれた釘の傾きや高低差により街の姿を表現したレリーフの組作品などを発表している。

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作品画像

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光島貴之《ハンゾウモン線・清澄白河から美術館へ》2019

釘、まち針、鋲、ステップル、マップピン、トタン板、木製パネル

サイズ可変

東京都現代美術館蔵

Photo: Masaru Yanagiba

 [参考作品]

中屋敷智生《There is》2024

Oil, acrylic, solid marker, tape on canvas

2610×1940 mm

Photo: Tomas SVAB

中屋敷智生《5本のバナナ》2021 

Acrylic, tape on canvas 

910×650mm[参考作品]

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サテライト・コール・シアター(2025年7月4日(金)ー21日(月・祝))

企画・演出:竹中香子

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「サテライト・コール・シアター」は、都市に仮設された擬似的なコールセンターであり、「家」でのケアの物語に触れられる劇場です。そこでは、「家でのケア」に関する物語が上演されます。

「家」でのケアに従事する「ホーム・ケアリスト」たちは、約3ヶ月間、「ナラティブパートナー」との対話を重ね、自身のケアの物語を執筆します。会期中、会場=コールセンターには、ホーム・ケアリストそれぞれの「家」から電話がかかり、様々なモノローグが交差する「サテライト・コール・シアター」が立ち現れます。

「ケア」という行為に不確実性が満ちているように、電話がいつかかってくるかはわかりません。電話が鳴ったら、コールセンターの臨時職員としてホーム・ケアリストの「物語」や「見えない痛み」の声=台詞に耳を傾けてください。長い時間電話がかかってこないこともありますが、それまでは会場にてゆっくりとお過ごしいただけます。

東京という街は「スマート」だ。 スマートという言葉の語源は、「痛み」らしい。痛みには他の感覚を排除する力があるように、無駄を省くことができるのだ。東京は、見えないことになっている、たくさんの痛みであふれている。私は、それらの痛みを想像することを、いつのまにか放棄してしまっていたのかもしれない。それらは、見えないのではなく、私が無意識に見えないことにしていたかもしれないのに。

 

見えないことになっている「痛み」を受け取るためのコールセンターを作りたいと思った。そして、そこは「劇場」となる。演劇の起点ともいわれるディオニシオス祭。ディオニシオスは、アテナイ人が抑制しようとした、生まれながらの野性的な人間性をあらわす神様だ。当時、演劇の機会というのは、人々が抑圧されたものを発散する機会であり、日常生活の中では、普通には話されることのない考えや感情を浮き彫りにすることが許される場だった。政治や社会に直接意見を言えない立場であっても、台詞(フィクション)になることで、あーだこーだ言えてしまう。

 

「劇場」という場が、東京という場所で行き場を失い彷徨っている物語を受けとることで、東京が「スマートシティ」から「ケアリングシティ」に生まれ変わることを願って。 

(竹中香子)

ホーム・ケアリスト

「家」でのケアに従事している方々を意味する「ホーム・ケアリスト」という新たな言葉を提案します。家でのケアには、それぞれの家の独自のルールと専門性があります。社会ではなかなか垣間見ることができない、家でのケアのスペシャリストとして、全国から個々の物語を紡いでいただきます。

ナラティブパートナー

ホーム・ケアリストたちのテキスト執筆過程に「傾聴」と「対話」を通して寄り添う「伴走者」です。様々な現場で「他者を想像する」プロフェッショナルの方々が、ホーム・ケアリストたちの自発的な創作をサポートします。

空間コンセプト

「コールセンター」でありながら、カフェエリアとも繋がる会場では、仕事をしたりお茶をする場としても利用できます。その中で作品にハプニング的に出会い、現実とフィクションが絶妙に混ざり合う場として開かれています。

様々な人が行き交い、他者の生の声が響き合う空間は、作品によって姿を変える劇場のように、毎日少しずつ変化していきます。

※滞在推奨時間:60分

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企画者プロフィール

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竹中香子/ Kyoko TAKENAKA

一般社団法人ハイドロブラスト プロデューサー・俳優・演劇教育

2011年に渡仏。日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、フランス俳優国家資格を取得。パリを拠点に、フランス国公立劇場を中心に多数の舞台に出演。2017年より、日本での活動も再開。俳優活動のほか、創作現場におけるハラスメント問題に関するレクチャーやワークショップを行う。2021年、フランス演劇教育者国家資格を取得。主な出演作に、市原佐都子作・演出『妖精の問題』『Madama Butterfly』。太田信吾との共同企画、映画『現代版 城崎にて』では、プロデュース、脚本、主演を担当し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022にて優秀芸術賞を受賞。2024年初戯曲を執筆し、YAU CENTERにて『ケアと演技』を上演。太田信吾との共同演出作品『最後の芸者たち』は、Festival d’Automne Paris 2024のプログラムとしてパリで上演される。初の長編映画プロデュース、太田信吾監督作品『沼影市民プール』が、全国公開を控える。「演技を、自己表現のためでなく、他者を想像するためのツールとして扱うこと」をモットーに、アートプロジェクトの企画を行う。

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クレジット

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ホーム・ケアリスト:全国から公募した「家」でのケアに従事する方々

ナラティブパートナー:うちはし華英(文筆家)、佐々木将史(編集者)、田村かのこ(アートトランスレーター)、萩原雄太(演出家)、南野詩恵(劇作家・演出家・衣裳作家)

空間デザイン:中村友美

制作:佐藤瞳

プロデュース相談:武田知也(一般社団法人ベンチ)

演出相談:太田信吾(一般社団法人ハイドロブラスト)

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開催概要

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<タイトル> アートワーカー(企画者)向けプログラム「CRAWL」選出企画

・中屋敷智生×光島貴之〈みるものたち〉 2025年6月4日(水)〜 6月29日(日) 

・サテライト・コール・シアター 2025年7月4日(金)〜 7月21日(月・祝) 

<開館時間> 11:00〜19:00 火曜休館 入場無料

<主催> BUG

BUG 

〒100-6601 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F 

Gran Tokyo SOUTH TOWER 1F, 1-9-2, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo 

交通アクセス 

JR東京駅八重洲南口から徒歩3分 

東京メトロ京橋駅8番出口から徒歩5分 

東京メトロ銀座一丁目駅1番出口から徒歩7分 

※BUGには専用駐車場はありません。ご来館には公共交通機関をご利用ください。

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【本件に関するお問い合わせ先】

https://recruit-holdings.co.jp/support/form/

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ビジネスカテゴリ
アート・カルチャー
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会社概要

URL
https://recruit-holdings.com/ja/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-9-2
電話番号
-
代表者名
出木場久征
上場
東証プライム
資本金
400億円
設立
1963年08月