東京医療保健大学医療保健学部医療栄養学科に「臨床検査学専攻（仮称）」を2024年設置構想中

「栄養学」×「検査技術」でチーム医療の要となる、将来の医療分野を担う臨床検査技師の育成を目指す

学校法人青葉学園

2023年8月22日 11時00分

　学校法人青葉学園が運営する東京医療保健大学（本部：東京都品川区、理事長：田村哲夫、学長：亀山周二、以下「本学」) は、2024年度に医療保健学部医療栄養学科を改組し、新たに「臨床検査学専攻（仮称）」を設置構想中です。今後のチーム医療の現場で欠かせない、栄養の知識を持った強みのある臨床検査技師の育成を目指します。

■「臨床検査学専攻（仮称）」新設予定の背景

　患者の体から血液・尿の一部などを取り出して行う「検体検査」と、体の表面や内部を検査する「生体検査」の2種類の臨床検査を行う臨床検査技師は、AIの進化に伴い、20年後には90%の確率でなくなると言われています。

　しかし、臨床検査技師は臨床検査だけでなく、採血や心臓系検査をはじめ、人が直接接さなければ検査できないような生理検査の領域も担っているため、全てが淘汰されることは考えられません。また、臨床検査技師は主にICT（感染対策チーム）とNST（栄養サポートチーム）のチーム医療に参画しており、そこでは検査結果のデータから意思決定を行うことができる検査技師の存在は必要不可欠です。更に、高齢化に伴う在宅医療の増加に伴い、POCT（臨床現場即時検査）の需要が高まっています。その中では、取ったデータが本当に正しいかを即座に判断し、次のアクションを決断する検査技師が必要とされています。

　そのような背景の中、本学では栄養状態によって大きく数値が変化してしまう血液や尿の検査値を分析する臨床検査技師には栄養学の知識が不可欠である点に着目し、2024年、医療栄養学科に新しく「臨床検査学専攻（仮称）」の開設を構想中です。

■育成する人物像

　「臨床検査学専攻（仮称）」では、疾病のほとんどが生活習慣病であると言われている現代において、食生活や栄養の観点から、病気の予防と治療の両方へアプローチできるスキルを持つ人材を育成します。また、チーム医療の中で必要とされるデータを的確に判断し、周りの情報をを推測する力や、アクティブラーニングを通じたコミュニケーション能力の構築を促し、今後の医療現場に欠かせない強みを持つ人材の育成を目指して参ります。

■「臨床検査学専攻（仮称）」募集人員

臨床検査学専攻（仮称）：計32名

※入試日程は以下をご覧ください。

https://www.thcu.ac.jp/nyushi/exam/schedule.html　

■「臨床検査学専攻（仮称）」イベントのご案内

開催日：8/27（日）、9/24（日）

※イベント情報につきましては、詳細が決まり次第本学ホームページ等に掲載いたします。

■医療保健学部医療栄養学科の特長

　医療栄養学科では、看護学科・医療情報学科との3学科合同で行う「協働実践演習」にてチーム医療を学ぶことができます。病院のNST（栄養サポートチーム）の一員として、しっかりと実践力を身につけることができる体制を整えています。

　また、国立病院機構系の基幹病院とのネットワークを活かし、医療現場の最前線で充実した実習を行うこともできます。

■学長亀山周二からのメッセージ　

　本学は2005年の開設以来、「心ある医療人を育成し、一歩先の医療保健、そして明るい未来を創造する」ことを目指しています。現在、学部教育では医療栄養学科の他に医療情報学科、5つの地域に看護学科があり、さらに２専攻科、大学院４研究科を備え、全学では約3,000名の学生が学んでおり、看護系では国内最大規模の大学です。来年度新設予定の「臨床検査学専攻（仮称）」では、“学修者本位の教育と教育ＤＸの推進”といった本学の特色を活かした講義・演習・実習等に楽しく参加していただけるものと信じております。かけがえのない4年間、入学される皆さんには授業だけではなく、課外活動にも積極的に取り組んでいただければと思っております。

■東京医療保健大学公式TikTok

https://www.tiktok.com/@thcu_official