NetApp、エンタープライズ データ ストレージにデータ侵害検知を初めて搭載
~新機能により「世界で最もセキュアなストレージ」をさらに強化~
ネットアップ合同会社(本社:東京都中央区、代表執行役員社長:斉藤 千春)— インテリジェント データ インフラストラクチャ企業である NetApp®(NASDAQ: NTAP)は、2025年10月14日、業界をリードする新たなサイバー レジリエンス機能を発表しました。これにより、NetAppは「世界で最もセキュアなストレージ」という地位をさらに強化します。新たに強化され、名称を変更したNetApp Ransomware Resilienceサービスは、AIを活用したランサムウェア検知に加え、業界初となるエンタープライズ ストレージによるデータ侵害検知と、隔離型リカバリー環境という2つの新機能を提供します。これにより、企業はデータインフラを包括的なセキュリティ戦略の中核に据えることが可能になります。
企業は現在、AIイノベーション、データのモダナイゼーション、サイバー レジリエンス、クラウド変革といった最重要課題に直面しています。AIへの投資は企業に前例のない機会をもたらす一方で、攻撃対象となる領域を拡大させています。NetAppは、AIを活用して企業のデータを保護し、業務の中断を防ぐことで、データ インフラをエンタープライズ セキュリティ戦略の重要な要素にしています。
NetApp データサービス部門 シニアバイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーのGagan Gulatiは次のように述べています。
「サイバー攻撃からデータを効果的に守るためには、できるだけ早く攻撃を検知し、対応することが不可欠です。今回、構造化データと非構造化データの両方に対するランサムウェア攻撃検知に加え、データ流出の兆候を早期に検知するAI機能を追加しました。これにより、企業データはさらに安全になります。ストレージはお客様の最も価値ある資産であるデータを守る最後の砦であり、NetAppは世界で最もセキュアなストレージの上に、常に革新を重ねています。」
NetAppによるサイバーレジリエンス強化の主なアップデート
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NetApp Ransomware Resilience
旧称「NetApp Ransomware Protectionサービス」。強化されたNetApp Ransomware Resilienceは、専門的なセキュリティ知識やトレーニングを必要とせずに、ONTAPワークロードをランサムウェア攻撃からより簡単に、迅速に、そして効果的に保護・復旧することを可能にします。本サービスは、ファイルおよびブロック ストレージ全体にわたり、包括的かつオーケストレーションされたワークロード中心の防御を、単一のコントロール プレーンで提供します。
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Data Breach Detection(データ侵害検知)
NetApp Ransomware Resilienceに新たに追加されたAI駆動の機能で、ユーザーやファイル システムの異常な挙動を検知し、データ流出の初期兆候を特定します。検知されると、Ransomware Resilienceは自動的に顧客の SIEM(セキュリティ情報イベント管理)ソリューション にアラートを送信し、迅速かつ的確な対応を可能にするフォレンジック情報を提供します。このプロアクティブな侵害検知により、お客様は機密データのさらなる不正転送を阻止し、深刻な情報漏えいが発生する前にサイバー脅威を封じ込めることができます。
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Isolated Recovery Environments(隔離型リカバリー環境)
NetApp Ransomware Resilienceは、安全かつマルウェアの影響を受けないワークロード復旧を可能にする隔離リカバリー環境を新たに導入しました。隔離リカバリー環境では、独自のAI駆動型ディープ スキャンを活用し、悪意あるデータ改ざんの影響範囲や変更が行われた時点を正確に特定します。
NetAppの既存のAI搭載型ランサムウェア検知機能を補完するこれらの新機能により、NetAppはサイバー レジリエンス分野でのリーダーシップをさらに強化します。外部検証では、NetApp ONTAP Autonomous Ransomware Protection with Artificial Intelligence(ARP/AI)が、テストされた高度な暗号化型ランサムウェア攻撃を模したテストにおいて99%の検知率を達成し、誤検知ゼロという結果を示しました。
IDC クラウドセキュリティ&コンフィデンシャルコンピューティング担当シニアリサーチマネージャーのPhilip Bues氏は次のように述べています。
「NetAppは『セキュア・バイ・デザイン』アプローチを採用しており、ストレージ ソリューションをサイバー脅威に対する最後の防御線であるだけでなく、最前線の防御として位置づけています。攻撃者がランサムウェア攻撃に二重恐喝のような手法を取り入れるなど手口を進化させる中、今回の発表は、NetAppが業界で最も安全なストレージ プラットフォームの一つであるという主張を裏付けるものです。新たなデータ侵害検知機能は、企業に重要な事前警告を提供し、ビジネスへ影響が及ぶ前にサイバー脅威を阻止・対応できるようにします。これは、NetAppが単なるストレージ企業にとどまらず、顧客の最重要課題に取り組む信頼される戦略的パートナーであることを示しています。」
NetAppはポートフォリオ全体にわたるその他のアップデートを発表しました。その中には、同社のAIビジョンを実現する強化されたAI機能も含まれており、高性能ストレージとインテリジェントなデータサービスを統合し、安全かつスケーラブルなソリューションとして提供します。
NetAppポートフォリオ全体における最新アップデートの詳細はこちら:
https://www.netapp.com/product-updates
10月14日(火)~16日(木)にラスベガスで開催されたNetApp INSIGHT 2025では、最新ソリューションを紹介するセッションやデモを実施しました。
キーノート視聴はこちら:https://www.netapp.com/insight/
いかなるランサムウェア検知・防御システムも、攻撃からの完全な安全を保証することはできません。攻撃が検知されずにすり抜ける可能性はありますが、NetAppのテクノロジーは追加的な防御レイヤーとして機能します。当社の調査では、NetAppのテクノロジーは特定のファイル暗号化型ランサムウェア攻撃に対して高い検知率を示しています。
関連情報
NetAppについて
NetAppは30年以上にわたり、エンタープライズストレージの普及から、データとAIが定義するインテリジェント時代まで、世界のリーディング企業が変化を乗り越えるための支援を行ってきました。現在NetAppは、データをイノベーション、レジリエンス、成長の原動力へと変えるインテリジェント データ インフラストラクチャ企業です。
その中核にあるのが NetAppデータ プラットフォームです。これは、あらゆるクラウド、ワークロード、環境にわたりデータを接続・保護・活性化する、ユニファイドかつエンタープライズ グレードのインテリジェント基盤です。業界をリードするデータ管理ソフトウェア/OSである NetApp ONTAP の実績に基づき、AI Data Engine や AFX による自動化機能を備え、スケールに応じた可観測性、レジリエンス、インテリジェンスを提供します。
NetAppデータ プラットフォームは、ストレージ、サービス、制御を分離設計することで、企業がより迅速にモダナイズし、効率的にスケールし、ロックインに縛られずイノベーションを加速できるようにします。さらに、世界最大のクラウドにネイティブ統合された唯一のエンタープライズ ストレージ プラットフォームとして、あらゆるワークロードを一貫したパフォーマンス、ガバナンス、保護のもとでどこでも実行できる自由を提供します。
NetAppは、常にデータを「準備万端」に整え、脅威から守る準備、AIを駆動する準備、次のブレークスルーを生み出す準備をしています。だからこそ、世界で最も先進的な企業が、インテリジェンスをアドバンテージへと変えるパートナーとしてNetAppを信頼しています。詳細については、https://www.netapp.com/ja/ をご覧ください。ネットアップ合同会社はNetAppの日本法人です。またX、LinkedIn、Facebook、InstagramでNetAppをフォローしてください。
NetApp、NetAppのロゴ、および www.netapp.com/TM に記載されているマークは、NetApp, Inc. の商標です。その他の会社名および製品名は、各社の商標である場合があります。
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