シードVCのジェネシア・ベンチャーズ、『DEIBポリシー』を制定。ハラスメント根絶に向けた『ハラスメント防止ポリシー』および通報窓口を設置

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

2025年1月29日 09時00分

シード期（創業初期）のスタートアップに投資と経営支援を行う株式会社ジェネシア・ベンチャーズ（代表取締役：田島聡一、本社：東京都渋谷区）は、『DEIBポリシー』を制定しました。また、ハラスメント根絶に向けた『ハラスメント防止ポリシー』および通報窓口を合わせて設置したことをお知らせいたします。

『DEIBポリシー』制定背景

ジェネシア・ベンチャーズは、「すべての人に対して、公正・公平、そして誠実であり続ける」という信念のもと、私たちのビジョンである「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」を目指しています。

このビジョンの実現に向けて、私たちは、「個々の意思の尊重」、「新たな価値の創造」、「あるべき社会の実現」というバリューを定め、日々の取り組みに反映させています。これらの活動の本質に立ち返り、Diversity, Equity, Inclusion and Belonging（以下：DEIB）に関する取り組みを明文化すべく、『DEIBポリシー』を制定しました。

ジェネシア・ベンチャーズにとって、DEIBは、「個々の意思の尊重」のために不可欠な取組みです。個々の意思が尊重されることを通じて、私たち一人ひとりが「新たな価値の創造」を生み出すことにつながり、そうした「価値の連鎖」を通じて、「あるべき社会の実現」に寄与したいと考えています。

DEIBは、ジェネシア・ベンチャーズが活動の軸足を置く地域において共通する概念であり、投資先を含む皆様と力を合わせてこの価値を実現していきます。この取組みを通じて、企業・経済活動のパフォーマンスを高め、ひいては、一人ひとりの人生の豊かさを高めていくことになると考えており、ジェネシア・ベンチャーズは、メンバーの一人ひとりがこの取組みに率先して取り組んでいきます。

『DEIBポリシー』について

DEIBとは、「D：Diversity（多様性）」、「E：Equity（公平性）」、「I：Inclusion（包摂性）」、「B：Belonging（帰属意識 / 感情）」の総称であり、『DEIBポリシー』は、多国籍・多拠点に展開するジェネシア・ベンチャーズ全体に適用される共通の指針です。

▼ 『DEIBポリシー』の詳細はこちら

https://www.genesiaventures.com/deib-policy/

【特徴】

1. スタートアップエコシステム全体への波及

『DEIBポリシー』は、ジェネシア・ベンチャーズの枠を超え、スタートアップエコシステム全体への波及効果を目指すものです。私たちはエコシステムの担い手として、メンバーの一人ひとりがDEIBの重要性を深く理解し、率先して取り組むことで、持続可能な価値の創造を推進していきます。

2. 「Belonging」を重視した環境づくり

『DEIBポリシー』には「Belonging（帰属意識 / 感情）」という視点を取り入れています。多様性、公平性、包摂性に加えて、Belongingを含めることは、多国籍・多拠点に展開するジェネシア・ベンチャーズだからこそ重要な取り組みです。多様なメンバーが公平な機会を得るだけでなく、それぞれが実感をもって自分らしさを発揮し、本来の能力を最大限に引き出せる環境づくりを目指しています。

3. ハラスメント根絶への抜本的なアプローチ

ジェネシア・ベンチャーズは、ハラスメント根絶に向け、DEIBの視点から根本的なアプローチを行っています。単なる禁止規定としての『ハラスメント防止ポリシー』にとどまらず、個々のメンバーが生き生きと活躍し、満たされた状態で働ける環境を育む『DEIBポリシー』を策定しました。このポリシーを組織全体で体現することで、ハラスメントの発生を根本から防ぎ、誰もが安心して働ける職場を実現します。

『ハラスメント防止ポリシー』について

ジェネシア・ベンチャーズは、ハラスメントの根絶を目指し、互いを尊重し合う文化を育むために『ハラスメント防止ポリシー』を策定し、遵守いたします。また、ジェネシア・ベンチャーズとお取引いただく皆様[*1]にも、『ハラスメント防止ポリシー』の遵守をお願い申し上げます。

▼ 『ハラスメント防止ポリシー』の詳細はこちら

https://www.genesiaventures.com/anti-harassment-policy/

ジェネシア・ベンチャーズでは、ESG投資方針[*2]に基づくエンゲージメント活動の一環として、組織リソースが限られた初期段階のスタートアップによるESG経営を支援するため、2022年7月より投資先スタートアップ向けの各種サービス群『ESGソリューション』を提供しています。2024年9月には、株式会社With Midwifeが提供する企業伴走型支援サービス『The CARE（ザ・ケア）』を導入し、投資先スタートアップ向けのメンタルケアおよびハラスメント外部相談窓口の機能を拡充[*3]しました。

また、社内および投資先向けにハラスメント防止・対応に関する勉強会や研修会を継続的に実施してまいりました。『ハラスメント防止ポリシー』策定により、引き続き、ハラスメント根絶を目指す活動を推進し、すべての関係者にとって安心して働ける環境の実現に取り組んでまいります。

[*1]ジェネシア・ベンチャーズ役員及び従業員のほか、起業家、投資先（候補者を含みます。）、出資者、取引先、採用内定者などを広く含んでいます。

[*2]ESG投資方針はこちら

https://www.genesiaventures.com/esg-policy/

[*3]投資先スタートアップ向けのメンタルケア・ハラスメントの外部相談窓口の詳細はこちら https://www.genesiaventures.com/esg-solution-2/

【特徴】

1. 適用範囲の広さ

『ハラスメント防止ポリシー』は、ジェネシア・ベンチャーズの役員及び従業員のほか、起業家、投資先（候補者を含みます。）、出資者、取引先、採用内定者などを含む広範な対象に適用されます。

2. 多様なハラスメントへの具体的な対応

パワーハラスメントやセクシュアルハラスメントにとどまらず、例えば、妊娠・出産・育児休業に関連するハラスメント（いわゆるマタニティハラスメント）といった個人のライフステージについても明確に言及しています。これにより、すべての人がハラスメントを受けることのない環境を目指しています。

3. 未然防止と影響抑制のための包括的アプローチ

「上席に対する監督」や「研修を通じた社内教育の実施」など、当事者や個別の事案のみを捉えるのではなく、影響が及ぶ周辺の関係者、そして全社員に対するアプローチも盛り込んでいます。これは、ハラスメント事案を未然に防ぎ、そして万が一発生した際にも影響を最小限に留めるべく含まれた内容です。

【通報窓口】

情報の透明性と客観性を確保するため、ジェネシア・ベンチャーズへの直接の通報だけでなく、第三者機関による通報窓口も設置しました。事実関係の確認や適切な対応を行うため、可能な範囲で詳細な情報をご提供いただけますと幸いです。ただし、匿名での通報も受け付けておりますので、安心してご利用ください。

（1）三宅坂総合法律事務所（外部通報窓口）への通報窓口

弁護士　伊東亜矢子（a-ito@miyakezaka.or.jp）

いただいた通報については、伊東弁護士のほか、必要に応じて三宅坂総合法律事務所所属の弁護士の方々が協働して対応いたします。

（2）ジェネシア・ベンチャーズへの通報窓口（相談）

compliance@genesiaventures.com

いただいた通報については、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ　伊藤・森が対応いたします。

三宅坂総合法律事務所について

三宅坂総合法律事務所は、1990年に千代田区麹町（三宅坂界隈）に開設され、2001年から現在の千代田区内幸町にて業務を拡充してきました。当事務所の特色は、上場会社、金融機関、その他各種企業、ファンド等のクライアントを中心に、国内外の紛争解決、トランズアクション、事業再生・倒産処理、コンプライアンス・リスク管理等のコンサルティング、国際取引・国際紛争等の企業法務全般を幅広く取り扱い、各分野において高度な専門性を有する各弁護士の知識とノウハウを活用してクライアントの利益に合致するリーガルサービスを提供しております。

担当者コメント

三宅坂総合法律事務所　弁護士　佐藤直樹氏

今回の『DEIBポリシー』『ハラスメント防止ポリシー』は、「すべての人に対して、公正・公平、そして誠実であり続ける」というジェネシア・ベンチャーズの信念を、DEIB・ハラスメント防止のコンテクストで具現化したテキストです。この信念は、ジェネシア・ベンチャーズのアイデンティティを成すものでもあります。そのため、これらのポリシーは、ジェネシア・ベンチャーズの信念・アイデンティティから一貫性をもって記述した「魂のこもった」テキストです。『DEIBポリシー』『ハラスメント防止ポリシー』を通じて、ジェネシア・ベンチャーズがこれまで育まれてきた内なる信念・アイデンティティをさらに体現されるとともに、「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」というビジョンの実現に向けてより一層邁進なさることを心から応援申し上げます。

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ　代表取締役 / General Partner　田島聡一

人間には、この世に生まれた人の数だけの個性や価値観があります。そして、普遍的な善悪・正邪という誰もが同意する基準を除いて、個人の個性や価値観は他者が判断すべきものではなく、互いに尊重されるべきだと考えています。なぜなら、この多様性の尊重が「新たな価値の創造」を生み出し、その「価値の連鎖」を通じて、「あるべき社会の実現」へと導かれていくと考えているからです。このような観点から、『DEIBポリシー』『ハラスメント防止ポリシー』は、私たちのビジョンである「すべての人に豊かさと機会をもたらす社会を実現する」を目指すための基盤であり、私たちの一人ひとりがエコシステムの担い手として、これらを深く理解し、率先して実践していきます。