社内エンジニアAI活用の「質」を定量評価する「Skill Assessment」β版をリリース

日々の開発ログから、社内のAI協働力を5領域・460観点で可視化。116万件の評価実績で判明した最大の弱点は「共同推論」48.6%

株式会社ハイヤールー

株式会社ハイヤールー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:葛岡宏祐)は、社内エンジニアのAI活用の「AI協働力」を定量評価するアセスメントサービス「Skill Assessment」のβ版をリリースしました。

当社は採用領域のコーディング試験「Skill Interview」を通じて、300社超・116万件超の評価実績(2026年7月時点)を積み上げてきました。この蓄積から体系化した独自指標「SEI(Software Engineering Index)」——5領域・460の評価観点——を在籍エンジニアの評価に応用し、日常の実務ログからAIへの指示と判断の質を継続的に計測します。測るのは「AIをどれだけ使ったか」ではなく、「AIをどれだけ使いこなせているか」です。

サービス紹介ページ:https://hireroo.io/assessment

■リリース背景:「どれだけ使ったか」は古い指標

生成AIコーディングツールの全社導入は、もはや当たり前になりました。導入率を競うフェーズは終わり、多くの企業がトークン使用量やコストの可視化に着手し、「量」のデータは揃いつつあります。

しかし、量は成果を説明しません。エンジニア組織のAI推進についてご相談をいただく中でも、「AIを使いこなすトップ層とそれ以外で、同種のタスクでも生産性に数倍の差が生まれている」という声が数多く寄せられています。差を生んでいるのは使用量ではなく、指示の設計と、どこで確認し・どこで判断を変えるかという介入の質です。

さらに、課金モデルの変化がこの差を直接コストに変えています。AIコーディングツールの課金は、席数ベースの定額から、トークン量に応じた従量課金へと比重が移りつつあります。同じ課題に、何度の試行と手戻りで到達するのか——その差が、そのまま請求額に乗る時代になりました。「質」が「量」を決める構造です。

であれば、経営が管理すべき変数は使用量そのものではなく、その使用量を生んでいる協働の質そのものです。そして質を測るには、比較の基準が要ります。当社は5領域・460の評価観点によるルーブリック採点を、300社超・116万件超の評価に適用してきました。この蓄積が、自社のエンジニアのAI協働力が業界の中でどこに位置するのかを相対値で語るためのベンチマークになります。 絶対値のスコアだけでは、それが高いのか低いのか誰にも分かりません。Skill Assessmentは、この物差しの上に成り立っています。

■「Skill Assessment」の3つのポイント

1.個人と組織のAI活用の「質」が見える化される

Skill Assessmentの核心は、これまで誰も持っていなかった「AI活用の質」のデータを、経営が意思決定に使える形にすることです。

  • 個人・チーム・組織の3階層で可視化 — 誰がどの領域で強く、どこに弱いのか。チーム間・部門間で協働力にどれだけ差があるのか。組織全体としてどの領域が伸びていないのか。同じ指標で階層をまたいで見られるため、組織の課題と個人の課題を切り分けられます

  • AI投資のROIを見える化 — 協働の質のスコアと、投資額(AI利用コスト・トークン使用量)を同じ画面で突き合わせられます。「いくら投じて、組織のAI協働力がどこまで上がったのか」を、感覚ではなく数字で示せます

  • 計測の対象 — Claude Code・GitHub Copilot・Codex などのAIコーディングエージェントを使った日々の実務がそのまま評価対象になります。あわせてテストベースの計測(社内受験)にも対応しており、導入から数日で組織の現在地をスコアとして把握できます

これまでAI活用は「導入率」と「使用量」で語られてきました。しかしそのどちらも、投じた費用が組織の力になったのかを答えません。AI投資の意思決定に必要なのは、使った量ではなく、使いこなせるようになったかどうかです。 Skill Assessmentは、経営会議にそのまま持ち込める形で「質」のデータを提供します。

2.コマンド1つで導入完了。日常のAI活用を、安全に自動で計測

導入はCLIツールのインストールのみ、コマンド1つで完了します。あとはエンジニアが普段どおりAIと協働するだけで計測が始まります。日常業務を妨げず、開発の進め方を変える必要もありません。

日々の開発ログを扱うサービスであるため、「何が収集され、どこまで外に出るのか」を導入判断できる形で設計しています。

  • 個人情報はマスクして処理 — 収集するログは、氏名・メールアドレスなどの個人情報をマスクしたうえで扱います。評価に必要なのは指示と判断の構造であり、内容そのものを保持し続ける必要はありません

  • 自社ネットワーク内で完結するSelf-hosted構成に対応 — 計測から評価までを自社環境の中で完結させる提供形態を選択できます。この構成では、プロンプトや操作ログが自社ネットワークの外に出ることは一切ありません。セキュリティ要件の厳しい企業や、機微なコードを扱う組織でも導入いただけます

  • 個人スコアの閲覧範囲を限定 — 個人のスコアが見えるのは本人と自チームに限られます。査定のためのツールではなく、個人と組織の成長のためのサービスとして設計しており、エンジニアが監視されていると感じる仕組みにはしていません

3.独自指標「SEI」で、AI協働力(質)を定量評価

その可視化を支えるのが、316社・1,162,904件(2026年7月時点)の評価実績を持つ独自指標「SEI(Software Engineering Index)」です。試験の点数ではなく、日々の開発でAIとどう協働しているかを、5領域・460の評価観点によるルーブリックで採点します。

  • AI協働力スコア(5領域) — 「意図の仕様化」「環境構築」「共同推論」「実行の統制」「出力の品質保証」をレーダーチャートで可視化

  • 指示と介入の質 — プロンプトやコンテキストの設計に加え、AIの提案をどこで確認し、どこで修正・拒否したかという判断まで評価。設定による自動承認と本人のその場の判断を区別して扱うため、「確認せずにすべて自動承認するほどスコアが上がる」といった歪みが生じない

  • 業界ベンチマークとの比較 — 116万件を超える評価データに基づき、自社エンジニアの強み・弱みを業界水準と照らして把握。他社と同じ物差しで測っているため、スコアの高低を相対的に判断できる

実際に、当社の評価データにおける5領域の平均スコアは以下のとおりです。

AI協働力の評価領域

平均スコア

意図の仕様化(Intent Specification)

67.3%

環境構築(Environment Engineering)

57.6%

共同推論(Co-Reasoning)

48.6%

実行の統制(Execution Control)

69.7%

出力の品質保証(Output Quality)

61.3%

※当社SEI評価データより(n = 1,162,904 評価/2026年7月時点)

最も低かったのは「共同推論」——AIとの対話を通じて問題を解く力——で、48.6%でした。 一方で「実行の統制」(69.7%)や「意図の仕様化」(67.3%)は比較的高い水準にあります。

つまり、要件を言語化してAIに渡し、出てきた結果を管理することはできている。しかし、AIと共に考えて答えの精度を上げていくことができていない。 一度指示を投げ、返ってきた出力を人が手で直す——という使い方に留まっているエンジニアが多数を占める、ということです。裏を返せば、ここが組織の伸びしろが最も大きい領域です。同じツール・同じモデルを使っていても、この一点の差が成果の差になります。

評価の対象はAIが書いたコードの出来ではなく、人間の指示と判断そのものです。そのため、AIモデルの性能向上によってスコアが自然に上がることはありません。モデルが世代交代しても物差しが変わらないため、純粋に「人のスキル」の変化を測り続けることができます。

■関連ウェビナーのご案内

本リリースの内容について、無料オンラインセミナーを開催します。ウェビナーは事前申込制です。

AI協働力の可視化で明らかになる、エンジニア組織におけるAI活用の「質」とは

Anthropicの「AI Fluency」等の海外事例と導入企業316社・評価件数1,161,599件(2026年7月時点)の実績から独自指標「AI協働力」を定義し、新プロダクト『HireRoo Skill Assessment』で実務のAI活用ログから「質」を定量評価。本ウェビナーでは、そこから見えてきたAI活用の実態と、組織の成果へ還元する具体的アプローチを、ハイヤールー代表取締役 葛岡宏祐が解説します。

  • 日程:2026/09/09(水)12:05–13:00

  • 形式:オンライン開催・参加無料

  • 対象:CTO・VPoEなどの技術責任者、AI活用のROIを経営層へ説明する立場の方、人事・People責任者の方

  • お申込み:https://hireroo.io/events/ai-quality-visualization/

■タクシーCMの放映について

本リリースにあわせて、「AI協働力 x Skill Assessment β版」のタクシーCMを放映します。2026年8月31日(月)より1週間、タクシーサイネージメディア「TOKYO PRIME」にて、全国の『GO』搭載タクシー車内でご覧いただけます。

放映概要

■今後の展望:上位者の暗黙知を形式知化し、組織全体に届ける

可視化はゴールではなく出発点です。共同推論48.6%という数字は、組織として埋められる余地がそれだけ残っているということでもあります。当社は「測る」で止まらず、測ったものを組織の力に変えるところまでを提供していきます。

1.暗黙知を、形式知にする

上手い人の強さは、プロンプトの言い回しではありません。AIに与えている環境そのもの——設定ファイル、参照させている社内ドキュメント、用途ごとのモデルの使い分け、タスクの分割のしかた——に宿っています。そして決定的なのは、環境設定はそのままコピーできることです。

いまそれは、その人のローカルにしかありません。社内に無いのではなく、形になっていないから隣の席に届かない。 隣の人が同じ課題に毎回ゼロから当たっています。

今後は、実務ログから成果の出ている型を自動で見つけ出し、形式知としてパッケージ化して社内に蓄積する機構を提供します。誰も書いていないのに、その会社で一番できる人のやり方が積み上がっていく。 人が書く手間も読む手間もかからないため、社内Wikiのように陳腐化しません。

2.全員のAIに、自動で届ける

カタログに並べて終わりにすれば、探して読ませる従来の配布モデルに戻ります。形式知になったものは、全社員のAIにコンテキストとして自動で載せます。

エンジニアが普段どおりAIを起動したとき、そのAIがすでに社内の用語・制約・判断基準を持っている——その状態を作ります。受け手に行動変容を求めないため、研修やナレッジ共有会に頼らずに組織の水準が揃います。 入社初日のエンジニアが、その会社の前提を持ったAIと一緒に書き始められることが到達点です。

さらに、届けた前後で組織のAI協働力スコアを定点観測し、効いた型を強化し、効かなかった型を外すループを自動で回します。可視化ツールではなく、「組織のAI協働力」という1つの数字を上げ続けるシステムを作ります。

3.エンジニアから、全職種へ

自然言語がプログラミング言語になった以上、指標を職種で区切る理由がありません。 当社が見ているのは、本人が書いた指示と、AIに投げた操作だけです。それは職種が変わっても同じ形で残ります。

エンジニア組織で成功体験を作った後、同じ測り方と同じ届け方を、デザイナー・マーケター・セールス・コーポレートへ広げていきます。見る観点は職能に合わせて変わっても、測り方と構造は一本のままです。

その先にあるのは、一部のエンジニアがAIを使う会社ではなく、全社員が自分の仕事を自分で自動化できる会社です。当社はこれを「真のAI-native company」と呼んでいます。エンジニア組織の可視化は、その最初の一歩です。

Skill Assessmentは2026年10月の正式リリースを予定しています。

■代表取締役 葛岡のコメント

AIツールの導入率を競うフェーズは終わりました。これからは「組織としてどれだけ使いこなせているか」が問われます。しかし多くの企業が持っているのは、トークン使用量やコストという「量」のデータだけです。量は、誰がどう使いこなせているかを何も説明してくれません。

私たちは採用領域のコーディング試験で、116万件を超える評価を積み上げてきました。今回、その物差しをAIとの協働に向けたところ、エンジニアの最大の弱点が「共同推論」——AIと対話しながら問題を解く力——にあることが定量的に見えました。指示は出せる。管理もできる。けれども、AIと一緒に考えることができていない。ここを埋められるかどうかが、これからの開発組織の差になると考えています。

Skill Assessmentは、そのために測るべきものを測るサービスです。そして計測は始まりにすぎません。組織の中で最も上手くAIと協働している人の暗黙知を形式知化し、組織全体の力に変えていく。「Japan as No.1, again. 日本をもう一度、『モノづくり』で一番へ。」というミッションの実現に向けて、エンジニア組織のAIネイティブ化を支援してまいります。

■HireRooについて

『HireRoo』は、AIと協働して成果を出す力「AI協働力」を可視化する、エンジニアリング組織向けプラットフォームです。独自指標「SEI」(5領域・460の評価観点)は、NTTドコモ、三井住友カード、freeeをはじめとする316社に導入され、評価実績は1,162,904件に達しています(2026年7月時点)。採用(Skill Interview)から在籍エンジニアの評価(Skill Assessment)までを、一貫した指標で支援します。

受賞歴

  • 「HONGO AI 2023」最優秀賞

  • 「ICCサミット FUKUOKA 2023|SaaS RISING STAR CATAPULT」優勝

  • 「ASPICクラウドアワード2023」奨励賞

  • 「第8回 HRテクノロジー大賞」

  • 「ICCサミット FUKUOKA 2025|ガーディアン・カタパルト」優勝

■会社概要

会社名

株式会社ハイヤールー

所在地

東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル2F-C

代表者

代表取締役 葛岡 宏祐

設立

2020年12月10日

事業内容

インターネットサービスの企画・開発

運営URL

https://hireroo.io

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社ハイヤールー 広報担当

E-mail: contact@hireroo.io  TEL: 03-6774-7093

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会社概要

株式会社ハイヤールー

15フォロワー

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URL
https://hireroo.io/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区道玄坂1-10-8 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
電話番号
-
代表者名
葛岡宏祐
上場
未上場
資本金
900万円
設立
2020年12月