企業の事務職・営業職の制服について、48.8%が「男女ともに制服のほうがよい」
日本トレンドリサーチ・企業の制服に関する調査
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「企業の制服に関するアンケート」を実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。
新年度を迎え、新生活を始めた方もいるのではないでしょうか。
昨年までは、新型コロナの影響でオンラインでの入社式を選ぶ企業が多くなっていましたが、今年は対面での実施へと戻った企業もあったようです。
入社式で、企業の制服を身に着けることで社会人の実感が湧いたという声もある一方、ジェンダー平等の観点から制服を廃止する企業も増えています。
女性が制服を着用しているイメージが強い銀行業界でも、女性行員だけが着ることになっている制服を廃止する動きが広がっています。
今回は、事前調査で「以前、就労していた」もしくは「現在、就労している」と回答した男女計480名を対象に「企業の制服に関するアンケート」を実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/13827/)へのリンク設置
・株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)へのリンク設置
「企業の制服に関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年3月31日~4月9日
質問内容:
質問1:企業の事務職・営業職の制服について、ご自身の考えに近いのはどれですか?
質問2:回答の理由を教えてください。
質問3:銀行で女性行員だけが着る制服を廃止する動きに対して、どのように思いますか?
質問4:回答の理由を教えてください。
質問5:あなたが勤めている(勤めていた)勤務先の制服について、もっとも当てはまるものを選んでください。
質問6:制服が「ある」ことの良い点・メリットだと思うことを教えてください。
質問7:制服が「ある」ことの悪い点・デメリットだと思うことをを教えてください。
質問8:勤務先に一定の基準やルールはありますか?
質問9:具体的な基準やルール、“暗黙の了解”などを教えてください。
質問10:制服が「ない」ことの良い点・メリットだと思うことを教えてください。
質問11:制服が「ない」ことの悪い点・デメリットだと思うことを教えてください。
質問12:企業が制服を決めるうえで、大事だと思うこと(着用する側として重視してほしいこと)をすべて選んでください。[複数回答可]
質問13:企業の制服に求めるものについて、具体的に教えてください。
集計対象人数:480名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上 各年代80名)
調査対象者:事前調査で「以前、就労していた」もしくは「現在、就労している」と回答した男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■銀行で女性行員だけが着る制服廃止の動きについて、どのように思いますか?
初めに、企業の事務職・営業職の制服についての考えを聞いてみました。
半数近くの方が「男女ともに制服のほうがよい」と考えているようです。
それぞれの回答の理由について聞いたので、一部を紹介します。
「男女ともに制服のほうがよい」回答理由
- 制服があった方が統一感があると思うので。(40代・男性)
- 服を買わなくて済むし、毎日着る物に悩まなくていいので楽そう。(40代・女性)
- 制服だけ着ていればいいので、スーツ代がかからなくて良い。(50代・男性)
- 営業職だとお相手の会社に行く時に制服だと分かりやすかったり、派手とか地味とかいろんな悩みがなくなると思う。(20代・女性)
- ファッションに自信がないから。(30代・男性)
- 汚れても気にならないし、コーディネートを考えなくてもよいから。(50代・女性)
- 服装を合わせているほうが企業のイメージが上がりそう。(20代・男性)
- 規律正しく誠心誠意に見える。(30代・男性)
- 戦闘服みたいなものなので、全員統一したほうが引き締まる。(40代・男性)
- その企業に属していることが一目で分かるから。(20代・女性)
- お客さまか従業員かの区別をつけるため。(60代・女性)
- 業種にもよるが、客としては制服のほうが安心できる。(60代・男性)
「男性のみ制服のほうがよい」回答理由
- きりっとするから。(50代・男性)
「女性のみ制服のほうがよいい」回答理由
- 女性は男性に比べて服装の選択幅が広いので、制服があると服装に困らず平等になり楽でいい。(40代・女性)
- 男性は背広が制服のようなものなので。(60代・女性)
- 女性は制服のほうが衣装代がかからなくていいから。(50代・男性)
- どちらもきちんとしていれば自由でよいが、女性の場合は接客担当者は制服のほうがよいと感じる。(70代・男性)
- 男性と違い、ある程度の制約をしておかないとTPOをわきまえない人がいる。(60代・女性)
- 可愛い制服が着たいから。(20代・女性)
「男女ともに制服ではないほうがよい」回答理由
- 仕事に影響なければ自由でいいと思う。(40代・男性)
- 制服なしで適切な服装を選ぶのも社会人としての能力。(60代・女性)
- 着替えが面倒。(50代・男性)
- 好きな格好のほうが楽だし、おしゃれができていいと思うからです。(20代・女性)
- 指定の制服にすると似合う、似合わない人間が出てくる。自分に似合う服装を選んでもらったほうが客先に出掛けた際に印象がいい。(20代・男性)
- 個性も出るし自分に合う形やサイズ感があるから(40代・女性)
- 私服の方がテンションがあがる。温度調節しやすい。(30代・女性)
- 外回りの営業はともかく、内勤はカジュアルな服装でもいいと思う。本人の過ごしやすい服装がよいと思う。(30代・男性)
- みんな同じに見えて個人の判別ができない。(70代・男性)
- 制服だと企業のお金がかかるので。(50代・女性)
- 性別によって制服を分けることで不快に感じる人がいるから。(20代・女性)
銀行業界で女性行員だけが着ることになっている制服を廃止する動きに対して、どのように思うか聞きました。
この結果を年代別に集計するとこのようになりました。
「よいとは思わない」と回答した方の割合は年代が上がるほど大きくなり、70代以上では32.5%の方が女性行員だけが着る制服の廃止する動きについて「よいとは思わない」と思っているようです。
それぞれの回答の理由について聞いたので、一部を紹介します。
「よいと思う」回答理由
- 女性行員だけ制服が必要な合理性が分からないから。(50代・女性)
- 女性だけというのは時代に合わない感じがするから。(30代・女性)
- 男女の性で決めるほうがおかしい。(60代・男性)
- 女性でもパンツで仕事をしたい人もいるはず。今時ナンセンスだと思う。(40代・女性)
- 制服を着たくないという希望があるのであれば変えていけばいいと思うから。(50代・男性)
- お客さまに不快を与えなければ私服でいい。(60代・女性)
- 男性の服装がフォーマルなスーツで自由なのであれば、女性も同じくフォーマルさのある自由な服装にするべき。(20代・男性)
- 個人的には制服だとやや堅苦しい印象があるので、自由な服装のほうがかしこまらない感じで気軽に話せると感じるため。(40代・男性)
- 制服代を節約できるから。(30代・男性)
- 海外では制服がなかったのを見てきているので、制服がないほうが自由でいいと思います。(70代・女性)
「よいとは思わない」回答理由
- 顧客と行員の区別がつかない。(60代・男性)
- 制服のほうが信用できる。(50代・女性)
- 制服があったほうが気が引き締まると思うので。(20代・女性)
- 客前に出るので揃えたほうがいい。(30代・男性)
- 緊張感をもって仕事をしてるようにお客からも感じ取れる。(70代・女性)
- 私服だと統一感がないから。(40代・女性)
- 女性はメイクする化粧品などにもお金がかかるので制服があったほうがいいと思う。(30代・女性)
「どちらともいえない」回答理由
- 着たい人は着る、着たくない人は私服ですむよう多様性を設けるべきだと思うから。(30代・女性)
- 不満がある女性もいれば、不満がない女性もいると思うから。(20代・男性)
- どの人が銀行員か客か、ちゃんと区別できるならどちらでもいい。(50代・女性)
- 制服のかわりに何か分かりやすい目印が必要となると思う。特に銀行はお金を扱うところなので、制服がないことを悪用されるような状況にならないよう考える必要がある。(40代・女性)
- 女性のスーツも制服も変わらない気がする。(20代・女性)
- 毎日服を選ばないでいいか、おしゃれをしたいかどちらの意見も一概に言えないから。(20代・男性)
■企業の制服のメリットとデメリットは?
現在勤めている、もしくはこれまでに勤めていた会社に制服があったかどうか聞きました。
「制服があることのメリット」回答
- 通勤時の服装にあまり気を遣わなくていいし、仕事中も汚れなど気にしなくていい。(40代・女性)
- 私服を考えなくていい。(50代・女性)
- 衣類代が抑えられてよい。(30代・男性)
- 自分の服が節約できていい。(70代・女性)
- 貸与されるものだから金銭的な負担がないこと。(40代・男性)
- 身が引き締まり、仕事に精が出る。(20代・女性)
- オフとオンのけじめがつく。(60代・女性)
- 統一感がある。(50代・男性)
- 会社員らしく思えるから。(60代・男性)
- 会社のロゴマークが入っているので関連企業等に行く際は堂々としていられる。(40代・男性)
- 制服に名前が書いてあるので名前を覚えやすい。(20代・男性)
「制服があることのデメリット」回答
- 着替える時間や、ロッカーなどが必要になる。(60代・男性)
- 人によってはサイズが合わない場合がある。(50代・男性)
- どこに勤めているのか分かるので制服を着たまま出掛けたりできない。(30代・女性)
- 枚数制限がある。(50代・女性)
- 自宅で洗濯した際に忘れることがあること。(20代・男性)
- 洗濯の回数が減る可能性が高いので不潔。(70代・女性)
- 異動の時返すのが面倒くさい。(40代・男性)
- パンツがいいなと思ってもスカートしかないとき。(30代・女性)
- 気に入らなくても着なくてはならない。(70代・女性)
- 着心地を選べない。(50代・男性)
- 会社として制服の管理費用がかかる。(70代・男性)
「制服はなかったが、できた」「制服があったが、なくなった」「制服はない」と回答した236名の方に、制服が「ない」ことのメリットとデメリットを聞いたので、回答の一部を紹介します。
「制服がないことのメリット」回答
- 働きやすい格好で働ける。(60代・女性)
- おしゃれが楽しめる。(50代・女性)
- 自分のモチベーションがあがる服を選べる。(30代・男性)
- 寒いときは厚着に、暑いときは薄着にできるところ。(40代・女性)
- 体調によって楽な格好が選べる。(20代・女性)
- 自分の体のサイズにあったものを着れる。(40代・女性)
- それぞれに合わせたスタイル(パンツ、スカートなど)ができるから。(20代・女性)
- のびのびと仕事ができる。(70代・男性)
- 職場で着替える必要ない。(30代・女性)
- 仕事終わりに、着替えないで遊びに行ける。(20代・男性)
- 洗濯しやすい素材の服で手入れが楽にできる、洗濯物をまとめてできる。(30代・女性)
- 制服にお金をかける必要がなくなること。(40代・男性)
「制服がないことのデメリット」回答
- 洋服代がかさむ。(40代・女性)
- 毎日の服装選びが面倒に感じること。(50代・男性)
- 服装のTPOに迷う。(30代・女性)
- どのような服装がふさわしいかを自分で考えなければならない。(20代・女性)
- 一体感や団結力が弱まること。(30代・男性)
「制服がない」と回答した212名の方に、勤務先の服装に関する基準やルール、“暗黙の了解”などについて聞いたので、回答の一部を紹介します。
「服装に関する基準やルール、“暗黙の了解”」回答
- スーツ着用。(30代・男性)
- Yシャツは着用する。(30代・男性)
- 基本的に襟があるもの。(70代・男性)
- 女性はスカート。(30代・女性)
- 清潔感がある服装。(40代・男性)
- Tシャツ、ジーパン、サンダルは控える。華美な服装は控える。(60代・女性)
- 半ズボンなどラフすぎるのはNG。(20代・男性)
- ハーフパンツやスカート禁止(素足が出るボトムスの着用禁止)。(30代・女性)
- ニットやジーンズなどのカジュアル禁止。(40代・女性)
- アクセサリー装着禁止。(30代・女性)
- 肌の露出を少なく。(50代・女性)
最後に、企業の事務職・営業職の制服について「男女ともに制服のほうがよい」「男性のみ制服のほうがよい」「女性のみ制服のほうがよい」と回答した278名の方に、企業が制服を決める上で大事だと思うこと(着用する側として重視してほしいこと)を聞きました。
■まとめ
今回は、事前調査で「以前、就労していた」もしくは「現在、就労している」と回答した方に企業の制服についてのアンケートを実施しました。
企業の事務職・営業職の制服についての考えについて聞いたところ、もっとも多かったのが「男女ともに制服のほうがよい」という回答で48.8%でした。
一方で、銀行で女性行員だけが着る制服制廃止の動きについていは、制服廃止を「よいとは思わない」と回答した方は24.2%で、制服廃止は「よいと思う」と回答した方のほうが45.8%と20ポイントほど多くなりました。
制服はあったほうがよいが、女性のみという部分には反対という考えもあるようです。
ジェンダー平等の考えが広まる中、企業の制服においても新たな対応が必要なのかもしれません。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
https://trend-research.jp/13827/
<記事等でのご利用にあたって>
本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
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【日本トレンドリサーチについて】
『日本トレンドリサーチ』では、弊社運営のアンケートサイト「ボイスノート」などの調査サービスを使用し、各種サービス・商品などの満足度や、最近の出来事に関する意識調査の結果を公開しています。
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【株式会社NEXERについて】
本社:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-43-1 池袋青柳ビル6F
代表取締役:宮田 裕也
Tel:03-6890-4757
URL:https://www.nexer.co.jp
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