<トーアエイヨー×インターネットインフィニティー>「介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト」をケアマネジャーら介護従事者に提供 ~心不全パンデミック時代に高まる介護職の意義~
循環器医療において必要とされるスペシャリティファーマを目指し、循環器疾患治療剤を製造販売するトーアエイヨー株式会社(本社所在地:東京都中央区、代表取締役社長:髙橋 敦男、以下「トーアエイヨー」)と株式会社インターネットインフィニティー(本社所在地:東京都品川区、代表取締役社長:別宮 圭一、以下「インターネットインフィニティー」)は、介護支援専門員(ケアマネジャー、以下「ケアマネ」)ら介護従事者を対象として、介護現場で心不全の可能性に早く気づくための『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト( https://www.toaeiyo.co.jp/healthcare/heart-check.html )』を作成しました。
このチェックリストは、かわぐち心臓呼吸器病院 循環器内科部長・内科統括部長・副院長の佐藤直樹 先生のご監修のもと、ケアマネら介護従事者の意見を聞きながら、介護現場での実用性を重視して作成したものです。佐藤先生は前・日本医科大学医学部 循環器内科 教授であり、現在も日本心不全学会、日本循環器学会、日本集中治療医学会、NPO法人 日本心不全ネットワークで要職を務められています。
■『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』作成の背景
近年、世界中で心不全が増加しており、「心不全パンデミック」と呼ばれ問題となっています。心不全は「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と一般向けに定義され、高血圧や糖尿病、狭心症や心筋梗塞、心房細動、弁膜症、心筋症といった循環器疾患の行きつく先、終末像として発症します。そのため、心不全の有病率は加齢とともに増加し、高齢者に多いことがよく知られています。
循環器疾患を抱えた高齢者が急性心不全を発症すると、息切れやむくみなどが起こります。症状が出てからすぐに医療機関で診られれば外来で対応できることもありますが、症状がより重くなってからだと救急搬送や入院治療が必要となることが少なくありません。いかに心不全の症状を早期に見つけ、医療につなげるかが大きな課題です。
そこで、高齢者の生活に寄り添い、いつも見守っている介護従事者や介護家族に対して、心不全の可能性に早く気づくために注意していただきたいポイントをまとめたチェックリストを提供すれば、より早期に介護から医療へ連携がとれるようになり、心不全の早期診断・治療に結び付くのではないかと考えました。
また、心不全の発症前はこれといった症状が出ない、もしくは気づきにくい場合が多いことに加え、心不全についての知識が少ないことから、「心不全にならないようにする」という意識に欠けることが懸念されます。循環器疾患と心不全の関係について介護従事者に啓発することで、循環器疾患を持つ高齢者のケアや接し方が変われば、心不全の予防にも目が向けられるようになるのではないかという思いもありました。
■『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』の作成方法
トーアエイヨーは、インターネットインフィニティーの協力を得て、まずは介護現場における心不全の状況やケアの実際について、複数人のケアマネを対象にデプスインタビューを実施し、課題の洗い出しを行いました。その結果、ケアマネは循環器疾患が悪化して心不全になることは知っているものの、心機能の低下により息切れやむくみなどが起こる理由や、心房細動や弁膜症が心不全につながることなど、理解が不十分な点があることが分かりました。また、心機能の低下に気づくためのチェック内容や方法についても、ケアマネによって異なるようでした。
次に、デプスインタビューで得られた知見を共有したうえで、佐藤直樹 先生と介護従事者との対談を複数回実施しました。心不全についての概念の理解と症状が出る理由、介護現場でできる望ましい心機能のチェック方法、循環器疾患がどのように心不全につながっていくのかなどについて、介護従事者が理解・実践できるような説明や方法とはどのようなものなのか、探っていきました。その対談内容をもとに、ケアマネ向けの心不全啓発記事(全4回配信)を作成し、配信を行いました。
また、その対談の中で、介護従事者側のニーズとして「現場で最低限これだけはやっておけばいいというチェックリストがほしい」という意見が出ました。そういったリストがあれば、介護から医療への連携もスムーズになることが期待できるため、今回の『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』の作成を決めました。チェックリストの作成にあたっては、介護現場で誰でもできる方法を提示することと、チェック後の判断や連携先に迷わないようにすることに重点を置き、ディスカッションを重ねて作成いたしました。
作成に携わった佐藤直樹 先生は以下のようにコメントしています。
両社は今後も、高齢社会における循環器疾患のサポートおよび医療と介護の連携促進に向けて新たな貢献をすべく検討して参ります。
■会社概要
トーアエイヨーは、「循環器領域を中心に独創的な新薬を通して人々の健康に寄与する」ことを企業理 念に掲げる製薬企業です。虚血性心疾患、不整脈、心不全等の循環器領域及びその周辺領域の新薬や 付加価値後発品等の研究開発に取り組み、医療現場で真に必要とされるスペシャリティファーマを目指して、社会に貢献し続けて参ります。
トーアエイヨーの詳細については、(https://www.toaeiyo.co.jp/)をご覧ください。
全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営。
介護関係者や介護家族を対象とした調査や、疾患啓発、勉強会の集客支援、資材制作などの情報発信サポートを承っており、製薬会社や医療機器メーカーの皆様にご活用いただいております。
■■■ニュースリリース及びサービスに関するお問合せ先■■■
株式会社インターネットインフィニティー Webソリューション部(担当:柳沼)MAIL: syaginuma@iif.jp
トーアエイヨー株式会社 臨床開発部育薬開発課(担当:横井)MAIL: MedicalAffairs@toaeiyo.co.jp
このチェックリストは、かわぐち心臓呼吸器病院 循環器内科部長・内科統括部長・副院長の佐藤直樹 先生のご監修のもと、ケアマネら介護従事者の意見を聞きながら、介護現場での実用性を重視して作成したものです。佐藤先生は前・日本医科大学医学部 循環器内科 教授であり、現在も日本心不全学会、日本循環器学会、日本集中治療医学会、NPO法人 日本心不全ネットワークで要職を務められています。
この『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト( https://www.toaeiyo.co.jp/healthcare/heart-check.html )』は、インターネットインフィニティーが運営するケアマネ向けの会員制ウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を通じてケアマネに配布されています。ケアマネを通じて、ヘルパーなどの介護サービス事業者や介護家族らにもこのチェックリストが共有され、多職種で高齢者を見守っていく際の助けになり、心不全の早期発見や診断・治療に貢献できれば幸いです。
■『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』作成の背景
近年、世界中で心不全が増加しており、「心不全パンデミック」と呼ばれ問題となっています。心不全は「心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と一般向けに定義され、高血圧や糖尿病、狭心症や心筋梗塞、心房細動、弁膜症、心筋症といった循環器疾患の行きつく先、終末像として発症します。そのため、心不全の有病率は加齢とともに増加し、高齢者に多いことがよく知られています。
循環器疾患を抱えた高齢者が急性心不全を発症すると、息切れやむくみなどが起こります。症状が出てからすぐに医療機関で診られれば外来で対応できることもありますが、症状がより重くなってからだと救急搬送や入院治療が必要となることが少なくありません。いかに心不全の症状を早期に見つけ、医療につなげるかが大きな課題です。
そこで、高齢者の生活に寄り添い、いつも見守っている介護従事者や介護家族に対して、心不全の可能性に早く気づくために注意していただきたいポイントをまとめたチェックリストを提供すれば、より早期に介護から医療へ連携がとれるようになり、心不全の早期診断・治療に結び付くのではないかと考えました。
また、心不全の発症前はこれといった症状が出ない、もしくは気づきにくい場合が多いことに加え、心不全についての知識が少ないことから、「心不全にならないようにする」という意識に欠けることが懸念されます。循環器疾患と心不全の関係について介護従事者に啓発することで、循環器疾患を持つ高齢者のケアや接し方が変われば、心不全の予防にも目が向けられるようになるのではないかという思いもありました。
■『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』の作成方法
トーアエイヨーは、インターネットインフィニティーの協力を得て、まずは介護現場における心不全の状況やケアの実際について、複数人のケアマネを対象にデプスインタビューを実施し、課題の洗い出しを行いました。その結果、ケアマネは循環器疾患が悪化して心不全になることは知っているものの、心機能の低下により息切れやむくみなどが起こる理由や、心房細動や弁膜症が心不全につながることなど、理解が不十分な点があることが分かりました。また、心機能の低下に気づくためのチェック内容や方法についても、ケアマネによって異なるようでした。
次に、デプスインタビューで得られた知見を共有したうえで、佐藤直樹 先生と介護従事者との対談を複数回実施しました。心不全についての概念の理解と症状が出る理由、介護現場でできる望ましい心機能のチェック方法、循環器疾患がどのように心不全につながっていくのかなどについて、介護従事者が理解・実践できるような説明や方法とはどのようなものなのか、探っていきました。その対談内容をもとに、ケアマネ向けの心不全啓発記事(全4回配信)を作成し、配信を行いました。
また、その対談の中で、介護従事者側のニーズとして「現場で最低限これだけはやっておけばいいというチェックリストがほしい」という意見が出ました。そういったリストがあれば、介護から医療への連携もスムーズになることが期待できるため、今回の『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』の作成を決めました。チェックリストの作成にあたっては、介護現場で誰でもできる方法を提示することと、チェック後の判断や連携先に迷わないようにすることに重点を置き、ディスカッションを重ねて作成いたしました。
作成に携わった佐藤直樹 先生は以下のようにコメントしています。
私たちの病院には毎日のように心不全の患者さんが入院してきます。その多くは1~2週間前から症状が出始めており、もう1週間早く受診してくれていたら入院せずに済んだのに…というケースは往々にしてあります。 高齢者にとって身近な存在である介護従事者や介護家族が、息切れやむくみなど心不全の可能性のある症状に早く気づき、医療と連携いただければ、心臓の機能を保ちながら自宅で安心して過ごせる期間を長くできるのではないかと思い、この『介護現場の情報連携に使える!心臓チェックリスト』を作成しました。このようなチェックリストの必要性は以前から念頭にありましたが、なかなか実現する機会がありませんでした。このたびトーアエイヨー社とインターネットインフィニティー社によるケアマネさん向けの記事を作成する中で、介護従事者の意見を聞きながらこのようなチェックリストを作る機会が得られました。この作成にあたっては介護現場で無理なく・使いやすいものを目指しました。介護現場でこのチェックリストが広くお使いいただけるようになれば幸いです。 |
循環器病(心臓病、脳卒中など)については、2019年に『循環器病対策基本法』が施行され、その基本理念の一つとして「循環器病を発症した疑いがある者の搬送及び医療機関による受入れの迅速かつ適切な実施、循環器病患者に対する良質かつ適切なリハビリテーションを含む医療の迅速な提供」を掲げています。今回の取り組みは、この理念を介護現場で実現するための具体的な方策を提案するものであると考えています。
両社は今後も、高齢社会における循環器疾患のサポートおよび医療と介護の連携促進に向けて新たな貢献をすべく検討して参ります。
■会社概要
トーアエイヨー株式会社:
トーアエイヨーは、「循環器領域を中心に独創的な新薬を通して人々の健康に寄与する」ことを企業理 念に掲げる製薬企業です。虚血性心疾患、不整脈、心不全等の循環器領域及びその周辺領域の新薬や 付加価値後発品等の研究開発に取り組み、医療現場で真に必要とされるスペシャリティファーマを目指して、社会に貢献し続けて参ります。
トーアエイヨーの詳細については、(https://www.toaeiyo.co.jp/)をご覧ください。
株式会社インターネットインフィニティー:
全国のケアマネジャー10万人が登録するウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」(https://www.caremanagement.jp/)、全国にリハビリ型デイサービス「レコードブック」(https://www.recordbook.jp/)を展開するなど、健康寿命の延伸に向け、様々なヘルスケアサービスを運営。
介護関係者や介護家族を対象とした調査や、疾患啓発、勉強会の集客支援、資材制作などの情報発信サポートを承っており、製薬会社や医療機器メーカーの皆様にご活用いただいております。
■■■ニュースリリース及びサービスに関するお問合せ先■■■
株式会社インターネットインフィニティー Webソリューション部(担当:柳沼)MAIL: syaginuma@iif.jp
トーアエイヨー株式会社 臨床開発部育薬開発課(担当:横井)MAIL: MedicalAffairs@toaeiyo.co.jp
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