フィリップス、外科用Cアーム「Zenition」シリーズにフラットパネルディテクタ搭載の2製品を拡充

医師の繊細な画質要求に応える高精細な画像、経済性、汎用性、操作性を兼備

株式会社フィリップス・ジャパン(本社:東京都港区、 代表取締役社長:ジャスパー・アスエラス・ウェステリンク、 以下 フィリップス)は、移動式X線撮影装置「Zenition」シリーズに、フラットパネルディテクタ搭載の2製品を拡充します。

このたび拡充します「Zenition 10」はエントリーモデルでありながら、既存品の上位モデル「Zenition 70」と遜色のない高精細な画質を低線量で提供します。また、上位機種である「Zenition 30」は、「Zenition 70」で高い評価を獲得しているタッチスクリーンモニタを搭載のほか、フィリップスの外科用Cアームでは初となる電磁ロックブレーキを採用しました。


「Zenition 10」は6月1日より販売を開始しており、上位機種の「Zenition 30」は本日9月13日より世界同時に販売開始します。


  • 高精細な画像と経済性の両方を追求したい顧客ニーズに対応

近年、外科領域での低侵襲手術の増加に伴い、需要が拡大している外科用Cアームは、従来のイメージインテンシファイア型からフラットパネルディテクタ型へ市場シフトしてきています。


フラットパネルディテクタ型は、イメージインテンシファイア型と比べて高精細な画像の描出が可能であり、経年による劣化の耐久性にも優れていますが、高価格であることが難点でした。


そこでフィリップスは、固定陽極X線管仕様のフラットパネルディテクタ搭載外科用Cアームである、エントリーモデルの「Zenition 10」と、上位機種の「Zenition 30」を市場投入し、クリニックから大規模病院まで幅広いお客様のニーズにお応えします。

(左)手術室でZenition 30を使用(右)患者様を移動せず検査可能(左)手術室でZenition 30を使用(右)患者様を移動せず検査可能


医師の繊細な画質要求に応える“Japan Craft IQ”をデフォルト搭載

「Zenition 10」と「Zenition 30」は、医師の繊細な画質要求に応えるため、症例ごとに最適な画質と線量を調整しプリセットした“Japan Craft IQ“がデフォルトで搭載されています。開発段階から日本人の画像品質専任者(Image Quality  Specialist)が監修し、国内シェアNo.1である血管撮影装置で蓄積された画質調整技術が応用されています。


ハレーションを抑え適切な画像を提供する「Philips MetalSmart」

整形外科的処置等で金属インプラントを使用する患者様に対して、Philips MetalSmartソフトウェアが自動的に視野内の金属オブジェクトに起因する過度なX線量の増加を防ぐことにより、メタルアーチフェクト(ハレーション)を抑え適切な画質を提供します。

(左)MetalSmartあり(右)MetalSmartなし(左)MetalSmartあり(右)MetalSmartなし


  • ゆとりの奥行と優れた柔軟性で幅広い外科的処置に対応

150°以上のアンギュレーション(アームの回転幅)

外科手術ではさまざまな方角にアームを振って正確に病変を把握することが重要です。

Cアームの奥行きはどちらもゆとりある73cm。また、Cアームのアンギュレーションは、「Zenition 10」は最大150°、「Zenition 30」は最大156°と優れた柔軟性により、患者様を動かすことなく迅速かつ簡単にポジショニングができ、作業効率が向上しました。

整形外科、外傷、脊椎、疼痛管理、末梢血管、腹部、泌尿器、一般外科など、幅広い外科的処置に対応可能です。


デジタルサブトラクションアンギオグラフィー(DSA)

また、血管を鮮明に撮影できるため、外科だけではなく内科まで幅広く対応できます。上位機種の「Zenition 30」はもちろん、エントリーモデルの「Zenition 10」でもDSA撮影のオプション選択が可能です。

DSA機能で撮影した血管画像DSA機能で撮影した血管画像


ペディアトリックモード

オプションの検査設定により、小児患者様向けの超低線量のモードが使用できます。X線グリッドを取り外すことで、小さなオブジェクトや小児患者に合わせ線量率を低減します。


  • カスタマイズ可能なプリセットと直感的な操作で作業効率が向上

ユーザープロファイル機能により、検査部位・ユーザー別設定を容易に呼び出し可能

通常、検査する部位やユーザーごとに最適なコントラスト、ノイズ感、必要な線量は異なりますが、その都度画像設定を行うとワークフローが複雑になってしまいます。そのため、異なる部位でも同じ画像設定のままで検査を行うことが多くあります。

「Zenition 10」と「Zenition 30」は、対象疾患の部位ごとにカスタマイズ可能なユーザープロファイル機能を持ち、術者の好み、対象疾患ごとに容易に設定を呼び出すことができるため、毎症例、最適な画質を最適な線量で検査を行うことができます。これにより、作業効率の向上と、撮影時の患者様とスタッフの被ばく線量を抑えることが可能です。

 

Color-cordingで直感的な操作が可能

レーバーロックとロック部分が同じ配色で統一されているため、直観的にCアーム操作が可能です。これにより、技師や医師の操作技術の習得時間を短縮することができます。


軽量設計の電磁ロック式アームでスムーズな操作

「Zenition 30」には、軽量設計した電磁ロック式アームが搭載されています。軽量設計であり、かつ本体側とCアーム側の両方にロック / ロック解除ボタンが配置されており、手元で簡単に操作を行うことができるため、素早くスムーズにCアームを操作することができます。 

(左)Cアーム側のロック・ロック解除ボタン(右)手元でボタン操作可能(左)Cアーム側のロック・ロック解除ボタン(右)手元でボタン操作可能


タッチスクリーンモニタで直感的な操作が可能

「 Zenition 30」は、Cアーム本体側にタッチスクリーンモニタが搭載されています。モニタ上でライブ画像を見ながら、画像の回転、ズーム、保存、パルスの変更、シャッターの調整などを指先のタッチパネル操作で簡単に行うことができます。

タッチスクリーンモニタタッチスクリーンモニタ


  • 「Zenition 」シリーズ スペック一覧

(左から)Zenition 70・Zenition 30・Zenition 10(左から)Zenition 70・Zenition 30・Zenition 10


販売名 :Zenitionシリーズ

医療機器認証番号:301AFBZX00026000

設置管理医療機器/特定保守管理医療機器/管理医療機器


「Zenition」シリーズの製品ページ: https://www.philips.co.jp/healthcare/resources/landing/zenition

 

フィリップス・ジャパンについて

株式会社フィリップス・ジャパンは、ロイヤル フィリップスの日本法人として1953年に創業以来、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指しています。主な事業領域は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、睡眠・呼吸治療、およびパーソナルヘルスと多岐に渡ります。ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーとして、超高齢化が進む日本の医療・健康課題解決に向け取り組んでいます。

日本の従業員数は約2,000人、約70拠点でビジネスを展開しています。(https://www.philips.co.jp


ロイヤル フィリップスについて

ロイヤル フィリップス(NYSE:PHG, AEX:PHI)は、革新的な技術を通じ、人々のより良い健康と満ち足りた生活の実現を目指す、ヘルステクノロジーのリーディングカンパニーです。
フィリップスの革新的技術は人々を中心に設計されています。先進的技術と医療従事者および消費者のインサイトを活用し、消費者にはパーソナルヘルスソリューションを、医療従事者とその患者様には病院や家庭でのプロフェッショナルヘルスソリューションを提供しています。
オランダに本社を置く当社は、画像診断、超音波診断、イメージガイド下治療、生体情報モニタ、ヘルスインフォマティクス、およびパーソナルヘルスの分野で世界をリードしています。フィリップスの2022年の売上高は178億ユーロ、全世界に約74,000人の従業員を擁し、世界100か国以上でビジネスを展開しています。フィリップスに関するニュースはこちらからご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/

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会社概要

URL
https://www.philips.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー15階
電話番号
-
代表者名
ジャスパー・アスエラス・ウェステリンク
上場
未上場
資本金
-
設立
1987年09月