保健分野における人道支援研修(H.E.L.P.)を開催
~ウクライナ・トルコ・シリアの赤十字職員が来日し、研修に参加~
同研修は、武力紛争や自然災害などの現場で人道支援活動を行う人を対象に実施し、参加者は活動中の問題解決に必要な知識や公衆衛生などの基礎知識、倫理的行動規範を学びます。
アジア大洋州地域や欧州など12か国から20人が参加し、ウクライナ武力紛争やトルコ・シリア地震において活動している現地の赤十字・赤新月社職員もいます。
9月8日(金)に、ウクライナ、トルコおよびシリアの赤十字職員3人へのご取材を承ります。ぜひこの機会にご取材ください。
※H.E.L.P(Health Emergency in Large Populations)
1986年に赤十字国際委員会が世界保健機関、ジュネーブ大学と連携して作ったアカデミアと人道支援の現場をつなぐ研修コース。現在、世界8か国で開催しています。対象者は、人道支援の現場での活動経験のある方で、政府機関、大学、赤十字、国際機関、NGO等から広く参加しています。

ご取材概要 |
1 日時
2023年9月8日(金) 17:00~17:30
※ご取材には、日本赤十字社の通訳が付きます。
※研修風景の撮影をご希望の場合、15:15~16:45の時間帯で撮影いただけます。
2 会場
日本赤十字看護大学 広尾キャンパス(東京都渋谷区広尾4-1-3)
3 申し込み方法

URLまたはQRコードからお申し込みください。
取材申し込みフォームの登録完了後、順次、メールにて当日の詳細をご連絡します。
■URL:https://forms.office.com/r/yrRkn12V0G
申込締切:9月7日(木)18:00

4 取材対応者
(1)Ms. Iryna Martyniuk(イリーナ・マルティニュウク)
ウクライナ赤十字社所属、26歳

<略歴> ・ウクライナ・リヴィウ出身。 ・リヴィウ工科大学卒業後、教育関連企業などで事業管理やマネジメントを担当。 ・2022年2月のウクライナ人道危機以降、ウクライナの人々のための人道支援活動を志し、ウクライナ赤十字社に入社。 現在、ウクライナ本社で、巡回診療チームの西部地域マネージャーを務め、医療が必要な人々に支援を届けられるよう巡回診療チームの迅速な配備を行う。
<研修の参加理由> ウクライナ人道危機に対し、人道的な課題により適切に対応する力が必要と考えている。 研修後は、ウクライナ人道危機における赤十字の人道対応計画の作成に参画予定。 |

(2)Ms. Merve Ay Clavijoolarte(メルベ・アイ・クラビホオラルテ)
トルコ赤新月社所属、35歳

<略歴> ・トルコ・ブルサ出身。 ・2011年~医療NGOの一員として、トルコで人道支援活動に従事。 バングラデシュで、避難民キャンプの診療所設置や運営を担当。ケニア、シリアでも活動。 ・2019年、トルコ赤新月社入社。 公衆衛生・心理社会サービス部門の緊急医療支援ユニット長を経て、現在は保健部門のユニット長。新型コロナウイルス感染症対応や国内の医療事業、国内災害における公衆衛生関連事業の調整を担当。 ・2022年10月~パキスタンで、洪水対応に従事 (国際赤十字・赤新月社連盟の緊急時公衆衛生コーディネーター) ・トルコ・シリア地震では、緊急対応部門で、保健、水・衛生部門、心理社会的支援等の調整業務を担当。現地でのニーズ調査や、復興計画のための調査も実施。CBHFA*プログラムの立ち上げにも携わった。
<研修の参加理由> トルコ赤新月社で地震対応を行う保健部門のユニット長として、本研修で実践的なツールを学び、今後の地震対応に活かしたい。 併せて、トルコ赤新月社の緊急時医療支援事業体制の発展につなげたい。 |

(3)Dr.Hind Bakkour(ヒンド・バクール)
シリア赤新月社所属、58歳

<略歴> ・シリア・ダマスカス出身。 ・ダマスカス大学卒(専攻:医学、公衆衛生学)、医師の資格を持つ。 ・2002年~WHOでマラリアや感染症対応、慢性疾患に対応。 ・2012年~シリア保健省で、様々な保健医療事業に携わる。 ・2014年、シリア赤新月社入社。ダマスカス支部で巡回診療支援を担当。 ・2017年~シリア赤新月社のCBHFAコーディネーターとして勤務。 ・トルコ・シリア地震では、避難者への救援物資の配布、医療のサポートが必要な被災者を診療所等につなげる活動、避難所の清掃や教育活動をボランティアと共に実施。 <研修の参加理由> シリア赤新月社のCBHFA*事業責任者として知識向上を図り、事業を体系的に構築できるようになることで、脆弱な地域での活動に還元したい。 また、研修内容をシリア赤新月社医療部門のコーディネーターに伝え、同社の業務の向上に貢献したい。 |
※CBHFA(Community Based Health and First Aid)
赤十字が開発した地域住民参加型保健活動。地域ごとの異なる保健課題(衛生環境はどうか、どんな食物から栄養を取るか、母子の健康を守るために何が必要か、出血した時の安全な対応等)について、地域で活動するボランティアと一緒に地域住民に伝えていくもの。地域の人々が自らの力で健康を守り、将来にわたって持続的に向上させていくアプローチ。
地域の病院で医者と話すイリーナさん
アレッポの避難所でCBHFA活動中のヒンドさん
5 参考(H.E.L.P. in Tokyo 2023について)
(1)日時
2023年9月4日(月)~9月15日(金)
(2)会場
日本赤十字看護大学 広尾キャンパス(東京都渋谷区広尾4-1-3)
(3)目的
紛争や自然災害、複合災害などの人道支援の現場で活動している人を対象とし、人道支援を行う際に必要な
知識・スキル(問題解決の意思決定に必要な知識や公衆衛生などの基礎知識、倫理的行動規範)を学ぶ。
(4)主催
日本赤十字社、日本赤十字看護大学、赤十字国際委員会
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
