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公益財団法人日本ユニセフ協会
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【プレスリリース】中央アフリカ共和国危機 難民7万6,000人以上がチャドへ避難

今後半年で15万人に達する見込み

公益財団法人日本ユニセフ協会

©UNICEF/Chad©UNICEF/Chad


※本信は、ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳・編集した
ものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_72757.html でご覧いただけます


【2014年3月4日 ンジャメナ(チャド)、ダカール(セネガル)発】

中央アフリカでの人道危機に伴い、周辺国への住民の流出が続いています。ユニセフ・
チャド事務所は、中央アフリカからチャドへ避難した人は7万6,000人以上にのぼり、
その多くは暴力から逃れようとしている女性と子どもであり、さらなる支援が急がれる
と警鐘を鳴らしています。

チャドを訪れているユニセフ西部・中部地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは
「国境沿いにある避難所で、何も持てずに命からがら中央アフリカから逃げてきた
女性や子どもたちを多く見かけました。現場にいるユニセフのスタッフは、毎週、
国境を越えてチャドに避難してくる人たちを確認しています。その多く、特に子ども
たちは、中央アフリカで恐ろしい暴力にさらされてきました」と述べました。

2カ月以上にわたり、ユニセフは追加で医療スタッフを配置。政府やUNHCR(国連難民
高等弁務官事務所)やIOM(国際移住機関)、WFP(世界食糧計画)、各種NGOなどの
パートナー団体とともに、難民が到着する「トランジット・センター」で救援物資や
シェルターの提供を拡大してきました。

また、計3万人が世帯用の水と衛生キットや医療キットを受け取り、井戸やユニセフが
作った緊急トイレ300基を使用できるようになりました。チャド南部では、1万2,500人
以上の子どもが、ユニセフの支援を受けた予防接種キャンペーンで予防接種を受け
ました。

これまでに、1,062人の子どもが家族とはぐれているとして登録されました。
このうちの約半数は、その後、家族と再会できました。ユニセフは地元当局とIOMと
ともに、家族とはぐれている子どもたちの面倒を見て、心のケアを行い、保護して
います。こうした子どもたちの中には、中央アフリカで心に深い傷を負う経験を
してきた子どもがよく見受けられます。

©UNICEF/Chad チャドの避難施設で家族と離れ離れになった子どもたちの話を聞くフォンテーン代表©UNICEF/Chad チャドの避難施設で家族と離れ離れになった子どもたちの話を聞くフォンテーン代表


「中央アフリカの危機を終わらせるには、安全を確保することが最優先です。チャド
では、すでに多くの人道支援ニーズがありますが、そのニーズは数週間内にさらに
大きくなるでしょう。雨季が迫ってきています。避難所の多くは、浸水を繰り返し
やすい場所にあり、水に起因する病気が発生しやすいです。雨季の到来で人道状況が
さらに悪化することを、阻止しなければなりません。我々は、新たに到着する難民
だけでなく、コレラやはしか、マラリア、ポリオ、髄膜炎、洪水の対策を準備する
必要があります」とフォンテーン代表は強調しました。

この1カ月で国境を越えて中央アフリカからチャドへ避難する人の数は、倍以上に
増えました。

しかし、活動資金の不足から、ユニセフと他の団体が支援活動を行い、政府当局や
人道機関によって行われていた緊急支援活動を実施する上で、制約が生じています。
ユニセフは緊急のニーズを満たすために、1,400万米ドルを要請しましたが、寄せ
られた資金はわずか200万ドルです。

チャドの人道支援関係者は、今後6カ月で中央アフリカからの難民は15万人に達し、
緊急支援の実施には、3,300万米ドルが必要になると推定しています。

チャド以外にも、カメルーンとコンゴ民主共和国、それより幾分割合が減って
コンゴ共和国にも、中央アフリカからの難民が流入しています。


■参考情報
・中央アフリカの避難状況
国内避難民の数:70万人
(人口の15%、うち首都バンギで28万人 ※OCHA 2014/2/28時点)
国外へ避難した人の数:27万9,000人(人口の6%)

・チャドのサヘルベルト(地帯)では、2014年、5歳未満の子ども50万人以上が
急性栄養不良になると見込まれ、そのうち推定12万6,000人は重度の急性栄養不良に
かかるとみられている。

・2013年の降雨量は少なく、とりわけサヘルベルトの農業生産に大きな影響を与えた。
例年4月から9月におよぶ「飢餓の季節」は、今年は早く始まることになり、230万人
が食糧不足に陥るとみられている。




■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または

Lalaina Fatratra Andriamasinoro, UNICEF N’djamena,
+235 66 36 00 42, lfandriamasinoro@unicef.org
Laurent Duvillier, UNICEF Dakar,
+221 77 637 66 04, lduvillier@unicef.org
Kate Donovan, UNICEF New York,
Tel: 1-212-326-7452; Cell: 1-917-378-2128; kdonovan@unicef.org

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を
促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと
協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場
にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての
子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ
国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、
ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。
(www.unicef.or.jp)

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
-
設立
-
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