新井素子氏も感動の短編集! あなたの孤独に届く、韓国発・祈りの物語『リシアンサス』刊行
韓国のSF作家ヨン・ヨルムが描くディストピアや宇宙旅行、ゾンビ感染など、ここではない舞台で展開される短編集
株式会社マイナビ出版(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:角竹輝紀)は四六判文芸レーベル「MPエンタテイメント」の1冊として『リシアンサス』(ヨン・ヨルム[著]、カン・バンファ[訳])を2026年10月22日に発売します。
韓国のSF作家ヨン・ヨルムが描くディストピアや宇宙旅行、ゾンビ感染など、ここではない舞台で展開されながら、どこか現代の孤独と生きづらさに通じる短編集で、小説家の新井素子氏や編乃肌氏から推薦のコメントもいただいています。

なぜ韓国文学なのか
「MPエンタテイメント」はこれまで日本の作家の作品を送り出してきましたが、初めて海外の作品を紹介するにあたり、韓国文学を選びました。
その理由として、昨今の日本における韓国文学、韓国SFの展開が活発であることが挙げられます。しかも、単行本の翻訳刊行だけでなく、ウェブでの短編掲載、作家交流、日韓アンソロジーといった継続型・コミュニティ型の展開が進んでいます。
韓国文学が人々を惹きつける魅力の一つに、現代社会を生きる人々、とりわけ女性たちが抱える孤独や生きづらさを繊細に描き出している点があります。
今回刊行する『リシアンサス』もまた、そんな韓国文学の系譜に連なる一冊です。
ディストピア、宇宙旅行、アンドロイドなどSF的な世界観を舞台にしながら、その中心にあるのは「誰かを想うこと」「喪失を抱えて生きること」「自分の居場所を探し続けること」といった普遍的な感情です。
翻訳書だから、SFだからということを措いて、ぜひ現代を生きる人に読んでほしい、そういう思いから本書を選びました。
表題作の「リシアンサス」は第8回SFアワード中短編優秀賞を受賞しており、SFやエンタメ好きの方にもおすすめです。
さらに今年、日本と韓国とで連携しての動きが活発になっています。
7月には「ニュー韓SFプロジェクト」が始動しています。作家や翻訳者による、韓国SFをもっと日本に紹介したいというプロジェクトです。
日本SF作家クラブと韓国SF作家連帯の交流から5月には『日韓SF交換日記 あなたの言葉を聞くための対話』(Kaguya Books)が刊行され、10月末には書き下ろしアンソロジー『シスターパンク・ユニオン』(河出書房新社)も予定されています。
日本、韓国、中国の作家たちが書き下ろしたアンソロジー『日中韓SFアンソロジー[1] 猫SF』(皓星社)も10月に発売。
10月には河出書房新社から斎藤真理子=個人編訳で「韓国文学クラシックス」全5巻の刊行も始まります。
当社も昨年から『リシアンサス』の制作を進めてきましたが、奇しくも同じ10月に他出版社からも韓国文学単行本が複数刊行されるという偶然に、驚きと興奮を覚えます。
推薦コメント
どの世界でもいつでも。誰かを想う気持ちは、やっかいで醜いけど素敵。うん、みんなおんなじなんだねって思える短編集。
―小説家・新井素子
どれも少しほろ苦くて、でも後味はどこか優しい身近に寄り添ってくれるようなSF短編集。
―小説家・編乃肌
本書の内容
大気汚染に見舞われた地球。人工の身体を持つ者を「人間」、そうでない者を「未登録」と呼んでいた。未登録のジンは人間のギュヒと穏やかに暮らしていたが、ギュヒが何度も未登録の“ペット”を迎えては手放していたことを知り―
<あなたがくれた「リシアンサス」の花が、私の生きる希望だった>「リシアンサス」
嫌な記憶を消すことができる“オプション”。子どもを失い自殺未遂を起こしたミハは子どもの記憶を消すことを考え始め―
<喪失と向き合いの物語>「ホウレンソウのソテー」
百二十日の星間飛行。「昔ながらの」スタイルを愛するテイはこの飛行を最後に廃棄される乗務員アンドロイドとの不格好なコーヒーブレイクを楽しむが―
<コーヒー薫る愛おしい記憶>「わたしのエラーってひどいのでしょうか」
など、第8回SFアワード中短編優秀賞受賞作を含む、孤独と生きづらさに寄り添う、切ない短編集。9編収録。
著者・訳者略歴
著者:ヨン・ヨルム
記憶と変化、そして旅立ちに関する物語を好む。
SFアンソロジー『私とミンたちの世界』に短編「ホウレンソウのソテー」を寄稿。「リシアンサス」で2021年 第8回SFアワード中短編部門優秀賞、「廊下で待っているから」で第8回ハン・ナグウォン科学小説賞佳作を受賞した。
その他、第2回ロマンススリラー文学公募展にて「月光捜査」で優秀賞受賞、第5回タイムリープ小説公募展にて『キャットニップ・ネットワーク』で優秀賞受賞。
訳者:カン・バンファ
翻訳家、翻訳講師。和訳書にキム・チョヨプ『わたしたちが光の速さで進めないなら』『この世界からは出ていくけれど』(以上共訳)、『地球の果ての温室で』『派遣者たち』『惑星語書店』『本と偶然』、ペク・スリン『惨憺たる光』『夏のヴィラ』『まぶしい便り』など多数。日本の児童書の韓国語訳も手掛ける。著書にエッセイ集『ことばの波間で』、翻訳スキル本『일본어 번역 스킬』(共著)がある。
MPエンタテイメントについて
MPエンタテイメントは「じぶん時間に、いつもと違う刺激と楽しみを。」をキャッチフレーズに、エンタテイメントの枠を縦横無尽に用い、さまざまな作品を送り出していくレーベルです。
学校や会社で「学ぶ」「働く」、家事や食事などの「生活する」時間とともに、自分の興味、価値観、好きなこととともに過ごす時間もまた貴重であり、人生にかけがえのないものと考えます。
当社は「学ぶ」「働く」「生活する」「自分らしい時間を過ごす」のすべてをサポートしていきます。
書誌情報

リシアンサス
著者:ヨン・ヨルム
訳者:カン・バンファ
価格(紙、電子版ともに):2,420円(税込)
判型:四六判
ページ数:312ページ
ISBN978-4-8399-8883-8
発売日:2026年10月22日
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4839988838
マイナビブックス:https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=152861
※流通の都合により、書店・ストアによって発売日が異なる場合がございます。
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2015年10月に、株式会社マイナビの出版事業本部を分社化し、株式会社マイナビ出版として出発しました。大手取次との契約以来45年続けてきた出版事業で培ったノウハウを核に、IT、将棋、世界遺産、ライフスタイルなどのジャンルで、みなさまの仕事と生活の充実と課題解決に寄り添える会社を目指します。
本社:東京都千代田区一ツ橋2丁目6番3号
代表取締役 社長執行役員:角竹輝紀
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