地産地消を後押し!農家と飲食店のマッチング会を開催
愛知県豊橋市は8月31日(水)、地産地消を進めるため、農家と飲食店とのマッチング会を豊橋市駅前の複合施設「emCAMPUS(エムキャンパス)」で開きました。マッチングが成功した両者は、この冬にある提供イベントに向けて地元産食材を使った新メニューを開発していきます。
作物について説明する生産者
豊橋市が実施したアンケートでは、95.7%の飲食店と60%の農家が「地産地消に興味、こだわりがある」と回答。市内全体の地産地消を後押しする取り組みとして、「地元飲食店に利用してもらいたい地元農家」と「地元の食材を使いたい地元飲食店」をマッチングするこのイベントを企画しました。
農家側は販路拡大ができ、飲食店側は新鮮な食材を仕入れ、店で地元農産物のブランドを生かすことができるなど、双方に新しい発見や人脈づくりが期待されます。
マッチングに参加した農家は、レモネーディア、柿、高糖度ミニトマト、松きのこ、鶏卵、ミカン、日本一の出荷量を誇るラディッシュやエディブルフラワーなどの生産者16人。
飲食店側は、創作和食や居酒屋など市内の9店舗が参加しました。
生産者のプレゼンを聞く飲食店関係者
「ラディッシュは暑い季節は辛いので、油と一緒に食べるといい」「うちのイチゴは香りが強く、色が濃いのでスムージーもおすすめ」「小菊はツマモノのイメージが強いが、食材としても使ってほしい」などと、農産物のこだわりや特徴、おすすめの食べ方などを紹介しました。
柿農家の鈴木さん
また、豊橋温室園芸農協の花穂・ほじそ部会は、出荷量日本一で海外輸出も行っているものの、「花穂、ほじそが食べられると認識されていないのが現状。花や実を料理に散らして使用することを考えていますが、プロの料理人に可能性をここ豊橋で見出していただけたらと思います」とアピールしました。
飲食店側は仕入れられる時期や提供できるメニュー案などを個別に質問
マッチングは机に置かれた箱に飲食店側が名刺を入れることでオファーとなり、受理するかどうかの決定権は農家が持ちます。今回は9組が個別商談へと進み、価格やロット数などを話し合いました。
個別商談を行う参加者
日本料理「大村屋」は冬のフグ料理と柑橘類の相性の良さに着目しており、「農家さんと知り合える機会がなく、こうしたイベントはありがたいです。各農家さんがSNSで発信できる時代だが、こうして実際に会って思いを聞くのは全然違いますね」と話していました。
今後は農家と飲食店がタッグを組み、地元農家とのメニュー開発経験のある料理人によるサポートなどを受けながら、新メニュー開発を進めていきます。新メニューの提供イベントは、令和4年11月〜令和5年1月に予定しています。
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