日本自然保護協会 国際担当・道家が、日本人で初めてNature-based Solutionsプロフェッショナルの資格を取得
NbSの適切な評価と改善策を提供
この度、公益財団法人日本自然保護協会(以下、NACS-J)の国際担当である道家哲平(どうけ・てっぺい)が日本人で初めて「Nature-based Solutions(以下、NbS)プロフェッショナル※」の資格を取得しました。
※ Nature-based Solutions(NbS)プロフェッショナル:正式名称 IUCN Professional Certificate on the IUCN Global Standard for Nature-based Solutions™
NbSプロフェッショナルは、NbSつまり自然に根差した解決策について、国際的な自然保護連合組織であるIUCN(国際自然保護連合)が、6週間にわたる研修を通じ、基準を理解し、基準合致の適否を判断できる素養があると認めた人材に与える資格です。2021年にスタートし、2023年時点で世界から約200人が受講、今回、道家が日本人で初めて取得しました。
IUCNは、NbSを「社会課題に効果的かつ順応的に対処し、人間の幸福及び生物多様性による恩恵を同時にもたらす、自然の、そして、人為的に改変された生態系の保護、持続可能な管理、再生のための行動」と定義しています。
生物多様性条約・気候変動枠組み条約において重要な手法とされ、日本でも企業や自治体でNbSの取組みがはじまっています。例えば、東京都では人間の幸福と生物多様性の両方に貢献する事例を「Tokyo-NbSアクション」として発信しています。
NACS-Jは、これまで生物多様性保全とともに、自然を守ることで気候変動の緩和や適応、防災減災、地域活性などにつなげていくNbSを進めてきました。NACS-Jがみなかみ町と三菱地所株式会社の三者で実施している「みなかみネイチャーポジティブプロジェクト」でも、NbSの実践を活動の柱のひとつに位置づけ積極的に取り組んでいます。
NACS-Jでは今回の資格取得を活かし、企業や自治体をはじめ、各主体が実施しているNbSの適切な評価と改善策を提供し、日本におけるNbSの取組みを促進していきます。
<日本自然保護協会・道家コメント>
私が受講した5期には、世界各国のNGO、企業・金融機関、国際・国連機関職員などが参加しており、「自然に根差した解決策(Nature-based Solutions)」への注目の高まりを実感しました。6週に及ぶ研修で得た深い理解を、日本におけるNbSの推進に活かしていきたいと思います。
<参考>公益財団法人 日本自然保護協会について
自然保護と生物多様性保全を目的に、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体のひとつ。ダム計画が進められていた尾瀬の自然保護を皮切りに、屋久島や小笠原、白神山地などでも活動を続けて世界自然遺産登録への礎を築き、今でも日本全国で壊れそうな自然を守るための様々な活動を続けています。「自然のちからで、明日をひらく。」という活動メッセージを掲げ、人と自然がともに生き、赤ちゃんから高齢者までが美しく豊かな自然に囲まれ、笑顔で生活できる社会を目指して活動しているNGOです。山から海まで、日本全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けています。
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