13~49歳のコア視聴層から高い支持!NHK朝ドラ「あんぱん」を注目度データで徹底分析

第1話~第25話の放送話別注目度ランキングも公開。最も視聴者をくぎづけにしたストーリーとは?

REVISIO株式会社

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷康士、以下REVISIO)は、2025年4月にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」について注目度データを用いて人気の傾向を分析致しました。注目度が高いほど、テレビの前の視聴者がくぎづけになっていたことを表します。

NHK朝ドラ「あんぱん」を注目度データで徹底分析イメージ画像

REVISIOの注目度データとは?

テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合を表します。たとえば、テレビの前に100人滞在していて、そのうち70人がテレビ画面に視線を向けていた場合は「注目度70%」となります。その番組が視聴者をいかに「くぎづけ」にしたかという、視聴の質がわかる指標です。

注目度説明画像

REVISIOではこの指標を用いて、さまざまなテレビ番組を分析し視聴質ブログで公開しています。

「あんぱん」を熱心に見ているのはどんな人たち?

今年4月にスタートしたNHKの朝ドラ「あんぱん」。『アンパンマン』の作者やなせたかしさんと、妻の小松暢さんをモデルにした物語です。

これまでもさまざまなテーマで視聴者を楽しませてきた朝ドラですが、112作目となる「あんぱん」は特にどんな視聴層に支持されているのでしょうか。過去2年分の朝ドラ作品「らんまん」「ブギウギ」「虎に翼」「おむすび」の視聴データと比較しながら分析します。

下記は、各作品の第1話~第25話の放送における視聴データの平均値を記載した表です。

NHK朝ドラ「あんぱん」含む直近5作品の注目度・視聴率比較表画像

個人全体・男性全体・女性全体・コア視聴層(男女13-49歳)の注目度、そして世帯視聴率で比較をすると、「あんぱん」はコア視聴層で高い支持を得ていることがわかります。同属性2位の「らんまん」とは4.3%もの差があり、その差は歴然です。

「あんぱん」は、『アンパンマン』の作者・やなせたかしさんとその妻・暢(のぶ)さんをモデルにした物語。コア視聴層とは13〜49歳、いわゆるファミリー世代です。そんな世代にとって馴染みの深い『アンパンマン』が題材になっていることが、この世代の視聴者の関心を集める理由の一つでしょう。

さらに、メリハリのあるストーリー展開も、視聴者を惹きつける要因となっています。第1〜2週目では、主人公・朝田のぶの子ども時代が描かれ、家族や友人、町の人々との心温まる交流が綴られました。一方で、のぶの父・結太郎が第1週で亡くなるなど、シリアスな場面もありました。感情の起伏を伴うストーリー展開が、ドラマに心の動きを求める若年層の心をつかみ、注目度の上昇につながったのではないでしょうか。

激動の時代へ向かう昭和初期という設定もカギ

朝ドラに対する期待や評価は、物語の「時代背景」にも大きく左右されます。「あんぱん」の舞台は昭和初期。これから激動の時代へと向かう中で、当時の時代背景と主人公たちの成長物語がうまく重なれば、さらに幅広い層の支持を得ることが期待できます。

今回のランキング対象作品においては「虎に翼」も昭和初期の設定でした。「法」をテーマにした社会派ドラマのような骨太な展開で、各方面から非常に高く評価された作品です。今回比較した作品の中では唯一10%を超える世帯視聴率を獲得しており、さらに注目度の点においても性年代問わずバランス良く支持を得ていた様子が見て取れます。

「あんぱん」も視聴者の期待に応え、高い人気を獲得できるのか——今後の推移にも注目していきたいところです。


第1話~第25話を注目度でランキング!最も高い注目度を記録した放送回とは?

ここからは「あんぱん」の支持が高いコア視聴層で放送話ごとのランキング結果を見ていきましょう。以下の表は、3月31日放送の第1話~5月2日放送の第25話までをコア視聴層の注目度順で並べています。

NHK朝ドラ「あんぱん」放送回別注目度ランキング画像

注目度1位:第21話

主人公・のぶ(今田美桜さん)が女子師範学校の寮に入り、新たな人生の一歩を踏み出す場面が描かれた回です。コア視聴層の中にはちょうどこの春、新生活をスタートさせた人も多かったはず。のぶの不安や期待、緊張感に自分を重ねながら視聴した人が多かったのではないでしょうか。

この回では、教師から「お国のために尽くしなさい」と厳しく叱責されたり、先輩との厳しすぎる上下関係に戸惑ったりと、のぶの新生活は順風満帆とはいきません。それでもひたむきに前に進もうとする彼女の姿に、応援したくなる視聴者が続出したことが、高い注目度につながったと考えられます。

一方で、のぶの幼なじみ・嵩(北村匠海さん)は浪人生として悩みの中にいました。弟・千尋(中沢元紀さん)との会話の中で、少しずつ本音を語りはじめ、「絵を描いて生きていきたい」という自身の本当の願いに気づいていきます。この第21話は、のぶと嵩、それぞれが自分の道を模索し、新たなスタートを切る姿が描かれており、共感や感動を呼び起こす回として、多くの視聴者の心に残ったのではないでしょうか。

REVISIOの「視聴質ブログ」では注目度2位以下の作品についても分析・考察を掲載しています。ぜひご覧ください!


注目度上位回の共通点は「主人公たちの成長や変化」

ランキングの1位~5位を見渡すと、いずれも主人公たちが夢を見つけたり、新たな一歩を踏み出したりと、成長や変化を感じられる回であることが共通しています。これは、朝ドラの視聴者層が最も重視する要素のひとつといえるでしょう。

ちなみに、下記グラフを見ると、第12話~第14話の注目度が連続して高く推移していたことがわかります。ここでは男子に混じってパン食い競争に出場したのぶが、一等賞だったにも関わらず理不尽な扱いを受け悔しい思いをするのですが、同時に「女子でも思いっきり夢を追いかけて良い」と強く前を向く様子が描かれていました。

やはり主人公たちが悩みながらも人生を模索し、成長していく姿を応援することが、朝ドラ視聴の目的となっていることは間違いなさそうです。

「あんぱん」第1話~第25話 注目度推移グラフ画像

「あんぱん」は、のぶと嵩という2人の主人公が、それぞれの人生を通して“逆転しない正義”を貫く『アンパンマン』の精神にたどり着くまでの過程を描いています。2人がどのようにして、自分たちの中にある大切な価値観や使命感を見つけ出していくのか——。その旅路を見守る視聴者の期待は、これからますます高まっていきそうです。

REVISIOでは、視聴者がテレビに目線をどれだけ向けたかという視聴データをテレビ番組では毎分、CMでは毎秒で、独自に取得しております。今後も注目のテレビ番組やCMの分析を行う予定ですので、どうぞご期待ください。



<本件に関する問い合わせ先>

REVISIO株式会社 広報担当 安武
東京都千代田区大手町1丁目6番1号大手町ビル
E-mail info@revisio.com
Tel(担当直通) 050-5897-4931

【REVISIO株式会社について】

REVISIO株式会社は2022/10/1より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更いたしました。
人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリア2,000世帯・関西エリア600世帯の地上波全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル6階670区
電話番号
03-6268-8056
代表者名
郡谷康士
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2015年03月