「OPEN SWITCH -考えよう、これからの暮らし。-」リリースイベントのライブ配信を開催しました
ロバート キャンベルさん・小島よしおさんらがコロナ禍での様々な社会課題について語る「転んでももう一度立ち直れる」「敗者復活が当たり前の社会に」
株式会社LIFULL(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:井上高志、東証第一部:2120、以下LIFULL)は、コロナ禍で見えたニューノーマル時代の社会課題を解決するための事業アイデアや次世代の子会社社長候補を募集するビジネスプランコンテスト「OPEN SWITCH -考えよう、これからの暮らし。-」の開始にあたり、9月29日(火)にハフポスト日本版と共にライブ配信形式でリリースイベントを実施しました。ファシリテーターに最所あさみさん、ゲストスピーカーにWBSソーシャルイノベーション講師の大畑慎治さん、クロストークには日本文学研究者のロバート キャンベルさん、お笑い芸人の小島よしおさんにご出演いただきました。
- オープニングトーク LIFULL 井上高志「企業が率先して、社会課題を解決していくべき」
オープニングトークでは、LIFULL代表取締役社長井上高志から自身のこのコロナ禍の数ヶ月の社会変化について「コロナで様々な課題が浮き彫りになったり、生まれたりしたと思います。そして、それらには個人の力では解決できないものも多くあります。そこで、企業が率先して、社会課題を解決していくべきだと考えていますし、それこそが社会における会社の存在意義でもあると思っています」と、コロナ禍における企業の存在意義を語りました。
また、LIFULLの一人ひとりの声に寄り添い、様々な社会課題を解決するビジネスの姿勢について尋ねられると「LIFULLはまさに、課題を解決したいと思って生まれた会社です。コロナ禍で様々な体験をされているかと思いますが、一人ひとりの声に寄り添って、これからの課題をみなさんと一緒に探して、解決していきたいと考えています。」と語り、オープニングトークを締めくくりました。
- ゲストスピーク 大畑慎治さん「『そんなの関係ねえ!』と個人の想いにフォーカスすることが大事」
次にゲストスピーカーとしてWBSソーシャルイノベーション講師やO ltd. (オー)代表を務めている大畑慎治さんをお招きしお話を伺いました。大畑さんは、コロナにより「『企業』や『企業と個人の関係性』が変化した」ことを指摘し「今までは一企業が解決できる社会課題が多くあったが、現在は課題の規模が壮大になりすぎて、一企業が解決できる課題がほとんどなくなってきています。既存事業で社会に貢献してきたが、本当にそれだけでいいのか、もっと果たせる役割があるのではないか、経営層だけでなく、従業員からもこのような声があります。マーケティングの視座と想いに焦点をあて、自社のリソースを使ってではなく、これからは、企業が社会にとって本当に必要なものは何だっけ?と考える必要があると思います。」と自らの考えを述べました。
また、市場の外にある社会と企業のうちにある個人に注目したSENSE OUTの大切さを訴えたほか「社会の声だけでなく、『そんなの関係ねえ!』と個人の想いにフォーカスすることが大事。それがイノベーションの加速につながると思います」と語り、今後のイノベーションにおいて、個人の想いが大切であることを伝え、ゲストスピーチは終了しました。
- クロストーク(ロバート キャンベルさん/小島よしおさん/ LIFULL井上高志)
キャンベルさん、小島よしおさんとLIFULL井上がクロストークを実施しました。
冒頭、キャンベルさんから不動産・情報サイトのLIFULL HOME'Sについて「実際コロナを経て、ユーザーのニーズに変化はありましたか?」との質問に井上は「ユーザーのニーズは変わってきていると思います。リモートワークが増えたことで家にいる時間が長くなった分、より家の中での時間を快適に過ごそうという人は増えましたよね。家が、ただ生活するだけの場所ではなく、教育の場にもなり、仕事をする場にもなったことで、「家」のあり方は大きく変化したと思います。一方で、小さいお子さんがいる家庭では、仕事をする場所がないなどの課題もあります」と自身の考えを述べました。
続いて小島さんは、4月からスタートさせた子どもたちと楽しく体を張って一緒に勉強するYouTubeコンテンツ「おっぱっぴー小学校」を例に挙げ「『おっぱっぴー小学校』を始めて感じたのは、塾や学校に行けなくなったために、親御さんが勉強を教えなくてはいけない環境になっているということです。僕は、学校や塾などその場所にいる方に任せきりにするのではなく、みんなで子どもを育てる社会ができたらいいなと思いました。今回は良いきっかけになるのではないかと感じています」とコロナ禍をプラスに捉え、答えました。
ロバート キャンベルさん「移住をしながら働き、学ぶことがひとつのキーワードになる」
「今後、地方での生活や暮らし方、移住を想定したまちづくりはどのように変わるだろうか」というテーマでは、キャンベルさんから「コロナによって多拠点生活や移住といった話が話題になっていると思います」と述べると、LIFULL井上は「箱ものを新しく作るのはやめて、既にあるものを活用していくのが良いと思います。日本人は元々あるものを長く大事に使うのが得意なので、その文化を復活させたいです。また、ハードというより、ソフト(コミュニティ)を重視しながら、これからは効率重視やGDPよりも、一人ひとりの幸福感を考えたまちづくりをしたいです。地方はコミュニティの基盤がしっかりあるので、コミュニティを重視したまちづくりがしやすいと思います。そう言った面でも地方はこれから注目していくべきだと思っています」と応じました。
一方、キャンベルさんからは「移住をしながら働き、学ぶことが一つのキーワードになる」と述べた上で、多拠点居住について「都会と地方が文化的な違いがある」、その中で“交流人口”がヒントになるかもしれないと語りました。また、小島よしおさんは「大人の考えでいうと、転々とするのはやってみたいと思うし、とても良いと思いますが、子どもにとっての1年はとても大きいので、そういう意味では少し心配です」と話し、子どもたちの視点からの意見も述べていました。
LIFULL 井上「敗者復活が当たり前の社会になればいいなと思います」
最後に「今後の子どもたちの学び方/教育方法」をテーマにお話を伺いました。小島よしおさんがはじめにLIFULL井上に意見を聞いたところ、井上は「コロナによって、オンライン授業なども一部では広がりました。LIFULLの独自調査でも、『学び・学習』の選択肢が広がったと思うと回答した人は3人に1人でした。今、政府も小中高の生徒1人につき1台パソコンを支給する制度『GIGAスクール構想』を急ピッチで進めていると思います。ただインフラが整ってもその中身も大事なので、サポーター側の拡充も必要だと思う」と回答しました。
また同じ質問に対し、キャンべルさんは「以前の日本は完全な循環型でした。武家階級は地元と江戸を行き来していて、子ども達も留学で長崎にいかせたり京都に行かせたりしていました。最近は全てが東京に磁石のように集中しています。これは世界的にみてもあまり健全ではないと感じています。若いときから色々な場所にいかせて様々な経験をさせることが大事だと思います。短期間の国内留学のようなものができればいいなと思いました」と自らの考えを示しました。
さらに、小島よしおさんが「転校はネガティブなイメージがありましたが、国内留学と聞くとても良いなと思いました」と述べると、井上は「転んでももう一度立ち直れると教えながら、敗者復活が当たり前の社会になればいいなと思います」と今後の住まいや生活を考えていく上で、教育も無視してはいけない課題であることを主張し、クロストークは大盛り上がりのなか終了しました。
- 「OPEN SWITCH -考えよう、これからの暮らし。-」について
最後に、「今日は皆さん前向きな未来を語ってくれたと思います。私たちと一緒により良い未来を作っていきましょう。ご応募お待ちしております!」という力強いメッセージを送り、イベントを締めくくりました。
- 「OPEN SWITCH -考えよう、これからの暮らし。-」概要
LIFULLとの協業により社会価値の創出を目指す「ビジネスプランコンテスト部門」、社会課題に関心のある学生を対象とした「次世代の子会社社長部門」の2つのコースを設け、年齢や職業に制限なく、さまざまな価値観や視点からの事業アイデアをともに、ビジネスとして課題解決し、新たな社会的価値の創出を目指します。
募集期間:2020年9⽉25⽇〜10⽉31⽇
応募条件・募集テーマ:詳しくはこちらの特設サイトをご覧ください。
特設サイトURL: https://lifull.net/openswitch-fornewnormal/
- イベント実施概要
・日 時:2020年9月29日(火) 21:00~22:00
・配 信:ハフポスト公式Twitter、ハフポストLIVE公式YouTube
・ゲスト:大畑慎治さん(WBS ソーシャルイノベーション講師/ゲストスピーカー/O ltd.代表)
ロバート キャンベルさん(ゲスト/日本文学研究者)
小島よしおさん(ゲスト/お笑い芸人)
井上高志(LIFULL 代表取締役社長)
・内 容:オープニングトーク/ゲストスピーチ/クロストーク/企画説明
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