トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2025年2月)

末尾「0110」警察なりすまし詐欺が多発、法人口座を狙う新手のフィッシング詐欺も

トビラシステムズ

特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、2025年2月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2025年2月1日〜2月28日)

また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。

<調査サマリー>

◉ 末尾「0110」の国際電話から着信が多発、警察をかたるオレオレ詐欺

◉ 「あなたに容疑が...」警察、総務省、通信事業者など様々な人物をかたる手口の事例

◉ 確定申告シーズン狙い「国税庁」をかたるSMSが多発

◉ 法人を狙うフィッシング詐欺が急増、法人口座情報や書類の詐取も

1. 詐欺電話レポート

○迷惑電話番号の割合で国際電話が7割に

2025年2月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が72.6%(前月比+11.0%)で、前月から増加しました。
特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は横ばい傾向で推移しています。

○末尾「0110」の国際電話から着信が多発、警察をかたるオレオレ詐欺

当社の調査で、2025年2月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、国際フリーフォン(注1)、北朝鮮、国際ネットワーク(注2)、イギリスでした。

最多の「+1」から始まる北米地域の電話番号からの着信では、総務省・警察・国税庁などの官公庁や、通信事業者をかたる特殊詐欺の電話が多発しています。

「+800」から始まる国際フリーフォンや「+883」から始まる国際ネットワークでは、末尾が「0110」の番号からの着信が多発しており、警察をかたるオレオレ詐欺の可能性があります。

(注1)通話料金を着信者が負担する着信課金電話番号。いわゆる世界共通のフリーダイヤル番号。着信課金電話番号への着信に適用されるものであり、着信課金電話番号から発信された場合の通話料金は着信課金電話番号(発信者側)が負担する。

(注2)衛星通信や国際的な通信サービス向けに割り当てられている国際共有国番号。

○警察、総務省、通信事業者... 様々な人物をかたる手口の事例

近年、オレオレ詐欺は親族をかたる従来の手口から警察官などをかたる手口へと変化しています。その他にも、官公庁や通信事業者など様々な人物をかたる特殊詐欺の手口が発生しています。このような電話があった場合は対応しないでください。

【手口の事例】(トビラシステムズ調べ)

◉警察をかたる手口

  • 警視庁を名乗る人物から「脱税の疑いがあるので、至急60万円納付してください。納付しない場合は逮捕されます」と言われた

  • 警察官を名乗る人物から「あなた名義のキャッシュカードが犯罪に使われている」と言われた

  • 愛知県警を名乗る人物から「事件の容疑者があなたの名前を言っている。容疑の詳細を伝えたいので愛知県警まで来てください」と言われた

◉総務省をかたる手口

  • 総務省監視管理室を名乗り「この電話は2時間後に利用停止となります。ご不明な点がある方は1番を押してください」という自動音声が流れた

◉通信事業者をかたる手口

  • ソフトバンクやauをかたり「2時間後にお客様の携帯電話が利用停止になります」という自動音声が流れた

◉その他の手口

  • 入国管理局を名乗り「書類に関するお知らせがある」という自動音声が流れた

  • 保険局を名乗り「保険証の不正使用について何度もご連絡しましたが、最終通告です」という自動音声が流れた

  • 日本郵政を名乗り「荷物にトラブルが発生したので、オペレーターにつなぎます」と電話があった

<詐欺電話の対策>

◉電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たら、まず詐欺を疑う

◉あやしいと感じたらすぐに電話を切り、家族や信頼できる人、最寄りの警察署、警察相談専用電話(#9110)などに相談する

◉迷惑電話対策サービスを活用し、特殊詐欺や悪質商法などの電話を自動で遮断

2. 詐欺SMSレポート

○官公庁をかたるSMSの割合が増加傾向

トビラシステムズの調査で、2025年2月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が66.5%、次いで金融・決済サービスをかたる手口が20.8%となりました。官公庁をかたる手口の割合は前月に続き増加傾向で5.3%となりました。

○国税庁をかたるSMSが前月に続き発生

実在する企業やブランドをかたる詐欺SMSについて、2025年2月は上旬と下旬に「国税庁」をかたるSMSが発生しました。前月に続き発生がみられ、確定申告シーズンを狙う手口の可能性があります。
その他、「りそな銀行」「セゾンカード」「Mastercard」などの金融機関をかたるSMSが多発しました。

<参考資料>

不審なメールや電話にご注意ください(国税庁)
https://www.nta.go.jp/information/attention/attention.htm

【重要】りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)

https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html

セゾンカードを騙る不審なメール・SMSにご注意ください(クレディセゾン)

https://www.saisoncard.co.jp/topic/entry/lp_phishing/

フィッシング詐欺にご注意ください(Mastercard)
https://www.mastercard.co.jp/ja-jp/personal/get-support/phishing.html

詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。

詐欺SMSモニター

https://smon.tobila.com/

3. <トピック>法人を狙うフィッシング詐欺が急増、法人口座情報の詐取も

2025年3月中旬から、法人の情報を狙うとみられるフィッシング詐欺のSMSが確認されています。トビラシステムズの調査では、法務局や警察などの官公庁をかたるSMSから偽サイトに誘導し、企業の情報や法人銀行口座に関する情報の入力、書類のアップロード等を求めるフィッシング詐欺の手口が確認されました。偽サイトで情報の入力や書類のアップロードを行うと、不正送金などの被害にあう可能性があります。
このようなSMSを受け取った場合、SMSに記載されたURLにはアクセスしないでください。また、アクセス先のサイトでは情報を入力しないでください。

<詐欺SMSの対策>

◉身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない

◉日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認

◉迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断

4. トビラシステムズについて

テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。

<会社概要>

会社名  :トビラシステムズ株式会社

代表者  :代表取締役社長 明田 篤

証券コード:4441(東証スタンダード市場)

設立   :2006年12月

所在地  :愛知県名古屋市中区錦2-5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F

公式サイト:https://tobila.com/

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会社概要

トビラシステムズ株式会社

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URL
https://tobila.com/
業種
情報通信
本社所在地
愛知県名古屋市中区錦2-5-12 パシフィックスクエア名古屋錦7F
電話番号
050-3612-2677
代表者名
明田 篤
上場
東証スタンダード
資本金
3億3235万円
設立
2006年12月